ボディが届き、さあESPに持ち込もうと思ったら、「エレキベースのない人生 3」で登場した
楽器通の知人(なきごとのギター 岡田 安未の父)が、
「娘がオススメの楽器職人がいるので、行ってみたら」と言ってきた。
楽器職人、、、また断られるか、笑われるか、法外な金額を提示されるのではないかと
思ったが、ダメ元で行ってきた。メールでざっくりと内容を伝え、アポを取った。
比較的私の住まいから近い場所で工房を構えていた。
店主は真面目そうな若い人だった。
ネックとボディを見てもらう。ネックとボディを合わせてサイズを測ってもらった。
「ネックと、ボディのブリッジのスケールが合いませんね」と言われる。
「フレットレスだから関係ない、とすることもできますが、このネックはフレット位置
が付けられているので厳しいと思います。スケールを合わせるのならば、、」
「ブリッジ位置を変更(かなりピックアップ側にズラす)か、ネックポケットを
ブリッジ側に掘り進めて位置を調整するかになります」
「いずれにしても、ネックとネックポケットの寸法は合っていない(ポケットが広い)
ので、木材をはめ込んで接着し新たに掘ることになると思います」
だが、そこまでして強引に接合することもどうなのか、との意見だった。
(まともなベースにならない。つまりは金の無駄遣いではないか、ということでしょう)
「スケールが合いそうなボディをさがすか、やはりボディは新規に製作するかに
した方が、いいのではないでしょうか」 と 若い店主は言った。
「とりあえず、このネックは現在は逆ぞりしているので、調整しておいた方がいいですね」
とのことで、トラスロッド(そり調整のためネック内部にある金属棒、ヘッドかジョイント部
のネジで調整する)を緩めようとしたら、まったく動かない。
動かないのもそのはずで、製作から今日までトラスロッドなんて動かしたことがない。
5-56のような潤滑剤をスプレーしてみたが、動かない。
「うーん、もしかしたら、サビかなにかで完全に固着しているのかも、、、
トラスロッドが動かないとアウトです」と 若い店主は悲しそうに言う。
入店から退店まで時間にして、30分ほど。今回は持ち帰り、また機会があればご連絡
ということで店を後にした。
大変参考になった。相談料として、いくらかお支払いしたいくらいである。
家に戻り、店でまったく動かなかったトラスロッドを回してみる。
回った。5-56は偉大。
つづく
HOW TO 「ギターのネック調整 基礎編」
今回お世話になった工房Trafzck Guitar Services 修理やオーダーメイドをご希望の方はぜひぜひ
楽器通の知人(なきごとのギター 岡田 安未の父)が、
「娘がオススメの楽器職人がいるので、行ってみたら」と言ってきた。
楽器職人、、、また断られるか、笑われるか、法外な金額を提示されるのではないかと
思ったが、ダメ元で行ってきた。メールでざっくりと内容を伝え、アポを取った。
比較的私の住まいから近い場所で工房を構えていた。
店主は真面目そうな若い人だった。
ネックとボディを見てもらう。ネックとボディを合わせてサイズを測ってもらった。
「ネックと、ボディのブリッジのスケールが合いませんね」と言われる。
「フレットレスだから関係ない、とすることもできますが、このネックはフレット位置
が付けられているので厳しいと思います。スケールを合わせるのならば、、」
「ブリッジ位置を変更(かなりピックアップ側にズラす)か、ネックポケットを
ブリッジ側に掘り進めて位置を調整するかになります」
「いずれにしても、ネックとネックポケットの寸法は合っていない(ポケットが広い)
ので、木材をはめ込んで接着し新たに掘ることになると思います」
だが、そこまでして強引に接合することもどうなのか、との意見だった。
(まともなベースにならない。つまりは金の無駄遣いではないか、ということでしょう)
「スケールが合いそうなボディをさがすか、やはりボディは新規に製作するかに
した方が、いいのではないでしょうか」 と 若い店主は言った。
「とりあえず、このネックは現在は逆ぞりしているので、調整しておいた方がいいですね」
とのことで、トラスロッド(そり調整のためネック内部にある金属棒、ヘッドかジョイント部
のネジで調整する)を緩めようとしたら、まったく動かない。
動かないのもそのはずで、製作から今日までトラスロッドなんて動かしたことがない。
5-56のような潤滑剤をスプレーしてみたが、動かない。
「うーん、もしかしたら、サビかなにかで完全に固着しているのかも、、、
トラスロッドが動かないとアウトです」と 若い店主は悲しそうに言う。
入店から退店まで時間にして、30分ほど。今回は持ち帰り、また機会があればご連絡
ということで店を後にした。
大変参考になった。相談料として、いくらかお支払いしたいくらいである。
家に戻り、店でまったく動かなかったトラスロッドを回してみる。
回った。5-56は偉大。
つづく
HOW TO 「ギターのネック調整 基礎編」
今回お世話になった工房Trafzck Guitar Services 修理やオーダーメイドをご希望の方はぜひぜひ