極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

エレキベースのない人生 6

2024-03-27 17:55:07 | Weblog
ボディが届き、さあESPに持ち込もうと思ったら、「エレキベースのない人生 3」で登場した
楽器通の知人(なきごとのギター 岡田 安未の父)が、

「娘がオススメの楽器職人がいるので、行ってみたら」と言ってきた。

楽器職人、、、また断られるか、笑われるか、法外な金額を提示されるのではないかと
思ったが、ダメ元で行ってきた。メールでざっくりと内容を伝え、アポを取った。

比較的私の住まいから近い場所で工房を構えていた。

店主は真面目そうな若い人だった。

ネックとボディを見てもらう。ネックとボディを合わせてサイズを測ってもらった。

「ネックと、ボディのブリッジのスケールが合いませんね」と言われる。

「フレットレスだから関係ない、とすることもできますが、このネックはフレット位置
 が付けられているので厳しいと思います。スケールを合わせるのならば、、」

「ブリッジ位置を変更(かなりピックアップ側にズラす)か、ネックポケットを
 ブリッジ側に掘り進めて位置を調整するかになります」

「いずれにしても、ネックとネックポケットの寸法は合っていない(ポケットが広い)
 ので、木材をはめ込んで接着し新たに掘ることになると思います」

だが、そこまでして強引に接合することもどうなのか、との意見だった。
(まともなベースにならない。つまりは金の無駄遣いではないか、ということでしょう)

「スケールが合いそうなボディをさがすか、やはりボディは新規に製作するかに
 した方が、いいのではないでしょうか」 と 若い店主は言った。

「とりあえず、このネックは現在は逆ぞりしているので、調整しておいた方がいいですね」
とのことで、トラスロッド(そり調整のためネック内部にある金属棒、ヘッドかジョイント部
のネジで調整する)を緩めようとしたら、まったく動かない。

動かないのもそのはずで、製作から今日までトラスロッドなんて動かしたことがない。

5-56のような潤滑剤をスプレーしてみたが、動かない。

「うーん、もしかしたら、サビかなにかで完全に固着しているのかも、、、
 トラスロッドが動かないとアウトです」と 若い店主は悲しそうに言う。

入店から退店まで時間にして、30分ほど。今回は持ち帰り、また機会があればご連絡
ということで店を後にした。
大変参考になった。相談料として、いくらかお支払いしたいくらいである。


家に戻り、店でまったく動かなかったトラスロッドを回してみる。

回った。5-56は偉大。

つづく


呉工業株式会社

KUREの「5-56 シリーズ」の製品をご紹介いたします。

呉工業株式会社

 



HOW TO 「ギターのネック調整 基礎編」



今回お世話になった工房Trafzck Guitar Services 修理やオーダーメイドをご希望の方はぜひぜひ









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