Xenos Audio

オーディオと音楽について

eAR501導入(その9:最終回)

2005年02月09日 05時32分02秒 | 使用機器


A級アンプよりクオリティーが高く、D級アンプより効率が良いと謳うこのグラフを頭から信じるほど単純ではないつもりなのですが…

eAR501を約2週間使い込んでみた印象はというと、とにかく「買って良かった」の一言です。
おさらいとして再度長所を列挙してみます。

・巧みにダンプされている筐体
・美しい仕上げ
・使いやすいSP端子
・電源のON/OFFで厭なノイズが出ない
・残留ノイズが極小
・全くといっていいほど発熱しない
・価格を超えた音質

音質はというと”ニュートラル”な印象は変わっていません。
解像度、音場、帯域、ダイナミックレンジ等様々な要素をそつなくこなすといった印象です。ただし、一聴して”ハイスピードな音”とか”解像度が高い音”とかいうような評価は出てこなくて、むしろ自然。音色にもこれといった個性というものは感じられません。前段の特徴がよく出るタイプのパワーアンプだと思います。あえて欠点を挙げるとすれば低域の力感のようなものが不足している気がしますが、軽やかという表現もできます。

JEFFのMODEL201はオーディオショーでしか聴いたことはありませんが、恐らく全然違う音でしょうね。JEFFの方はやはり独特の品位の高さを感じさせる音のように思います。

JEFFより良いなんてことはないでしょうが、音質だけとってみても価格を忘れる高性能だということは断言できます。これより音質の良いアンプはもちろんあるでしょうが、これよりCPの優れたアンプは思いつきません。「プアマンズmodel201」と呼んでしまっても良いでしょう。

気になるのはeAR202と1001、それから1001のULTRAバージョンです。もしこれからeARシリーズを購入しようという方には私は202や1001を薦めます。202はまず異常ともいえる位安いですし、2台購入してバイアンプというのも面白そう。1001は501よりペアで200ドル高いだけですし、501の出来からすると多分外すことはないでしょうから。

今後ユーザーは増えていくでしょうか。私の絶賛記事を信用して、もし購入後に後悔されたら本当にごめんなさい。しかし、もし結果が良ければご一報下さると嬉しいです。

近い将来、同社のプリ又はサラウンドプロセッサを購入することになると思います。特定のメーカーに入れ込むのは元来あまり好きではありませんが、なんだか少しAcoustic Reality社に嵌ってしまったような気がしています。






Blog雑感

2005年02月08日 14時31分28秒 | その他
*****

あるタイミングからアクセスの量が飛躍的に上がったんですよ。じわじわではなく、ある日突然に。

で、「これはどこかに理由があるはずだ。きっと膨大なアクセスを持つHP主催者の方がリンクしてくれたに違いない。」と夜も眠らず(嘘)探し続けて3日目、ようやく見つけました。しかも偶然に。

なるほどそういうことですか。某掲示板だったのですね。
((((((;゜Д゜))))))ガクガクブルブル
読者の方にとって興味ある情報を提供し続けるほどの才能は私はありませんが、AVD-550SDに関してはさらっと流しすぎたので、あと1,2回詳しく書いてみようと思います。
こういうのを阿るっていうのかな?

*****

”ソフトの情報についてどの程度記事にするか”という問題についてはいつも迷ってしまいます。これはある意味オーディオそのものよりも遥かに好みが分散する分野ですから。
世の中にはクラシックばかりとか女性ボーカルばかりとかそんな風にジャンル限定で聴く方とか、逆に日本のポップスは駄目とかクラシックなんて聴けないという風にあるジャンルを全否定してしまう方が意外と大勢いますから。
ソフト評はまぁネタのないときの繋ぎにして、もし書く場合にはオーディオ的観点を交えてというスタンスで行きたいと思います。

問題は映画ソフトなんです。画質も音質も一切語ることができないです。”語ることができるクオリティーに達していない”というのが正しいかな。レンタルが95%以上ですし。だから映画についてはほんとに申し訳ないですがネタ繋ぎ専用ですかね。

いつか、多分近い将来「XENOS AUDIO」は「XENOS THEATER」に変身する予定ですので、その時まではご容赦を。

*****

「アクセス数UPのための方法」という記事を立ち読みしていると、いろいろな方法が書かれていました。
・読みやすい文章
・新鮮で斬新かつためになるネタ
・軽い毒
等が挙がっていました。上の2つはまぁ当然としても、「軽い毒」というのが面白かったですね。確かに毒を振りまくという行為自身が日常的な感覚では非常に珍しいですから、それだけでも興味を惹くのは当然。実際過激な製品批評やオフ会評価で人気のあるHPもありますしね。ただ、”軽い”というのは、やはり敵は作るなよという意味なんだと思います。

私の場合、性格の基本が平和主義でして…。毒は意図的でないと出せないかな。
少なくとも他の方の出す音を名指しで批判したりはできません。そもそも私は自分のオーディオから”良い音”が出ているなんて思ったことは1度もないんですよ。悲しいことですが。
これについてはまた機会を見つけて書こうと思っています。

*****

最近はようやくペースが掴めて来たというか、文章を書くという行為に苦痛を感じなくなってきました。やたらと忙しくなってきた仕事のリハビリにもなりますし。
上にタラタラと書いてはみたものの、本音を語るならば「どんなネタでも面白い文章を書きたい。」というのが理想だったりします。

さてさて、次回の更新は本当にeAR501の総評です。



スピーカー支持を変えてみる

2005年02月07日 22時23分02秒 | オーディオ
アンプやCDに対するインシュレータの効果というものは、私にとっては非常に小さいもので、気のせいなのかどうか判断に迷うことが多かったりもします。ただ、スピーカーに対してはインシュレータはよく効きます。直接振動する部分ですから当たり前といえば当たり前ですね。

スピーカー(および床)が余程屈強で高さも稼げていない限りはスピーカーの足元用のアクセサリは必需品と言い切ってしまっても良いと思います。

しかし、eAR501が到着して以来、私はスピーカー用のアンダーボードを引っこ抜いてしまい、それをeAR501の下にあてがっていたのでした。スピーカーに対しては付属のスパイクとスパイク皿を使っているだけ。それはただ単に、eAR501の見栄えが目的でした。

それをオーソドックスな形に戻すことにしました。アンダーボードをXENONの下に戻してやり、eAR501には何も敷かないという形です。



それと同時に付属のスパイク皿があまりにもショボイので、それを全て山本音響工芸の黒檀製のものに交換してやろうと思いましたが、なんと手持ちが1つ足りない。どうやらなくしてしまったようです。

で、しょうがないので前を黒檀、後ろを付属という変則4点支持にしました。自然と緩い仰角がつきます。

さて、それぞれのスピーカーには設計上の理由で”セッティング感度”というものがある気がします。
・室内音響からの影響への感度
・左右(もしくは後方)の距離への感度
・インシュレーターの材質/位置への感度etc.

私のXENONはインシュレータに対する感度についてはあまり良い方とは言えません。これまで使用したスピーカーの中で最も感度が悪いと言えます。3点支持にしようが4点支持にしようが木だろうが鉄だろうが、「んっ?何かした?」という感じなのです。

ただし、リスナーに対する角度に対しては非常に敏感です。左右スピーカーの対称性がほんの数ミリ違っただけでボーカルの音像の位置が変わってしまいます。メーカーのWEBではTWの軸を耳より若干外側にという指定がありますが、いろいろやった末、私にもこれがベストでした。



恐らく指向性を絞り気味にしてあるからなのでしょうね。壁が近くてもあまり影響がなかったりするのですが、このように神経質な面も持っているのです。

従って仰角の有無というのは結構影響が大きく、僅かな仰角は私にとっては良好な結果となりました。リスナーの座高にも左右されるのでしょうけどね。

トータルの音質も力感が随分と向上して、”スピーカーのアンダーボードは大切”という至極当然の結論となりました。


eAR501導入(その8)

2005年02月05日 00時10分37秒 | 使用機器


<Acoustic Reality 個人輸入の手順>

eARシリーズの購入の手順は1つではないのですが、ここでは私の行った方法についてまとめてみようと思います。

A.メーカーに問い合わせする。この際、Web上のフォームの送信とメールの送信の両方を行う。javascriptをONしておくこと。メールの送信の際に住所と電話番号を記しておけばそこに製品を送ってくれることになる。

私の場合、メール本文の最後にこう記しました(もちろん仮名仮住所です)。

> *** Shinji Yoshida ***
> Hirayama-sou (201goushitu)
>  1-4-3 ,Nakanoshima,
>  Tama-ku,Kawasaki-si, Kanagawa, 216-0043 Japan
>  Telephone/Fax 81-049-936-3214

B.メールのやり取りをして製品を決定する。支払方法も決定して伝える。
(以下はESCROW.COMの使用例について)

C.ESCROW.COMにサインインしておく。
アドレス等は上記メールと合わせておいた方が良い。

D.ESCROWの手続きはメーカーが開始してくれる。手続きの流れについてはESCROWのWEBでもわかるがメールでも随時報告が来る。

E.キャッシュカードによる支払いの手続きを行う。最後にESCROWからメールで送られてくる本人認証用のA4の用紙にカードの表裏を写し、FAXしなければならない。
国際電話によるFAXは0033-010-1-949-790-5801(NTT経由)で届く。
※その後、日本のカード会社から確認の電話がありました。詐欺が多いので本人確認が入るのでしょうね。

F.メーカーがDHLを使用して製品を送る。番号が通知されるので輸送の状況がわかる。

G.製品を受け取ったら(製品受け取り時に消費税の徴収があるかも)ESCROWのWEBでそれを通知する。

私の場合、CとDの間が1ヶ月近くかかったのでかなり不安でしたが、その他の流れは非常にスムーズで、結果的には随分簡単で安心できるものでした。

さて、次は漸く最終回です。

eAR501導入(その7)

2005年02月03日 13時00分58秒 | 使用機器
実際に電源ケーブルをアンプのインレットに差し込んでみました。スッと入って、少し強い抵抗のあるところで力を入れると「スチャ」と言う感じではまります。相性はBESTではないにせよ、悪くはないです。ちなみに昔のFURUTECHのIECコネクタなんかはグラグラになって抜けやすく最悪で、実は一番良いのが安物のゴム製でした。



裏板はこんな感じです。

音質はというと、余計な音が減り静かな感じになりました。滑らかで密度が濃い印象になります。まぁ、そんなに大した違いではありません。

ところでその後、といっても2日後ですが私はあるアイディアを実行することにしました。



C-037の実際のねじ止め部分が結構穴が大きく、それぞれの極に2mm単線2本が突っ込める大きさだったのです。

で、私はあくる日、仕事帰りに新宿に寄り、ヨ○バシカメラで店員さんに尋ねました。
「展示してあるプラグを手にとって見たいのですが。」
「くっついているのでできません。」
「芯線をねじ止めする穴の大きさってわかります?」
「すいません。わかりません。」
「そうですか。じゃ、P-037下さい。」

私としてはC-037にP-037を組み合わせたのではあまりに芸がない、というかひねくれものの血が許さないので、プラグにはFURUTECHとかWattagateとか他社のものを使ってみたかったのです。
しかし、穴の大きさがわからないのではどうしようもありません。ネットで調べればある程度はわかるのですが、面倒だったので冒険をやめてP-037にしました。(後に調べてみたところ、FURUTECHは平気そうでした)

それにしてもオヤイデのものに限らず、プラグはどれも玩具のように安っぽく、非常に高い買い物をする気がします。せめて半額くらいになれば良いのに。ならないなら仕上げを考えて欲しいものです。

オヤイデのプラグに限って言えばネジを締めた時の剛性感は素晴らしかったです。ただ、外側の半透明のプラスチックの質感に向上を望みたいのと、あと型番の銀色のシール(はがれやすい)は必要なのかななんて思います。

で、アイディアはというと、何のことはない”二股ケーブル”です。プラグとコンセント穴を1つずつ節約できる優れもの。ちょっと考えてみてもデメリットは全くありません。



音質に違いがあるとすればAETとOYAIDEのプラグの差になるのかな?
そんな微妙なものはとりあえずノーコメントということで

※eAR501導入編はあと2回で完結の予定です。
・購入方法のまとめ
・製品の総評



Tact Audio Boz216/2200発表

2005年02月02日 09時21分19秒 | オーディオ


久しぶりにTactAudioのホームページを覗いてみると、今年の初めにこのBlogでとりあげたTactAudioの16chデジタルアンプが紹介されていました。
全く予想外の構成でした。

Webを斜め読みしたので自信がないのですが、Boz216は基本的にはプリメインアンプで、ただし16chまでコントロール可能のプリ部を備えています。いわばマランツPM-8100SAが物凄く本格的になったような感じ。

特徴的なのがパワー部Boz2200で、自身がフィルターを内蔵しており、ウーハーにもTWにも使用でき、上と下を両方カットできる、いわゆるバンドパスフィルターが可能なためこれ一台でスコーカー用にも使えたりする優れものです。スロープもハイパスローパスは別々に指定できるようですし、ディレイも持っており、もちろんレベルも調整できます。

よくわからないのが入力です。アナログ入力についての記述が見つかりません。デジタル入力だけしかないのだとすると用途は極めて限られます。もしBoz2200にアナログ入力が付いているのならば極めてシンプルなマルチアンプシステムが簡単に組めるのですが。
そもそもBoz2200が216なしで動作できるかもよくわかりませんが。

BozシリーズはRCSや2150のように細かい設定においてPCに接続する必要がないそうで、操作性は随分向上したようです。