インクルーシブな社会のために

障害の有無程度に関わらず支え合う社会へ ~ハマジョブネットワーク~

起業家たち

2006年11月19日 | 記事
11月17日、障害者支援をしているNPO法人「ともにあゆむ」の
活動を見に行く。

金沢区のある町の古紙回収を請け負っているとのこと。
車2台を使い、つぶさに町内を回って回収する。

ある人は、知的障害があって、言葉で話し合うこともできないし、
マイペースなので時間はかかるが、
体力があって、淡々と束や袋を持ち上げては車の荷台に放り上げる。
時折行動が止まることがあったり、チラシや道の自動販売機に
目を奪われることもあるけれど、ペースは落ちない。

入所している施設からは、多動、時間が守れない、パニックになるなど
自立にはほど遠いという見方になるのだが、
その人は、その人のできる範囲で見事に仕事をしているのだ。
よく観察していると、放り上げ方にも工夫があり、
その人なりに考えていることがわかる。
次々と違う古紙が待ち構えていて飽きないし
体力を使うので発散できるのも精神的にいい。

けれど、施設で決まったスケジュールで細かい作業を繰り返しする中では、
その人の良さはわからなかったかもしれないのだ。

それにしても、支援しているNPOは、まったく行政の補助をもらわず、
請負の報酬でやっている。その努力はすごい。

前にも、やはり企業から仕事を請け負い、その報酬だけで
頑張っているところを見に行った。
支援団体名はフュージョン(融合)。

「ともにあゆむ」さんもそうだが、ビジネスとして活動しつつ、
障害のある人には、その人がどうしたらその人なりの良さを発揮できるかと
真剣に支援している。
こういう活動が報われるといいなと思う。

役所も仕事を出します

2006年11月19日 | 記事
前日に、障害のある人に仕事を出してくれる企業を訪問したわけだが、
もちろん役所自体にもいろんな仕事があって、貢献しうる。

11月16日、市立の授産所の所長会議に顔を出した。
そこで、役所内部にも、もっと授産所のアピールをして、
仕事をもらおうという話になった。

個人的には、シンポジウムのようなものを開き、
当事者、福祉、企業などがそれぞれの立場で
話し合う機会を作りたいと思っている。
これを、福祉の話ではなく、経済・産業の話と位置づけたい。

とはいえイベントを開催する余裕がない。
運営してくださる方、法人があったら手を挙げてください。
ただし、お金は出さないと思ってください(笑)。
企画と、パネリストを見つけてくることはします。

結果的に貢献してくれる企業

2006年11月19日 | 記事
意図的にではないが、結果的に、
障害のある人でも取り組みやすい仕事を出す企業がある。

11月15日、そんな企業を訪ねる。
市内でも15~20くらいの作業所または団体に
仕事を出しているとのことだった。

仕事を出すと決める前には、担当者自ら出向き、
きちんと仕事ができるかどうかを見極める。
もちろん、いろいろトラブルもあるようだが、
それは、障害者だから云々ということではなく、
冷静に対処されているのが印象的だった。

僕の方から、「ぜひ関係機関に周知して御社をPRしたいんですが
仕事をしたいと応募が殺到したら困るんじゃないですか?」と聞くと
「いえいえ、殺到は大歓迎ですとのこと」。

ということで企業名を明かしてしまいます。
「ぱど」さん。仕事はポスティング。

あくまでビジネスとして、障害のある方に機会を出す、
そんな企業は今でも多いですが、もっと増えたら、と思う。