インクルーシブな社会のために

障害の有無程度に関わらず支え合う社会へ ~ハマジョブネットワーク~

小泉さんの言葉

2007年01月11日 | 記事
昨年(平成18年)7月26日に行われた
中央障害者施策推進協議会にて、小泉首相(当時)がこんなことを言っています。
http://www8.cao.go.jp/shougai/kyougi/kyougi2/index.html
(なお読みやすいように勝手に行換えしています)
----------
私が初めて厚生大臣に就任した年、ノーマライゼーション、
これを今後推進していくということでした。
平成元年ですか、今から18年ぐらい前ですね。

しかし、私は、ノーマライゼーションという言葉は
本当に多くの方が理解しているのかと。
そのときから何でも、何かやろうとすると、
片仮名の英語か何語かわかりませんけれども、
使うと予算がつきやすいとか目新しい感じがするということで、
もっとわかりやすい言葉はないかなということを常々考えていました。

普通英語をわかっている人は、
ノーマライゼーションなんて余り言葉を使わないんですよ。
障害のある人もない人も同じように
社会参加しやすいような環境をつくることだろうと。
そうですと言うから、役所の方ではもっといい言葉を使った方がいいんじゃないかと。

最近どうやらノーマライゼーションという言葉を聞かなくなりましたね。
共生社会ですか、その方がわかりやすいんじゃないかなと思っています。
ともに生きる。障害のある人もない方も、ともに社会参加をする。
ともに活動する。ともに支え合う。助け合う。
ノーマライゼーションよりも共生社会の方が私はわかりやすいような気がいたします。
----------
うなずける話です。
ノーマライゼーションが英語だか何語だかわからないというのもありますが、
理念や現状が変わっているため、合わなくなっていると思います。

つまり、この言葉が導入された当時は、
障害のある人の障害を少なく・軽くして、
普通に生活できるように、ということで、
ターゲットは障害のある人でした。

もちろんそれが解決しているわけではないですが、
今は、障害があろうとなかろうと、
誰もが支え合って生きる、そういう社会を目指そうという視点も
強くなっているのではないでしょうか。

僕が考えている協立という言葉は
まさに小泉さんの言う共生社会と同じものです。