1185話)自然林がみつかった!

南天門自然植物園の成立は、前代表・立花吉茂先生の植物園にかける執念なくして考えられません。川島和義さん(現副代表)に連れられて、咲くやこの花館に立花先生を初めて訪ねたとき、「緑化の筋道をみつけるために植物園が必要だ。そこまで真剣にとりくむのなら、自分も参加しよう」といって、植物園建設の意義を話してくださいました。

気象条件からいっても、人材の面からいっても、太行山脈に属する霊丘県の南山区がいいと考えて、地元の李向東さんに候補地探しと植生調査を頼んだら、彼らはこの自然林をみつけてきました。1998年のことです。河北省との境界に近い碣寺山(1768m)の山頂付近で、ナラ、シラカンバ、シナノキなどの落葉広葉樹が森林をつくっていたのです。

この自然林がみつかったことで、緑化にたいする私たちの考え方はすっかり変わってきました。

さっき、人材と書きましたが、それは李向東さんのことです。1995年に霊丘県の上北泉村を訪ねたとき、そこの果樹園を見学しました。そしたら立花先生が「この果樹園をつくった男はできるよ。植物のことがわかっている。この男を引き抜いたらいい」と言われたのです。先生は人物をみないで、その作品をみて、李向東さんをみつけられたのです。

写真は碣寺山の自然林の前にたつ立花吉茂先生(1998年8月)。この年、先生は産経新聞に6回の連載をすることが決まっており、掲載するための写真をたくさん撮ったうちの一枚です。
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