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関東大震災にも耐えた建築技術


今回は、ちょっと話の内容をいつもと変えてみようかと思います。
実は、私は明治から昭和初期の間に東京で立てられた建築物が好きでして、いろいろみてまわったりしています。
その一つが法務省旧本館(重要文化財)です。
無料で入れる法務史料展示室があるのでお勧めです。
(ただし身分証明書を提示する必要があります)
この展示室、かなりすごいですね。法務省の歴史や建築技術などがわかりやすく理解できるよう工夫されていて飽きません。

法務省は、赤レンガ棟の建物です。エンデ&ベックマン建築事務所が設計し、明治28年に竣工されました。明治政府によって策定された官庁集中計画の一環として建てられた建物のうち、現存する唯一のものです。
この赤レンガ棟は、碇聯鉄構法(ていれんてっこうほう)という各階の床下約10cmのれんが壁内に平鋼と丸鋼を埋め込む方法による補強をはじめ、木梁や外壁飾り石をれんがと定着するための金具を使用することなどによって、関東大震災にも耐えることができました。
しかし、昭和20年の戦災により、れんが壁とれんが床を残し焼失しました。その後、改修されるわけですが、地震に耐えられた建築物でも戦災には耐えられなかったという点がなんとも考えさせられます。

写真は、私が撮影した法務省旧本館です。
法務省
法務史料展示室
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