和尚の大和路

和尚が撮った大和路写真を中心に、
旅で見つけた写真なども・・・

羊毛刈り

2006-07-18 05:17:36 | カメラ
羊の毛刈りです。

男の仕事です。
私たちが行った頃は、
羊の毛刈りが多く行われていました。
そのままでは暴れるので、
前足、後ろ足それぞれをくくり、
歩かせないようにする。
30cm位の鋏で刈るのですが
うまい人にかかると、
一頭分を分かれ目なく刈ります。
刈られた羊毛は子供の手で
一箇所に集められます。
一軒で4~500頭いますから
一日仕事です。
一方、かられた羊の方はペンキみたいなもので、
背中に色線を付けられます
羊の持ち主を見分けるためです。

刈られた羊毛を洗うのは女の仕事。
刈られた羊毛は川の水などで洗います。
乾燥は木に架けたり、草原にひいたりします。
乾燥すれば即、出荷です。
1キロ4元位で取引されるのですが、
地元の業者よりも、都会の業者の方が
高く買ってくれるそうです。
今日は地味な報告でした。






ちょっと詩的な写真を

2006-07-17 08:43:52 | カメラ
天山山脈最高峰、トムール峰

天山の最高峰トムール峰(7435m)です。
右側の尖った峰です。(250mm望遠)
4日目でやっと全峰が見えました。
撮影場所は夏特(カトー)温泉。
標高2500m。
温泉が出ていますが、この時は
湯が溜まっていませんでした。
車でいける最奥です。
昔、ここを三蔵法師が通ったとされ、
夏塔古道とも言われています。
数年前、静岡大探検部が峠越えを探検したらしい。

バインブルグのトロホトモンゴル族の集落
標高2500mの大草原で中国で2番目に大きいです。
広さは四国と同じ面積です。
トロホトモンゴル族はロシアに移住して、帝政時代に
和静県(バインブルグの所在県)に帰ってきました。
私たちが取材したのは、
観光開放されている所よりも奥、
4時間ほど車で走ったチャプホ牧場付近です。
朝日と共に川霧が立ち込め幻想的でした。
子供たちやの様子や、酒、ヨーグルト作りは後日に・・・。

ナラティの丘
ナラティはカザフ族の聖地で、
観光開放地以外は、住民(遊牧民)を除いて
原則立ち入り禁止です。
公安(警察)でも無理です。
私たちはカザフの長(おさ)の紹介で
進入を試みましたが、
日本人という事がばれて、
許可が下りませんでした。
1時間以上交渉を続け、
諦めかけていた時に、
長(おさ)の機転で許可が下りました。
顛末は、長の孫の留学先で日本の教授の招待という事で一件落着。
許可書、パスポート、年齢などのチェックを受けました。
チェックポストが3箇所あり厳重でした。(出るときは簡単)
ナラティはカザフ族にとって格別な所のようです。
大平原というより、小高い丘が重なりあった草原。
丘の向こうに何かがあるという期待を持たせる雰囲気でした。




夏雲

2006-07-16 07:14:10 | 風景写真
夏雲です。

透明感のある立派な夏雲が、
毎日のように発生しました。
午前10時頃からです。
夕方には雨が落ちてきますが、
日本のように、驟雨にはなりません。
雨具の用意をしますが、期待倒れです。
ぱらぱらと、お湿り程度です。
余りにも乾燥しているので、
地上に落ちてくるまでに、
蒸発するのでしょう。
直射日光下では刺すような痛さがありますが、
影では快適(涼しいくらい)です。

表紙の写真は移動中に撮ったものですが、
その他はナラティで撮りました。

雲1一番気に入った雲です。
見渡してもこの雲しかありませんでした。
雲2パオと雲、風景に緊張感が漂います。
雲3のどかな風景です。
雲4・・・。

押し花完成

2006-07-15 15:15:30 | 未分類
押し花が完成しました。
連絡のあった方には2、3日で届くと思います。

今回の撮影の報告は長くなりそうなので、
同行の概要を簡単に記します。
男、5人がメンバーです。
今もそうですが、若い頃、
山登りに情熱を賭けたおっさんたちです。
撮影行は和尚は3回目ですが、隊長は8回目です。

カメラ、フィルムは手荷物で重量オーバーでしたがOKでした。
カメラは2台(ハッセル503CW、フジ645Zi)
レンズ5本(50ミリ、80ミリ、120ミリ、150ミリ、250ミリ)
フィルム90本.
記録用のコンパクトデジカメ(フジFinePix710)1台です。
メモリーは512MBで足りました。
フィルムは全てブロニー(6×6)サイズ(ポジ)です。

交通手段は日産のパジェロ2台。
ガイド兼通訳、時には通訳の通訳。
現地の運転手2人。
総勢8~10人。
日本語、中国語、ウィグル語、カザフ語、モンゴル語。
現地で使ったお金、お土産を含めて2万円ほど。


パオ

2006-07-14 04:56:24 | 山岳写真
パオ
遊牧民の住居はパオです。
パオは釘が使われていません。
屋根は柳の木で組み合わされ、
天窓にあたる部分に差し込んでいます。
近年金属パイプの骨組みが見られますが、
族の長(おさ)はパオじゃないといいます。
屋根と壁に当たる所は、
紐でくくって固定しています。
壁は羊の皮を巻いて、
屋根は羊の毛を加工したものを被せています。
写真を見てください。
文章より理解できます。

骨組み
屋根の部分
屋根と壁のつなぎ目
壁を囲います
屋根を被せます
整理された内部

パオが数個固まってあるところは
親類同士であることが多く、
私たちが泊るのはパオの数に
余裕のあるところです。(親類の多いところ)
私たちのためにパオ一軒開けてくれて、
そこで寝ていた家族は親類のパオに居候です。
寝具はベットが多いが、
私たちは草の上に直にじゅうたんをひいて
布団をかけて寝ました。

エーデルワイス

2006-07-13 08:14:11 | 風景写真
お花畑のエーデルワイス

ヨーロッパアルプスの名花〝エーデルワイス〟を
あまりにも有名にしたのは、
サウンドオブミュージックであると思いますが、
天山山脈の草原では、
すごい規模の大群落が見られました。
六甲高山植物園では
大切に育てられていますが、
天山では牧草の一種です。
大草原で群落が何キロも続きます。
否応なくスケールの大きさを感じました。
美しいお花畑も羊などの餌になっています。
上から見ました

撮影の合間に、
エーデルワイスの押し花を作りました。(素人の創りです)
30程ありますが、
ご希望の方に差し上げます。
メールで連絡を!先着順です。

和尚が帰ってきた

2006-07-11 18:13:48 | 風景写真
天山山脈の最高峰が見える所。

和尚(たかぎ)が帰ってきました。
今回は、外国人に開放されていないところが
多く含まれていましたので、
軍、警察、旅遊局、森林局の許可を得ました。
それでも、入らせる、入らせないの一面がありました。
大きく分けて
1、夏特温泉(天山山脈の最高峰が見える)
2、ナラティ(カザフ族の聖地)
3、バインブルグ(トアルブリジン)
の三箇所です。
羊と共の二週間でした。
ゆっくりと報告していきますので、
ヨロシクお願いします。
まずは帰国の報告まで。

菜の花畑
白鳥の繁殖する湿原