和尚の大和路

和尚が撮った大和路写真を中心に、
旅で見つけた写真なども・・・

フレーミングとトリミング

2009-01-22 06:33:04 | カメラ
2日前からの写真は
ポジフィルムをスキャナーにかけて
デジタル化して載せています。
スキャナーはミノルタ ディマージュ スキャン マルチプロ。
現在は製造していないと思います。

写真を撮るとき、
シャッターを押す前に
重要な作業があります。
露出を決定させるのはもちろんですが、
被写体を選んで画像を作っていくフレーミングという作業です。
露出の決定やピント合わせはカメラがやってくれますが、
フレーミングは撮影者の責任で行われます。
同じ場所で、同じ方向で写真を撮っても
出来上がりは十人十色です。
フレーミングが違うからです。
風景写真で何が大切かと言うと
チャンスまで待つ忍耐とこのフレーミングです。
ところが
いつも完璧なフレーミングが出来ません。
どこかで不完全であったり、
妥協をしてしまったりします。
また
カメラのファインダーは視野率100%以下です。
100%のカメラはあるのですが(ニコンF3,F4など)、
大抵は94%~97%の視野率です。
視野率100%以下のカメラで撮った場合、
ファインダーで見える範囲よりも広く写るのです。
ということは
余計なものが写っている可能性があります。
(慣れて来ると写る範囲が分かってきますので
余分な物が写らなくなります。)

その余計なものや妥協を取り除く作業がトリミングです。
トリミングは現像済みのフィルム上で行います。
本来トリミングをしないフィルム作りが一般的です。
コンテストなどでは
トリミングを必要とする作品は入選しませんが
作品を高度に仕上げる為にはトリミングも必要です。

安田の写真です。写っている全てです。

余計な物が写っています。
新築の家と道路です。
山のラインで2分割されています。
どちらが主題か分かりません。
トリミングが必要です。
主題は朝焼の雲です。
和尚は下写真のようにトリミングをしました。

トリミングの実例でした。

フレーミングと同じような意味で構図があります。
和尚はフレーミングの結果としての構図が決まるという考えです。
構図が決まってから、ピント、露出決定、撮影の順です。
(注 ピントと露出決定の順を逆にすると露出が狂うことがあります)