和尚の大和路

和尚が撮った大和路写真を中心に、
旅で見つけた写真なども・・・

徳山ダム

2007-05-06 16:48:17 | カメラ
徳山ダム

昨日(5日)、
和尚は法事で実家に帰っていました。
法要が午前中に終わったので、
次兄に徳山ダムを案内してもらいました。
ダムが完成して昨秋から試験貯水が始まったことは
情報として知っていました。

○徳山ダム ロックフィル式(土手式)
 揖斐川(岐阜県)
 高さ161m
 多目的ダム(発電15.3kw)
 貯水量6億6000万㎥(日本一、浜名湖の2倍)
無機的に概略を示せば上記の通りです。
かなり大きな建造物です。
それに村丸ごとダム湖に沈む珍しいダムです。
元村民にすれば、
湛水によって村が沈んでいく様は、
涙なしには見れなかったことは、
容易に想像できます。

私たちは村の生活について、
徳山会館で知ることが出来ます。
徳山会館から
手前の白い模様はダム湖の形です。
徳之山八徳橋
徳山会館からも見えますが、
このダム湖を横断する橋は、
湖底に沈んだ8集落に、
感謝を込められて命名されたたという。
〔沈んだ集落名 開田、徳山、上開田、山手、櫨原、塚、戸入、門入の8集落〕

森が沈む1
森が沈む2
上記二枚の写真も、
風景写真屋にとって、
湖面に映える新緑として写りますが、
沈みつつある自然として捉えました。

樹が沈む
自然が沈む象徴として写しました。

消えるわが村を撮り続けていた増山たづ子さんは、
ダムの完成を見ず(見たくなかっただろう)に亡くなられています。
この徳山村の村民は殆どが本巣市に集団移住していますが、
新しい生活に馴染めず、
何人かの自殺者があったと聞いています。
我が古里がなくなることはどういうことかを、
考えさせられる旅でした。

徳山村は一旦、藤橋村に編入されて、後、揖斐川町に合併されました。

○現在、ダムは試験貯水で完成は来春です。

途中、藤橋城がありました
天文台も併設されています。
空気の綺麗なこの辺りの星空はさぞ素晴らしいだろうなー。
帰りは国道303号を八草トンネルを経て、滋賀県に入り
関が原を経由して帰りました。

途中の桜

途中のお茶畑