京都市のほぼ真ん中に遷都するまで天皇が暮らしていた御所があり、周りを広大な御苑が囲んでいる。
この御苑が開放されているとは知らず、初めての時には怒られるのを覚悟で開いていた門へ恐る恐る入ったものだ。
この御苑には沢山の門があるのだが、何と言っても有名なのは蛤御門。
そう、あの長州藩が京都から駆逐された「蛤御門の変」があった場所。
やっぱり京都には沢山の日本史がある。
教科書でしか知らなかった場所が普通に至る所にあるので、偶然見つける度に歴史の浅い北海道人は小躍りするのだけれど、京都人にはこの気持ちが分からないだろうなぁ。
その御苑に南側から入ると突き当たりに見える門が御所の建礼門。
その門の向こう側、塀で囲まれている部分が御所。
御苑は環境庁の管理で御所は宮内庁の管轄らしいが、どちらも広すぎて草むしりとか大変そうだと、つい思ってしまう。
敷き詰められた砂利の間から覗いた雑草は、やっぱり手で抜くのだろうか。
御所へ入る門は特別な公開日以外は閉ざされ、国賓以外は特別な日以外内部にある紫宸殿や清涼殿を見ることは叶わなかったのだが、最近は一般公開されていると聞いた。
ただ新コロナが蔓延している今、また閉ざされているかも知れない。