北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

俺の塚

2023-11-28 21:48:27 | 日記
私がウォーキングの支度を始めると、ルンバも嫌味だと思うが自分も着替え始める。

私が耐えきれなくなった時の一秒を争う「警報」に対処するためだ。

だから家を出る前に必ず予定のウォーキングルートを伝える。

「緊急警報、よつ葉」と発信しただけで、ルンバはよつ葉横の道まで救急車のように迎えに来てくれるし、「シマヤ」と云えば空地になったコンビニ跡へ飛んでくる。


今日は何故か調子が良い。距離を長く感じないので2.4キロ地点を200m延ばし、
2.6キロ地点までウォークし、帰りは同じルートをジョギング。

玄関前まで走り切り、汗を拭きながら居間へ入ると、ルンバは嫌味半分で「警報解除」の着替えを始める。

今日は小言を浴びた。
「テイッシュ持って歩いてガマン出来なくなったら野●●すれば・・・・」と云う。

ワンコでさえ飼い主がウ●コを始末する時代なのに私に野●●を推奨する飼い主・・・・・じゃなかった家内。

実は私のウエストバッグにはスマホの裏側に緊急用に「トイレで流せるテイッシュ」は入っている。
人とあまり出会う事の無い道なので木陰で「小」をすることが多いのも事実だ。

「それなら大だって出来るでしょう」と云うのだが、既に葉が落ち枝だけになった車道との境目に植えられている針葉樹に死角はない。

「それなら虫でも見つけたフリしたら?」なんて云うのだが零下になることも多いのに虫がウロウロしているはずがない。

あまりに傲慢なので私は彼女に胸を張って打ち明けた。

「実は、既に記憶しているだけで三ケ所の塚がある」
「塚?」
「そうだ、俺の築いた塚だ。市内に二ケ所と市外にもう一ケ所。今度案内してやる」

彼女は急に威圧的な態度を捨て、言葉を発することなく部屋から消えた。