北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

パカッと開いて + 鬼の石段(昨春 車中泊の旅 続き)

2018-04-15 19:47:00 | 日記
再発を確認するための定期検査日だ。

今回は転移の有無も診るようで造影CTも組み込んだ。
どうも食欲不振が続き、体調不良が続いているからだ。

CTを終えて検査の部屋に戻り今度はジェームスをモロ出しで検査椅子に座ると自動で椅子が倒れ足をパカッと開く。

この状態で看護師さんと二人で他の患者さんを診察している先生の到着待ちだ。

何もできないので看護師さんとパカッとしたままで長話。
何回も経験したので、今更頬を染めたりはしない。

例えてみるなら、結婚10年後ぐらいの夫婦の寝室というところだろうか。

「胃カメラとか大腸内視鏡とか受けたことありますか?」と訊かれたので
「体中の穴という穴には全て何かを挿れられたよ」と答えたら驚いていた。

それどころか、何も無い所にも何度か無理に穴を開けられチューブを捻じ込まれたこともある。

「一番辛いのは何ですか?」と云うので「大腸だね」と即答。

検査前日から始まる前処置の下剤から辛い。

尻穴から内視鏡をグイグイ挿れられる恐怖と痛みにはお手上げだ。
ま、先生の上手い下手と云うのもあるのだろうけれどね。
それにオトコは挿れられると云うことに馴れていない。

今受ける検査なんか、あまり引っ張らずに優しく握ってくれさえすれば胃カメラより楽だ。

それで検査の結果は再発も転移も無く無事にクリアー。

診察室でCTの写真を見せながら「腹が黒いね」と冗談まで云うのは先生も治療がうまく行って嬉しいからに違いない。

つまり、もう少し生きられると云うことだ。

今度は北海道新幹線に乗ってみようかな。
動けるうちに一度は体験しなければね。

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★昨春の車中泊旅 (前回の続き) 熊野磨崖仏 編 

国東半島と云えば磨崖仏だ。
数ケ所あるようだが、私が選んだのは熊野磨崖仏。

無料Pに車を置き、最初から急な上り坂。



それを上がった所に料金所があり300円を払ったのだが、既に息切れがしている私を心配そうに見るので、この先の状態を確認したら「とんでもない石段がある」とのこと。



何でも 昔、鬼が一夜で築いたと伝えられているらしい。

「拝観しないのなら料金を返しますよ」と優しい言葉をかけられたのだが、一度払ったものをキャンセルするのも気が引けて頑張る決心をした。

竹生島の石段も金刀比羅宮の石段も何とか制覇した私には「鬼の石段ごとき」と云う気持ちもある。



決意をかためて坂道を上がると見えてきた石段。



どうやって作ったのかは知らないが、大きな自然石をゴロゴロと置いてあるだけなので気を抜くと捻挫しそうだ。

下りてきた方に話を聞くと、「見た目以上に飛んでもない」とか「何度も無理かと思いました」とか「頑張れ」と云うより「無理しないで」と云う意味に聞こえる言葉ばかりが投げかけられた。

でも女性でも上がっているし、300円払ったのだからと一歩目を踏み出した。

ナルホド、かなりキツイ。一段の高さが不揃いでしかも普通の石段より高いし、それが途中から急角度になるのだ。



リタイアしそうになる気持ちを押し殺しヒーヒーハーハーで何とか登頂。

大日如来と云われる方はなかなかの傑作のように見えるが、不動明王と云われる方は、とてもじゃないが磨崖仏と威張れる出来栄えのようには見えない。





上にいたお婆ちゃまに「石段 大丈夫でしたか?」と訊くと「毎日ウォーキング代わりに上がっているよ」とのこと。

マジか。
ここには鬼より凄いお婆ちゃんが住んでいた。