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日本は法治国家である。
法治国家であることは何事にも面倒を伴う。
自宅の門の前に通行の邪魔になる妨害物を置かれた場合、通常は警察に通報し力で排除してもらう。
だが、妨害物を設置した者が「もっともらしい理由」を主張し、撤去を拒否し、その当否が警察官の判断に余る場合、法的処置をして裁判官の判断を仰ぐ。
面倒くさいので、とかく法治国家は放置国家に陥りやすい。
政治闘争の場に子どもを連れ込むのは左翼勢力の常套手段。
昨年の「11万人」集会にも多くの子どもたちが親や教師に連れられ参加し、舞台上の男女高校生の宣言が多くの良識ある人の嘲笑を受けながらも、子どもたちには多大な影響を与えた。
イデオロギーまみれの政治闘争の場に長期にわたり、子どもを引っぱり込み、座り込みで政治運動をさせた親がいた。
沖縄の北部、国頭(くにがみ)郡東村高江区に、米軍がヘリパッドを建設しようとしている問題だ。
沖縄防衛局が、建設予定地前で座り込みを続けている住民ら十五人を相手取り、通行妨害禁止の仮処分を那覇地裁名護支部に申し立てた。
座り込みしている住民らの中には8歳の子どもがおり、通行妨害禁止の仮処分の名簿にその子どもの名前があったという。
住民側はこれに抗議し「子どもを巻き込むのは前代未聞で、国の不当な弾圧である」とのこと。
だったら、最初から子どもを政治闘争の場につれてくるなよ!
長期にわたって座り込みしたのが事実なら、子どもとはいえ一人前の政治的役目を果たしたのだろう。
子どもに暴力を加えて排除したのならともかく、大人たちは話し合いが出来ないので、裁判官立会いで「お話をうかがう」というだけではないか。
「8歳名指し前代未聞」 高江住民、防衛局申し立てに抗議
2008年12月26日
沖縄防衛局の仮処分申し立ての取り下げを求めて記者会見する安次嶺雪音さん(右から3人目)ら東村高江の住民ら=25日、県庁記者クラブ
米軍北部訓練場の一部返還に伴う東村高江のヘリパッド新設工事で、建設に反対し、現場で座り込みを続ける住民を相手に沖縄防衛局が那覇地裁に通行妨害禁止の仮処分を申し立てたことに抗議するため、住民側は25日、県庁で記者会見し、申し立ての取り下げを求める声明を発表した。同席した池宮城紀夫弁護士は「8歳の子どもを妨害者として名指しで裁判所に引っ張り出してきたことは前代未聞。高江の皆さんや沖縄の県民は、国策のため日米安保の犠牲になれと言っている。極めて違法な仮処分で、徹底的に争う」と話した。
住民によると、現場で名前を聞かれた人はおらず、訴えられた15人の中には8歳の子どもが含まれていたほか、現場にいない人もいたという。
8歳の娘の父親で、「ヘリパッドいらない」住民の会共同代表の安次嶺現達さん(50)は「責任もない子どもに送り付けてどういう処分にするのか。子どもは『わたし、逮捕されるの』と聞いていた。許せない」と怒りを込めた。
母親の雪音さん(37)が「ヘリパッド建設反対運動にかけられている新たな攻撃を広く県内外に明らかにするとともに、支援を呼び掛け、さらに前進する決意」と声明文を読み上げた。
同席した加藤裕弁護士は「国は金と権力を使って、行政という権力の上に司法の権力を用いて自らの強引なやり方を押し通そうとしている」と批判した。
池宮城弁護士らは今後、弁護団を結成する。参加を表明した弁護士は25日現在16人で、今後増える見込みという。29日に結成のための会議を開く。2009年1月27日午後3時から第1回の審尋が那覇市の那覇地裁で開かれる。
25日午後1時には抗議文を持って嘉手納町の沖縄防衛局を訪れたが、局側は職員が外に出て対応。住民らは中に入れなかった。
◇
事情を知らず「8歳名指し」の見出しを見ると、子ども相手に防衛局も随分大人気ないと思うだろう。
子どもが座り込みで反対運動に参加していたことは事実で、そのいみでは子どもといえどもりっぱな大人の役目を果たしていた。
子どもだからといって差別するのは、その子どもにとって失礼ではないのか。
さらに子どもだけを仮処分の名簿から外したら、子どもだけは仮処分の適用除外を法が認めたことになり、以後反対勢力は子ども連れの大量動員を計るだろう。
この問題で興味深いのは、沖縄タイムス、琉球新報の地元紙は、ヘリパッド反対で座り込みしている勢力を「住民」と報じているが、
同じ事件を報道する「しんぶん赤旗」(12月26日)は、
「住民ら十五人を相手取り、通行妨害禁止の仮処分を那覇地裁名護支部に申し立てていた」
と、座り込みの中でも特に悪質と見られる15人は住民ではなく、「住民ら」と「ら」を付けて、この反対運動が住民以外の活動家が扇動した運動であることを吐露していて興味深い。
琉球新報は、「8歳名指しは前代未聞」の見出しはともかく、防衛局が仮処分に至ったのは突然の処置ではなく、
「住民の座り込みをめぐってこれまで、防衛局は座り込みが違法状態だとして、県警と住民の立ち退きについても相談をしてきた」
と、防衛局側のこれまでの立場も報じていて、偏向新聞にしては好感が持てる。
「住民ら」の子どもを座り込みさせる闘争に腹を据えかねる記者もいるのだろう。
新報よ、目覚めよ!
<関係者によると、防衛局は北部訓練場の返還実現のため建設工事は必要不可欠だと主張。工事開始予定日から1年4カ月以上が経過しても事業に着手できていない状況と指摘、現場の車両通行の必要を訴えている。
防衛局の申し立てでは、住民に通行妨害禁止と現場周辺工作物の撤去を求め、応じない場合は裁判所による撤去を要請している。
防衛局幹部によると、住民の座り込みをめぐってこれまで、防衛局は座り込みが違法状態だとして、県警と住民の立ち退きについても相談をしてきたという。>(琉球新報 12月25日)
とにかく、冒頭記事が意味することは、8歳の子どもを一人だけ名指しで仮処分の対象にしたのではなく、
再三にわたり、「住民に通行妨害禁止と現場周辺工作物の撤去を求め、応じない場合は裁判所による撤去」を要請し、
結果的に応じてくれなかったので、警告どおり、裁判所に仮処分の申請をした・・・そしたら、頑強に座り込みを続ける15人の中に8歳の子どもがいた。
それだけの話。
法治国家では何事にも面倒が伴う。
だが、一旦法で決まれば粛々とこれを執行するのもまた、
法治国家である。
子どもをダシに使うのは卑劣だ!
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本題ですが,沖縄の“惨状”は脚色報道を,保守派によるネット書き込みを通じて驚愕に次ぐ驚愕で言葉を失いますが,このエントリーにある8歳の子をヘリパッドに座り込ませた神経は,本州者からは異常としか映らないのですが,沖縄の保守派の人はどう思ったのでしょうか?多分同じだとは思いますが,意見の内容は本州より当事者である沖縄県民の保守のが説得力があると思うのでどうかお聞かせ願いたいものです。
>意見の内容は本州より当事者である沖縄県民の保守のが説得力があると思うのでどうかお聞かせ願いたいものです。
子どもを政治闘争のダシにして、座り込みさせる輩は、特殊思想にかぶれた「プロ市民」であり、まともな沖縄なら誰も相手にはしない種族です。
このような連中は全国いたるところで見られますが、沖縄が他と違うのは地元紙が彼らを「住民」としてウソの報道をすることです。
沖縄の悪性腫瘍は新聞だといってよいでしょう。