狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

朝日新聞が核武装議論を展開! 非核三原則→二原則

2006-11-01 16:01:37 | 普天間移設

麻生外相と中川幹事長、対北独自制裁継続を強調
 
 麻生太郎外相は1日の衆院外務委員会で、北朝鮮の核問題に関する6カ国協議が再開の見通しになったことを受け、日本政府が独自に実施している北朝鮮産品の輸入禁止などの制裁措置について「基本的に継続していく」と強調した。丸谷佳織衆院議員への答弁。

 答弁の中で、麻生氏は「協議再開は喜ばしいが、条件はまだ分からないので、よかったと赤飯を炊ける話ではない」と述べた。政府内には、北朝鮮が協議復帰カードを国際的包囲網の弱体化に利用するのではないかとする警戒感もあり、「圧力」を維持しつつ、北朝鮮の姿勢を慎重に見極める考えを示したものだ。

 自民党の中川秀直幹事長も同日、「無条件で復帰することは歓迎する」と述べた。その上で、「核保有国としての復帰ではない。核放棄実現まで、制裁措置は継続すべきだ」と言明した。(産経新聞)(11/01 11:19)

 

◆風が吹けば桶屋が儲かる。

◆糖尿病になれば核攻撃したくなる。

日本が泡を飛ばせば中国が本気になる(?)

日本は長い間「非核四原則」を守ってきた。 三原則の間違いだろうて?

「持たず 作らず 持ち込まず」、これにもう一つ「議論せず」が加わって四原則だ。

お題目のように原則を唱えておれば平和が守れるといった幻想は北朝鮮の核保有によって打ち砕かれた。

核議論も理想論から隣国の核武装と言う現実論に直面せざるを得なくなった。

「中川発言」で四原則は三原則に変わった。

安倍首相、麻生外相が「核議論も可」とのお墨付きを出したのだ。

にわかに沸き起こった同盟国日本の「核議論」に先ず慌てたのがアメリカ。

ライス国務長官が飛んできて「有事の際は同盟国をフルレンジで守る」と公式に保障した。

その瞬間「非核三原則」は事実上「二原則」に変容した。

アメリカの核の傘に入ることは「核の持込」を黙認することだ。

これで慌てたのが中国。 「核論議」が沸騰すれば核武装論までも発展しかねない。

日本の核武装論を押さえ込むには、どうしても北朝鮮の核保有を放棄させねばならぬ。

そこで中国が本気になって北朝鮮に圧力を加えた。 

六カ国協議の復活である。

日本が核論議で口角泡を飛ばせば中国が本気になるわけだ。

北朝鮮の核実験で一番危機感を持ったのは日本だが、アメリカ、中国、ロシア、韓国も東北アジア地域の核拡散には危機感を持っている。

マスメディアは「核議論の封鎖」などと言わないでどんどん議論して欲しいものだ。

だが朝日新聞は「中川発言に」に対し社説などで激しい非難を浴びせている。

「日本核武装議論」はしてはならない。

核については語っても、論じてもいけない。

つまり「非核四原則」を主張している。

でもその朝日新聞が何をトチ狂ったか、自分の紙面で「核武装論」を論じ、語っていると言うから驚いた。

今頃になって安上がりの抑止力に気がついたとでいうのか。

以下詳しい経緯については下記の古森久義さんのブログ転載記事で・・。

                     ◇

2006/10/31 23:27
朝日新聞が核武装議論を堂々と展開! まさか豹変では

 「日本やイランが核を持てば、世界は安定する」
 「(日本という)核攻撃を受けた国が核を保有すれば、核についての本格論議が始まる」
 「核兵器は偏在こそが怖い。広島、長崎の悲劇は米国だけが核を持っていたから」
 「核兵器は安全のための避難所。核を持てば軍事同盟から解放され、戦争に巻き込まれる恐れはなくなる」
 「(日本の核に関する)国民感情もわかるが、世界の現実も直視すべきです」
 「核を保有する(中国と日本という)大国が地域に二つもあれば、地域のすべての国に『核戦争は馬鹿らしい』と思わせられる」

 さあ、以上の発言は間違いなく日本の核武装論です。核武装を奨める強い発言です。百歩後退しても、日本の核武装に関する議論だといえます。
 最近、核武装関連発言で波紋を呼んだ中川昭一自民党政調会長でも、麻生太郎外相でも、こんな強いことは絶対に述べないでしょう。
 ところが以上の核武装議論はなんと朝日新聞10月30日の紙面に堂々と登場したのです。
 発言者はフランスの学者エマニュエル・トッド氏、対談記事なのですが、その相手は朝日新聞論説主幹の若宮啓文氏です。トッド、若宮両氏は日本の核武装について議論しているのです。
 
 この朝日新聞の一ページすべてを使った長い対談で、若宮氏は当然ながらトッド氏の日本核武装の奨めに対し、反対論を述べています。しかし一方が「日本は核武装すべきだ」と述べ、他方が「日本は核武装はすべきでない」という言葉のやりとりは、どうみても「日本核武装議論」ですね。

 しかし朝日新聞はその一方で10月20日の社説などで、中川昭一政調会長や麻生太郎外相の「核兵器の保有に関する議論」への激しい非難を浴びせています。「日本核武装議論」はしてはならない、つまり語っても、論じてもいけない、と主張しているのです。でも自分たちは論じ、語っているんですね

 この対談記事からみる限り、中川氏も、麻生氏も、朝日の若宮氏と立場はまったく同じであることが判明しました。日本の核武装についての議論は堂々とするけれど、日本の核武装には反対という点で、です。若宮氏は本当にこの対談で日本の核武装について堂々と議論をしているのです。

 なんだ朝日新聞さん、「日本核武装議論」はむしろ奨励するということなんですか。もしそうだと20日の社説や一連の中川叩き、麻生叩きの論評との整合性はどうなのでしょうか。結論は反対だとわかっていても、そこにいたる議論さえしてはダメだと、さんざん主張しているではないですか。まさか、同一テーマでも「政治家は議論してはいけないが、大新聞は議論してよいのだ」なんて、ヘンなこといわないでくださいね。

 でもこれだけ楽しませてくれる朝日新聞、だから私は年来の愛読者なのです。しかし愛読するのは朝日が朝日らしいからです。まさか核武装の議論だけはよい、なんて主張に豹変しないでくださいね。

                        ◇

事実上は「核持込み」を見て見ぬ振りするとしても、「非核三原則」を平和のお題目のようにを唱える方々にとっては「三原則」の論理破綻は納得できないだろう。

日本が「非核三原則の国」である一方で米国の「核の傘」に依存するならば、「持たず・作らず・持ち込ませず」の「三原則」から「持ち込ませず」原則を削除することは、論理上の必然。

「非核三原則」の現状は、「米国の核の傘に依存しながら、核をを持ち込まさない」という論理破綻を来たす。

これは、日米安保体制の実質性の担保という観点からは理に合わない状態であろう。

だったら論理的帰結として「非核三原則」から「持ち込ませず」を削除して「非核二原則」にすればよい。

「非核三原則」は不磨の大典ではない。 政府の政策の一つに過ぎない。

話は簡単だ。時代に合わなくなった政策は閣議決定で変更すればよい。

「持ち込まず」を削除した「非核二原則」なら平和のお題目として唱えれば唱えるほどその抑止力は効果が増す。 

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