狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

核の疑惑は抑止力

2006-11-01 08:13:24 | 普天間移設
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核の疑惑は抑止力
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抑止力としての「日本核武装の疑惑」

伊勢雅臣
■転送歓迎■ No.1205 ■ H18.10.30 ■ 8,633 部 ■■■■■■■

   転載

 自民党の中川昭一政調会長が「日本が核をもたずに北朝鮮に
どういう対抗措置ができるのか真剣に議論しなければならない」
とテレビで語った途端に、野党やマスコミから「議論をするこ
とも世界が疑念を抱くからだめだ」などの意見が相次いでいる。

 いささか逆説めくが、私は「議論をすることで世界が疑念を
抱く」からこそ、核の論議は価値がある、と考えている。

 第一に北朝鮮に「疑惑」を抱かせるべきだ。北朝鮮が核武装
するなら、当然、日本も自衛上、核武装の権利を持つ。日本の
原子力技術とロケット技術を用いれば、短期間のうちに北朝鮮
を地上から消し去るだけの核ミサイルを持ちうる。北朝鮮の未
熟な技術力と貧弱な財政力で、日本との核兵器競争に敵うわけ
がない。日本が一気に核武装に走るかもしれない、という「疑
念」を抱かせることが、北朝鮮に核開発を思いとどまらせる一
つの圧力である。日本が、核武装の議論すらしない、という
「安心」が、彼らに火遊びの余地を与えている。

 第二に、中国にも「疑惑」を抱いて貰おう。日本の核武装を
最も恐れるのは、中国である。北朝鮮の核実験をこのまま放置
していたら、日本が核武装に走るかもしれない、という「疑念」
が、中国に対して、北朝鮮の核武装を本気で抑え込まなければ
ならない、という圧力となる。日本の一部マスコミは中国の意
向を受けているようなので、その核議論を封鎖しようというヒ
ステリックな反応は、中国の焦りの現れとも考えられる。

 第三に、アメリカにも「疑惑」を与えよう。もともと、アメ
リカは自国が核攻撃を受ける危険を冒してまで、本当に日本を
核の傘で守ってくれるのか、という不安がわが国にはある。ブッ
シュ大統領は日本など同盟国に対して「米国はその抑止と安全
保障に関する約束を守ることを再確認した」と述べたが、「再
確認」が必要だったのは、その不安を打ち消すためである。も
し、核の傘の約束をアメリカ側が守らなければ、日本が日米同
盟を破棄して、独自の核武装に立ち上がるかもしれない、とい
う「疑念」が、日米同盟の担保ともなる。

 今回、日本の野党や一部マスコミがヒステリックな大騒ぎを
しているのは、「日本核武装の疑念」を世界に広める格好の宣
伝手段である。大いに騒いで貰いたいものだ。

 それによって、日本はいつでも核武装する力があるのに、あ
えて非核を貫いている、という事を世界に充分示すことが、日
本の平和主義を知らしめる良い手段であろう。
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