狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

今でも燻る中国の脅威!

2016-07-06 06:15:18 | 普天間移設

 

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沖縄タイムスにしては珍しい今朝の一面トップの見出し。

改憲勢力3分の2の勢い

参院選終盤情勢

共同が全国調査

自民単独過半数も

沖縄区は劣勢

 

【参院選・終盤情勢】
改憲勢力が「3分の2」確保の勢い 自民党は参院過半数を制する見通し

 産経新聞社は4日、FNN(フジニュースネットワーク)と合同で実施した電話による情勢調査(1~3日)に全国総支局の取材を加味し、10日投開票の参院選の終盤情勢を探った。自民、公明両党におおさか維新の会などを加えた「改憲勢力」は、憲法改正の条件となる

 

3分の2に達するために必要な78議席を確保する勢いとなっている。自民は非改選議席と合わせて単独過半数(122議席)を制する見通しだ。自民が単独過半数を得れば27年ぶりとなる。

 

 焦点となる改選数1の「1人区」(32選挙区)では、自民が北陸や四国などの20選挙区前後で優位な戦いを進めている。民進、共産両党などが候補を統一した野党は、4選挙区程度で勝利が視野に入った。

 

 ただ、野党が1人区で優勢なのは沖縄や山形など無所属候補に一本化している選挙区がほとんどで、長野などを除き民進候補が抜き出ている選挙区は限られているのが現状だ。残りの選挙区では与野党候補が接戦を展開しており、この結果が改憲勢力による3分の2確保をも左右する。
                        

                    ☆

>野党が1人区で優勢なのは沖縄や山形など無所属候補に一本化している選挙区がほとんどで

沖縄区で伊波候補が優勢という見立ては時事通信と同じだが、果たして実際はどうか。

 「沖縄2紙は偏向報道が激しい」という批判に他紙、彼らはこう嘯く。

「偏向ではない。県民の民意を反映しているにだけだ」

その一方、彼らはこのような本音を吐く。

「沖縄の民意は沖縄2紙が作る」

 沖縄2紙は「県民の70%は新基地建設(辺野古移設)に反対」と「沖縄の民意」を連日報道する。

沖縄2紙が造った神話のメッキが剥げる時期に来ている。「新基地建設(辺野古移設)反対は民意」という神話の。

明日から三日戦争に突入するが、沖縄2紙の見出しを見れば、大方の予想はつく。

■今でも燻る中国の脅威

伊波洋一候補の弱点は「中国の脅威」と再三書いた。

民主党政権時代に発生した「中国の脅威」が今朝の沖縄タイムス社会面の最下部に人目を忍ぶように掲載されている。

中国船衝突 弁論を延期

那覇地裁

尖閣諸島付近で2010年、中国漁船が海上保安庁の巡視船に体当たりした事件で、国が中国人船長=(44)、福建省=に、巡視船の修理費など約1429万円の損害賠償を求めた訴訟の第一回口頭弁論が5日、那覇地裁(森鍵ー裁判長)であった。 森鍵裁判長は船長側に訴状が送達されているか確認できないので、弁論を延期した。 訴状は14年2月で次回期日は未定。 訴状によると、船長は同年9月7日、尖閣付近の日本の領海内で操業。 警告した巡視船「よなくに」「みずき」に漁船で体当たりし、船体の外板や手すりを損傷させたとしている。

 

【おまけ】

沖縄ナショナリズムの陥穽

「辺野古」一色つまらない

争点の数々が沈んだ県議選

 6月初旬に行われた沖縄県議会議員選挙はつまらない選挙だった。

 私はその選挙が終わって3週間後、参議院選挙が公示された後にこれを書いているが、おそらく、沖縄における選挙の争点も同じようになるし、少なくとも沖縄の新聞は同じような流れを作るだろう。

 沖縄県議会選挙において、沖縄の新聞は、issue(イシュー=問題)を単純化し、ひとつにしようと躍起になっていた。それは例えば立候補者たちへのアンケート調査に如実に表れており、要するに「翁長知事支持か否か」「辺野古移設に賛成か反対か」という踏み絵のようなものが主で、県内において最近特に問題視されている「子どもの貧困」や経済問題、教育の問題などは、それに比べればとても小さな扱いであった。

 そして、翁長知事支持の議員が過半数を占めたことにより、「オール沖縄」が勝利したこと。「オール沖縄」はやはり「オール」であったことが証明されたというストーリーを作りあげた。

 しかし、現実はそう単純ではないことは明らかである。

 それは、議席を減らしたのが自民党ではないことを見れば素人でもわかることだろう。現実的な経済政策を優先する自民党も実は県民は支持したのである。

 では、議席を減らしたのはどこなのだろうか。

 新聞社のアンケートで、翁長知事に対して「中立」と答え、辺野古移設問題以外の様々な生活の問題をも選挙の争点にしたかった、主に無所属の立候補者たちの議席が減ったのである。

 誤解を恐れずに言うならば、辺野古よりも大切なことを沢山抱えているのが普通の生活者である。辺野古より不安なこと、政治や行政に解決してもらいたい問題は山積みである。いわゆる「子どもの貧困」に代表されるように、沖縄の経済問題、特に格差の問題こそが、普通の生活者にとってはより重要であり、争点になるべきものだったと私は思う。

 普天間基地の辺野古への移設は、私自身も沖縄県民として手放しで賛成はできない。できることなら、これ以上沖縄の海を埋め立ててほしくないし、故郷である沖縄本島北部「やんばる」に基地を増設するのは至極心苦しい。

 しかし、沖縄県民はもう一度冷静になって「なぜ辺野古移設に反対なのか」を考えてみる必要もあると思っている。

 それは、自らの「当事者性」を測ってみるということである。

 名護市辺野古周辺の住民以外は、普天間基地が辺野古に移設することによる騒音などの直接的な被害を受けることはない。しかし、沖縄にある基地が同じ沖縄の地に移設すること、それが実質的に基地の拡大になるのかもしれないということに対する戸惑いや「怒り」や「苦しみ」は確かに多くの沖縄県民が共有していることである。

 だとするのなら、それは「同郷愛」であり、もし沖縄が独立国であった場合は、それを「愛国心」と呼ぶのではないだろうか。

 辺野古移設問題は、沖縄県民の「愛国心」の問題なのである。もちろん、愛国心そのものは決して悪いものではない。しかし、「愛国心」から最も遠くにいると思っている人たちの行動原理が実は(沖縄)愛国心であり、それはナショナリズムへと繋がっていくものかもしれないのだ。

 ナショナリズムも、それ自体を無前提に完全否定すべきものではない。しかし、少なくとも、沖縄県民自身が自らの感情を「愛国心やナショナリズムへ繋がっているのかもしれない」という自覚は必要だと私は思う。そういった意味で、県議選挙中の沖縄の新聞が取った「白か黒か」というキャンペーンはむしろ危険なものだと言わざるを得ない。

 そんなことを考える度に、私はBEGINの名曲「オジー自慢のオリオンビール」の一節を思い出す。

 戦後復帰を迎えた頃は

 みんなおんなじ夢を見た

 夢は色々ある方が良い

 夢の数だけあっり乾杯

 はじめてこの歌詞を聞いた時、BEGINは天才だと思った。本質を鋭く指摘しているからだ。

 皆が一つの夢しか見られないということは、それだけ人々が抑圧されているということである。それぞれがそれぞれの夢を見ることができる世の中のことを「平和」というのではないか。世の中がひとつの問題だけに注目し、それだけが争点になるような時代・時期はあまりいい時代・時期とは言えないだろう。沖縄戦の時も、戦後米軍統治下の時もそうだった。

 県民はそれぞれ、いろんな夢を見ているし、見たいと思っている。辺野古だけを気にして年中怒っているわけにもいかず、それ以上に、子どもの教育のこと、親の介護のこと、自分の老後のこと、今月の家計のことで頭がいっぱいなのだ。

 問題を単純化させようとする強力な力が働いた今回の選挙は、いわゆる「発展途上国」的でつまらないものであった。成熟した市民による選挙とは真逆の方向。

 「夢の数だけ」「乾杯!」できる日はまだまだ遠いのだろうか。そう思った今年の県議選であった。

(みやぎ・よしひこ)

 

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コメント (21)    この記事についてブログを書く
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21 コメント

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本日の沖縄タイムス投稿欄 (カウンター58)
2016-07-06 08:22:58

オピニオン面に一般投稿6本(児童生徒限定の「ぼくも私も」除く)。

「嘉手納を緑化 八店会に感謝」の嘉手納町・知念勇一さん(75)は、2月1日、3月11日、6月21日に続き今年4回目の掲載。
「当日の乗車券 なぜ使えない」の那覇市・伊良波泰子さん(65)は、2012年2月9日以来の掲載。
「七戸選手復活 誠実な姿感動」の福岡市・上治修さん(53)は、1月23日、2月24日、3月16日、4月9日、5月9、27日、6月12日に続き今年8回目の掲載。
「忘れない童謡 意外な作曲家」の那覇市・山根光正さん(72)は、1月8、22日、2月7日、3月13、28日、4月11、25日、5月9、23日、6月8日に続き今年11回目の掲載。
「生産者に出荷の自由を」の宜野湾市・山里敏康さん(76)は、4月9日に続き今年2回目の掲載。
「56年前の6・19」の那覇市・渡久地政弘さん(77)は、2月9日、4月22日、5月24日に続き今年4回目の掲載。
 
カギカッコは投稿欄における見出し。 

返信する
Unknown (東子)
2016-07-06 08:34:48
○○党圧勝なら投票しないでも大丈夫では、ありませんよ。
○○党独走に「山椒は小粒でも」と、××党に入れておこうは、「みんなが残留と入れるだろうから、残留派が調子に乗らないように離脱に入れておこう」として、まさかの「離脱」決定に驚くイギリス国民の行動を、反面教師としましょう。

自分一人では、自分一人だけでは、影響がないと思っても、そういう「影響がないと思う民意」が集まればビッグデータとなり、結果として「民意」になります。

あの部分は良くてもこの部分は駄目という候補ばかりでしょう。
でも、自分とぴったり同じ候補が居ると言う方が、不思議ではありませんか?
消去法的選択で候補・党に票を入れましょう。

選挙区(1枚目)は、候補者名、比例区(2枚目)は党名と思っている人がいるかもしれませんが、比例区(2枚目)の候補者名を書くと、例えその候補者が落選しても、その候補者が所属する党の票となって、議員を増やすことができます。
比例区(2枚目)も、是非、候補者名を書きましょう。
返信する
Unknown (東子)
2016-07-06 08:35:55
一にも二にも共産党が議員を増やそうと「欲」を出したことと、「欲」のために、真っ当な方法である「共産党の思想浸透」より、手っ取り早い「保守の票」の取り込みに走ったことが、共産党の正体を知らせることになった。
共産党は尻尾出しまくり。
尻尾を出しても受け入れられると奢ったか、自民党内の親中派勢力の衰退に焦りがあるのか。
「欲」はどこから、来た?


「防衛費は「人殺し予算」、出るべくして出た藤野発言 本当は自衛隊を解体させたい共産党 2016.7.5 筆坂秀世」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47263


「参院選、共産党の活動がいつになく活発・先鋭化 人殺し発言にとどまらず、ついに小学生の洗脳活動も 2016.7.6 森清勇」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47272
返信する
Unknown (坂田)
2016-07-06 10:19:10
> 県民はいろんな夢を見てる、見たいと思ってる

沖縄大学教授宮城能彦氏の意見記事こそが、

偽らざる県民の4世紀前からのチャンプルー

精神沖縄本島住民意です。沖縄県民こそが

日本で稀に見る中庸精神の島なんです。


今回、島尻氏は敗北懸念が大ですが、負け

ても比例が当選したら沖縄の保革国会議員

数は同じに成りませんか?沖縄には昔から

オールと言う一致した島民の民意は無いの

です、色々な意見や人種や文化の価値観を

認めて受け入れるのが沖縄の伝統チャンプ

ルー精神なのです。


そもそも、オール沖縄と言い出したのは一体

どの政治勢力なのでしょうか、沖縄県民には

あるまじき過去にない取り纏め言葉です。


古の強かな伝統精神が無かったら、先史時

代から沖縄で史上初の他国薩摩藩の武力

占拠には、当然に武力抗争が起きて居た筈

だ、普遍的な歴史はそう在るべきです。


翁長知事が、内地からの沖縄差別と言わ

んでも、先祖は命を懸けて侵略者と戦って

来た筈です。


然し、沖縄が先史時代から経済と文化が

一番栄えて王府が力を蓄えたのは薩摩藩

が武力占拠からの時代であることを、本島

二紙は一切口を噤んだ侭です。


沖縄の史学学者や大学教授は首里城の

正殿左右の一段低い地の左に薩摩藩の

屋敷を王府が配備した理由に、決して言

及はしない。同じ様に右に配備した冊封

吏屋敷も同じ理由で言及はしないさ。


更に明皇帝から拝領の皮弁冠飾り玉数

をいつの間にか4倍へ改造して、唐冊封

吏に冊封都度見せ付けて居た、強かさに

決して言及しない。


沖縄住民が歴史的に培った生存本能は、

全て受け入れて、嫌な物は消化した後で

追い出す強かな島人ならではの精神なの

です。


故に、持論ですが、今の内地には理解し

がたい沖縄の基地問題意識の根底には

歴史的な島人の強かな遺伝子が動き出

した時期かと察してます。薩摩藩の武士

帰薩も、侵攻1世紀後から始まりました。


返信する
Unknown (やもり)
2016-07-06 10:41:26
狼魔人さん、画面がヘンテコになっていますよ。
読みづらいので修正してくださいなw
返信する
Unknown (東子)
2016-07-06 11:10:25
「尖閣中国船への沖縄県対応「離島軽視」 砂川利勝県議が批判 2016年7月6日 06:09」
注目 尖閣諸島 政治 県議会
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=176864

>砂川氏は中国の軍艦が6月9日に尖閣周辺の接続水域に侵入した際に、翁長雄志知事が明確に見解を示していないことを問題視。
>県に「どのような対応を取ったのか」と問いただした。
>知事に代わって謝花喜一郎知事公室長が「県は尖閣に関する日本政府の見解を支持している。今回の一連の行動を、県は重大な関心を持って注視している」と答えたが、対応は明言しなかった。
>このため、砂川氏は「漁業者は(尖閣周辺の漁場に)行けないんだ。何もアクションを起こさないのはどういうことか」と語気を荒らげて批判。
>「対応のまずさは、離島軽視と言わざるを得ない」と締めくくった。

米兵の不祥事が県民の命を脅かすと大仰に抗議するのに、石垣の漁民の命については、だんまりの翁長知事。
県の対応は、「翁長雄志知事が明確に見解を示していない」だけでは、ない。
石垣市議会6月定例会で議決された中国海軍艦の尖閣諸島接続水域侵入に関する決議文を県に2回直訴しているが、県三役が対応しないという酷い対応の仕方だ。


翁長知事が「中国の脅威」を大声で言えないのは、反基地、反米活動との整合性がとれないからだという指摘がある↓。

「【沖縄が危ない】米国にはモノを言う翁長知事、中国の不穏行動にはまたダンマリ 2016.07.01」
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20160701/dms1607011550010-n1.htm

>石垣市区選出の砂川利勝県議は「軍事的な脅威が沖縄に迫っているのに、どうして黙っているのか理解できない。離島軽視ではないか」と憤る。
>市民の男性は「中国に抗議する気があるのかないのか、知事は旗幟(きし)を鮮明にすべきだ」と指摘した。
>翁長氏が中国の脅威を語らないのには理由がありそうだ。
>米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対し、米軍属の女性殺害事件に抗議して海兵隊撤退を求める県民大会にも参加した。
>今さら「尖閣を守るために、やっぱり米軍に駐留してほしい」とは言えない。
>知事を支持する共産党や社民党などの革新政党も、そんな発言を許さないだろう。
>中山市長、宮古島市の下地敏彦市長らは17日、県庁を訪れ、尖閣は沖縄県の行政区域だとして、領土・領海を守る取り組みの強化を要請した。
>石垣島や宮古島の市長が、こんな分かり切ったことを、今さら知事に要請しなくてはならない現状なのである。
返信する
Unknown (タマ)
2016-07-06 11:13:05
今日の新報の社説

新基地問題参院選 優れて民主主義の問題だ
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-311198.html

>中国脅威論も誇張が過ぎる。

軍艦の領海侵入等は誇張だったのか・・・。
あと昨日だか放送されたやつ
https://www.youtube.com/watch?v=RVI5hP5BQoI
候補者3氏にインタビュー。尖閣の軍艦についても聞いています。

それと安田浩一って言う人が沖縄の新聞は偏向してないって内容の本を出してるみたいです。沖縄は特定の思想をお持ちの方の楽園なのかラストリゾートなのか色んな方が来ますね・・・。興味ある方は図書館でお取り寄せでも。あ、私は読みませんけどね
返信する
民進党の共産党化 (沖縄県民)
2016-07-06 11:26:52
 昨夜のプライムニュースで民進党幹部が政府の経済政策を批判するのに「インパール」とか「玉砕」という言葉を使っている。脅散党的だなーと思った。
 今回の選挙の結果が報道されているようなものになるとすれば、民進党は与党には大敗北を喫し、共産党にはしゃぶりつくされた挙句共産党化したことにならないか。
返信する
Unknown (東子)
2016-07-06 11:32:23
「米兵に懲役4年求刑…沖縄・準強姦事件 2016.6.27 18:36」
http://www.sankei.com/west/news/160627/wst1606270059-n1.html

ホテルの部屋の鍵を持たず廊下に出て、部屋に入れなくなって廊下で寝込んでいるところを、米兵の部屋に連れ込まれたという事件だ。

この場合の懲役4年求刑が重いかどうかの基準を私は持たないから、4年で妥当なのかもしれないが、直観的には、重いと感じた。
過去の例とバランスをとってとか、準強姦罪の懲役が今まで軽かっただけでこれくらいが相当かどうか、すべての知識は無いのだが、求刑に「県民感情」を考慮していないか?という疑問があった。

重いと感じて次に浮かんだのは、シンザト容疑者の強姦殺人事件のことだった。
米国の陪審員制度でも、人種や経歴で判断されることも多く、「公平とは」が多々疑問視される。
「公平」って口でいうほど簡単でなく、本人は公平のつもりでも、倫理観や宗教感で左右されるから、真の公平を求めることは、不可能。
だから、「沖縄の県民感情」を考慮するのも、一つの公平かもと思っている。
ただ、日米地位協定を改定しようするなら、米国に日本の裁判は「米兵」という要素を特に加重しないと思わせることも必要でないかと、前から思っていることも事実。


「元米兵暴行殺人:弁護人が東京での審理を請求 沖縄は「予断」と指摘 2016年7月5日 05:05」
米軍属暴行殺人事件 注目 社会・くらし 裁判・司法
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=176679

>東京地裁での裁判員裁判の審理を求める請求書を那覇地裁に提出した。
>被告側は「那覇地裁では、公平な裁判が期待できない」としている。
>高江洲弁護士によると、被告は「沖縄の人は米国人への敵意が強く、県内で裁判を受けたくない」と主張しているという。
返信する
Unknown (東子)
2016-07-06 12:14:01
>沖縄大学教授 宮城 能彦 「辺野古」一色つまらない 争点の数々が沈んだ県議選

政治家が幅広い話題で選挙を戦わないことを、非難している。
が、基地反対と言うと票が取れるのも、沖縄である。

沖縄の社会の理想は、「基地ゼロ」である。
理想の社会を追い求めるのが政治というなら、沖縄の政治家は「基地ゼロ」を追い求めているのである。
ただ、「基地ゼロ」を「今、実現すべきか」、「人類の目標として据えておくことか」が、ごっちゃになっていると、思う。
ごっちゃになる原因は、基地が身近にあるから「基地ゼロ」に常に向かいあっているようで、実は「基地ゼロ」を深く考えず、観念としてでしか「基地ゼロ」が存在していないからでは?っと思っている。

だから、現実の「中国の脅威」に背を向けるしか、ないのである。



【参考】
「【宜野湾市長選】選挙の勝ち負けよりも、青臭く「理想の社会」を語ろう 2016年1月28日 16:14 樋口耕太郎」
http://www.okinawatimes.co.jp/cross/index.php?id=371

>選挙の票を稼ぐための議論だけが存在し、社会がどうなることが幸福であるか、といった本質は選挙の争点から完全に取り残されているように見える。
>相変わらず基地問題と経済振興が沖縄のありとあらゆる選挙の最大の争点であり続けるのは、それが最も票を集めやすいからだろう。
>選挙で勝つための基地論争はいつも盛り上がりを見せるが、例えば、貧困問題では票を取りにくい。
>民意と選挙結果は似て非なる概念である。
>選挙の争点を極端に絞るのは、政治家が票を取るために有効だからだろう。
>どの候補者も選挙に勝つために必死であることは理解できるが、だからといってこの方法を続けるということは、政治が社会を理想に近づけることを永遠に放棄しているということではないのだろうか?
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