論理的破綻をきたしたとき、相手を感情的に反撃すると「差別」という言葉ほど重宝な文言はない、
相手は、自分の言葉に差別的要素があったのか、と一瞬たじろぐからだ。 相手がたじろいだら、強引に「差別」のレッテル貼りををして、議論を混乱させれば目的達成である。
「差別」といえば、どんな話題でも強引に差別にこじつける記事で有名な「差別のプロ」沖タイ阿部岳記者が脳裏を過る。
過去記事をサルベージしたら。沖縄タイムスの典型的な差別記事が出てきた。
以下、
沖縄タイムスが差別報道!2010-07-10 の引用です。
「差別だ!差別だ!」と声高に叫ぶ人間に限って、本物の差別主義者である、と何度も書いた。
本日のエントリーは沖縄タイムスが、本物の差別主義者であると、自ら暴露した内容である。
今年の3月、沖縄タイムスの一面と社会面を大見出しで飾った米兵による「ひき逃げ事件」をご記憶であろうか。
この「ひき逃げ」という報道について疑念を持った筆者は、次のエントリーをした。
⇒沖縄の報道談合!米兵事故はひき逃げか当て逃げか
初めての読者は、先ず同エントリーで事件の概要を掴んでから、以下を読んでいただきたい。
米兵を書類送検へ 辺野古ひき逃げ
来週にも県警方針 車両実験など終了
沖縄タイムス 社会面 2010年7月9日 10時08分
名護市辺野古で3月にあった米軍車両によるひき逃げ事件で、県警は8日、浦添市の米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)内で、容疑者と特定している米海軍3等兵曹の女が運転していた米軍車両と同型の「ハンビー」を使用し、事件当時の速度やブレーキの効き具合などを実験した。
捜査関係者によると、県警の捜査はほぼ終了、来週にも3等兵曹を自動車運転過失傷害や道交法違反容疑(酒気帯び運転、救護義務違反、事故不申告)で書類送検する方針だ。
捜査関係者によると、3等兵曹は事件当時、言葉も話せないほど酔っており、現場で拘束した憲兵隊が病院で検査も受けさせていた。県警の調べに対し、3等兵曹は「基地内で飲酒し、運転した」などと容疑を認めているという。
事件発生から約3カ月余り。県警はこれまで、任意で数回の事情聴取を実施。現場での実況見分をはじめ、事件を起こした米軍車両と被害車両からとった証拠品の鑑定、3等兵曹の酒気帯びが事件に与えた影響の鑑定などを基に供述の裏付け捜査を進めていた。
◇
上記は今年の3月の「ひき逃げ」報道のフォロー記事である。
当時の報道によると、泥酔した米兵が軍車両を運転し、追突事故を起こしたが事故を放置して逃走した。
ここまでだったら当然「当て逃げ」と報道すべきなのだが、追突された自動車に怪我人が出たため(それと容疑者が米兵だったため)、沖縄タイムスはあえてこれを「ひき逃げ」と派手に報道した。
筆者は、これは「当て逃げ」ではないのかと、当時のエントリーで疑問を投げかけた。
忙しくて沖縄の報道談合!米兵事故はひき逃げか当て逃げかを読む時間の無い方のため、同エントリーを編集加筆で要約して以下に再現する。
「ひき逃げ」という報道への違和感を、読者のとおるさんが指摘して下さっているが、同じく読者の石原昌光さんは新聞社に直接問い合わせをし、その様子をコメントして下さっていた。
沖縄タイムスの意図が透けて見えて興味深いので、再度ご両人のコメントを紹介する。
◆とおるさん
> 米軍車両が名護市に住む軍雇用員の男性(45)が運転する3人乗りの軽自動車に後ろから衝突した。この事故で軽自動車に乗っていた2歳の男児が顔に軽いけがを負った。
> 県警がひき逃げ事件として逃走した車両を捜索していたところ、
「ひき逃げ」では無く、「当て逃げ」では?
◆石原昌光さん
とおる様、私もそう思いまして、今朝「っつても10時ですが、、、」沖縄タイムスに確認の電話を入れました。
私:今朝の朝刊の、辺野古の事故の事で質問があるのですが?
記者:は?
私:あのー米軍車両と民間車の追突事故、、、
記者:あーあの、当て逃げ事故ですね
私:そう、その当て逃げ事故ですけど、紙面では、ひき逃げになってますよね?
記者:、、、、、、、、ああ、そうですね。
私:あれ、当て逃げの間違いじゃないですか?
記者:<少し私の発言に喰い気味に>いや、あれは、広い意味ではひき逃げと言う意味ですね!
私:いや、やはり、当て逃げですよ。広辞苑によるとですよ。当て逃げ、衝突事故を起こした自動車・船が事故処理をせずにその場から逃げ去ること、ほら、今回の状況にピッタリですよ?
記者:まぁ、そうなんですけど、意味を広く捉えるとひき逃げなんですよ、、広く捉えると!
私:でも、だれも轢かれてはいませんよね?車内にいたんでしょう。
記者:<また喰い気味>いや、でも子供さんが怪我をしてますから、広い意味では、これは、ひき逃げと、、、
私:確かに子供が、怪我をしてますけど、別に当て逃げでも怪我をする事は有りますよね、追突の衝撃、、、
記者;いや、もう、ですから、広い意味でのひき逃げなんですよ!!!
私:広い意味でのひき逃げですか、、、分かりました。
記者:広い意味なので、一つ、そういう事でご理解願います。
そういう事らしいです。<小>左翼って、広い意味ってマジックワードが好きですね。
慰安婦問題も広義の強制、集団自決も軍の広義の強制、、、多分、教科書問題も文科省の広義の強制でしょう。
◇
この追突事故を新聞が「ひき逃げ」と書くのはどう考えても不自然である。
コメント欄には道路交通法を根拠にタイムス報道を擁護するコメントがあったが、新聞の一般的読者は、六法を片手に新聞を読むわけではなく、常識で読む。
常識で言えば、今回の追突事故から「車輪の下に踏みつけて通り過ぎる」という「ひき逃げ」のニュアンスは感じ取れない。
これが起訴され裁判となった場合、検察側が「酒気と逃亡」という悪質性を強調するため、「逃亡した」のだから、ひき逃げに相当すると主張するのなら理解できる。
罪の軽い「当て逃げ」を、より罪の重い「ひき逃げ」にするための検察側の法廷戦術の一種として理解できるのだ。
だが今回の場合、加害者が追突そのものは認めても「負傷者がいるとは知らなかった」と主張すれば、検察がこれを覆し「ひき逃げ」相当に持ち込むのは困難ではないのか。
今回の追突事故は決して良くある通常の追突事故ではなく、酒気の上加害者が被害車両を放置して逃走するという極めて悪質な「事件」」である。
だからと言って新聞が一般読者に対し、当初から検察まがいの予断で読者を惑わすのはいかがなものか。
沖縄二紙も地元テレビこの追突事故を横並びで「ひき逃げ」と報じているが、これは報道談合ではないのか。
いや、これこそ異論を許さぬ沖縄独特の全体主義ではないのか。
沖縄メディアだけではない。
全国紙も沖縄二紙に追随している。
全国的な報道談合である!
だが、この全国的な報道談合に逆らって、記者の「国語能力」を主張し、「当て逃げ」と報じた気骨のメディアがあった。
筆者の調べた限り次の二例。
またか!女米兵 辺野古で飲酒当て逃げ [ スポーツニッポン 03月18日 ]
下士官の女、米軍が拘束=当て逃げ、飲酒運転か-沖縄 (時事通信 03/1722:11)
◇
さて、これまでは前置きで、これからが本論である。(いつも前置きが長い?汗)
その後、多くの読者から、沖縄タイムスは、過去に沖縄人が起こした同様の追突事故を、「当て逃げ」と報道した例がある、との情報を頂いたが、今さら過去の例は、沖縄タイムスはどうにでも言い訳するだろうと考え、ずぼらしてそのまま放置していた。
ところがである。
上記「ひき逃げ報道と同じ昨日の沖縄タイムスの第二社会面に次のような記事が掲載されているではないか。
酒飲み当て逃げ
容疑の男を逮捕 嘉手納署
酒気帯び運転でバイクに追突し、現場から逃走したとしたとして、嘉手納署は8日、道交法違反(酒気帯び運転・事故不申告)の疑いで、那覇市辻の会社員、上地栄太郎容疑者(22)を現行犯逮捕した。 追突されたバイクの運転手は、右ひざを打撲したという。 同容疑者は酒を飲んだことは認めているが、バイクへの追突については「何かにぶつかったような気がする」とあいまいな供述をしているという。(沖縄タイムス 2010年7月9日)
これは過去の記事ではない。
冒頭に引用の米兵による「ひき逃げ」と同じ沖縄タイムスの紙面に、しかも同じ日(9日)に掲載されている記事である。
二つの「事件」は同じ追突事故で、事故の状況は次の条件のどれを取っても全く同じである。
(1)酒気運転、(2)追突事故、(3)逃亡、(4)被害車両に怪我人
ただ一つ違いを挙げれば、片方は容疑者が米兵で、一方が容疑者沖縄人という違いである。
沖縄タイムスは人種によって報道の姿勢が大きくことなる、つまり人種差別主義者であることを自ら暴露したのが二つの追突事故の報道である。
沖縄タイムスは同じ追突事故であっても容疑者が米兵というだけで、一面と社会面のトップを使って大々的に報道し、しかも違和感のある「ひき逃げ」と決め付けている。
一方の沖縄人による同種の事故は、第二社会面の最下部に見逃しがちなベタ記事で、しかも「当て逃げ」と報じているではないか。
これこそ人種差別による差別報道ではないのか。
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