狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

是正要求は「恫喝」だって

2013-10-20 06:53:54 | 八重山教科書採択問題
 

 

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これまで八重山教科書問題の解決に消極的だった民主党政権に代わって、安倍政権は竹富町の違法状態を是正するのに並々ならぬ決意を持って望んでいる模様である。

下村文科相の訴訟も辞さないという毅然とした態度に、これ以上は無駄な抵抗と悟った県教育庁は、

これまで竹富町を擁護してきた竹富町教委を「裏切って」是正要求を突きつける立場になった。

頼みの綱の県教育庁に裏切られては、いくらルール破りの慶田盛氏でも是正要求に従がわざるを得ないと思ったのだが、沖縄2紙が社説で擁護したりプロ市民団体が「極悪人・玉津」の辞任要求の集会を催すとのことで、慶田盛氏は拳の下ろし所を見失って疲労困憊の様子である。(涙)

■八重山日報 2013年10月19日

八重山教科書問題 文科省方針に地元賛否 「是正要求で現場混乱」「法治国家として当然」

 
文科省の是正要求を受け、報道陣の質問に答える慶田盛教育長=18日午前、竹富町教育委員会
文科省の是正要求を受け、報道陣の質問に答える慶田盛教育長=18日午前、竹富町教育委員会

 八重山教科書問題で18日、文科省が是正要求に踏み切ったことを受け、違法状態を指摘されている竹富町教育委員会の慶田盛安三教育長は「これこそ現場の混乱だ」と批判した。育鵬社版の採択を支持する関係者は「是正要求は法治国家として当然」と竹富町の方針転換を求めた。

 町教委にはこの日午前、多数の報道陣が集まった。慶田盛教育長は「県からの連絡を待って対応を話し合う」と説明。「これまでとは違う。この次に出てくるのは違法確認訴訟ではないか。町長部局との絡みもある。これ以上は責任ある話はできない」と重い口調だった。

▼全文は「新聞オンライン.com」で
http://www.shimbun-online.com/latest/yaeyamanippo.html

              ☆

この問題の発端は県教委がルール破りの慶田盛竹富町教育長を擁護し、挙句の果てには強引に「9・8全教委」協議に適法のお墨付きを与えたことにある。

だが沖縄2紙もプロ市民団体も県教育庁の「裏切り行為」言及する気配さえない。

八重山日報は流石に問題の本質を喝破しており県教育庁の無責任な対応に言及している。

< 異例の強硬措置は、竹富町の採択やり直しに向け、問題解決に消極的だった県教委に対し、本来あるべき責任を引き受けるよう迫るものとなった。(略)
県当局は当初、竹富町を擁護し続けたが、町が違法状態とする文科省の判断が下されたあとは水面下に退き「中立」を標榜(ひょうぼう)。 3市町村に対し、話し合いで問題解決するよう求めるだけで、仲介役としての責任を回避する姿勢に終始した。 
法の厳正な執行より一部の世論を優先させた動きとも受取られ、教育行政に求められる本来の中立性からかけ離れた印象を与えた。>(10月19日付解説記事より)

一方の沖縄タイムス、琉球新報の両紙は昨日の社説で慶田盛擁護論をぶち上げたが、その内容たるや同じことの繰り返しで、少しでもこの問題を検証したものが読めば到底まともな議論に耐えうるものではない。

いずれも過去に当日記で批判の俎上に乗せたものばかりなので無視しようと思ったが、折角なので琉球新報の社説に少し触れておく。

ちなみに琉球新報は最近でも無知な社説を書いたので、斬っておいた。

琉球新報の無知な社説!文科相見解に、2013-10-03

文科相是正要求 本末転倒の「恫喝」だ

琉球新報社説 2013年10月19日 

 八重山で中学公民教科書が一本化していない件で、下村博文文科相が県教育委員会に対し是正要求を指示した。竹富町教委が育鵬社の教科書を拒否して別の教科書を使っている点を批判し、町に是正措置を求めるよう指示している。 下村氏は違法確認訴訟についても「法治国家として行使はあり得る」と述べた。是正要求に従わなければ国が自治体を訴えるというわけだ。小自治体にとり訴訟費用の負担は重いから、これは「恫喝(どうかつ)」に等しい。
 最高裁判例は教育行政が法令に基づいて行うことも「不当な支配」に該当する場合があり得るとしている。文科相の措置はまさにこれに該当するのではないか。県や竹富町はその不当性を問うていい。
 八重山採択地区協議会が育鵬社を採択した過程は、石垣市教育長による協議会規定無視、非民主的運営の連続であった。その後、地区内全教育委員による採決で育鵬社版は否決された
 竹富町教委の判断はこれらを受けたものだが、国民の多くはその過程を知らない。逆に、教科書無償措置法違反と言えば竹富町が何か悪いかのように印象付けられる。文科相の指示はそれを狙った全国向けの政治的印象操作であろう。
 そもそも違法か疑わしい。地方教育行政法は教科書採択権が市町村教委にあると定める。竹富町教委の決定はそれに基づく。法に基づく以上、合法ではないか。
 教科書無償措置法は無償で教科書を配る義務を国に対して課す法だ。地区内の教科書一本化はその無償化の場合の要件にすぎない。竹富町は無償化の恩恵を受けず、寄付を得て自前で教科書を配った。なぜそれが違法か。国に義務を課す、国を縛るための法律で、自治体を縛ろうとするのは本末転倒だ。
 地方教育行政法にも是正要求の規定はあるが、今回、文科省は地方自治法を根拠に指示した。文科省の権能として明確に定める法律でなく、あえて一般的な法を使ったのはなぜか。
 地方教育行政法は、「教育を受ける機会の妨げ」が明らかな場合に指示すると定める。竹富町教委は別の教科書を配布しているから、「機会」は「妨げ」られていない。指示の根拠がないから、この法の適用を避けたのではないか。
 そもそも教育の場に「恫喝」はふさわしくない。竹富町教委は「恫喝」に屈しない姿を児童生徒に示してほしい。

                  ☆

>是正要求に従わなければ国が自治体を訴えるというわけだ。小自治体にとり訴訟費用の負担は重いから、これは「恫喝(どうかつ)」に等しい。

法に従がえと国が指導し、これに反旗を翻す自治体に罰則規定がないのなら、訴訟にでも持ち込まなければ法治国家とはいえないだろう。

国の無償給付を蹴ってプロ市民の寄付で教科書を配布する覚悟があるなら、いまさら訴訟費用の負担を言い出すのはおかしいだろう。 すでにプロ市民は訴訟をしているではないか。

ちなみに高裁判決ではプロ市民が敗訴しているが・・・。

>県や竹富町はその不当性を問うていい。

不当性を問う最適な場は法廷ではないのか。

>石垣市教育長による協議会規定無視、非民主的運営の連続であった。その後、地区内全教育委員による採決で育鵬社版は否決された

プロ市民が起した裁判では、「8・23八重山協議会協議」と「9・8全教委協議」の適法性が争われ、福岡高裁那覇支部の判決では、「8・23協議」を適法と認め、「9・8協議」は違法と認定しているではないか。

玉津石垣市教育長の判断は高裁判決でも適法と認められ、教育行政の最高責任者文科省の指導に適うものである。

これに対して不服というなら後は法廷で争う以外に術はないのではないか。

>竹富町教委は「恫喝」に屈しない姿を児童生徒に示してほしい。

「恫喝」に屈しないためには、「文科省・県教育庁連合軍」と竹富町教育委員会が法廷で堂々と戦う姿をみせるべきではないのか。

                     ☆

【おまけ】

八重山教科書訴訟で原告側証人が「奇妙な答弁」をして裁判官の失笑を買う場面を記したエントリーを一分編集して再掲する。

八重山教科書訴訟が結審!判決は12月2012-10-20

 

昨日那覇地裁で、八重山教科書訴訟の最終弁論が行われた。 

 
裁判の最終弁論とは代理人弁護士が最も活躍する晴れ舞台だと聞く。
 
だが、何故か原告側代理人の井口博弁護士は欠席で、副代理人の若手弁護士が代わりを務めて従来と同じ陳腐な弁論を繰り返した。
 
原告側弁護士がオウムのように繰り返した陳腐な弁論とは次の2点。
 
(1)八重山地区では同一でない教科書が採択されているのに、石垣市と与那国町だけが無償給付なのは違法である。
 
(2)9月8日の全教委協で選定された東京書籍版教科書が有償なのは違法である。
 
最後の晴れ舞台である最終弁論で井口博弁護士が欠席した理由は、上記二つの論点はこれまでの証人尋問などで、被告側代理人に散々論破された陳腐な主張であるため、何の説得力もない弁論を繰り返す屈辱に耐えかね、土壇場で敵前逃亡を図ったものと推測する。
 
昨日の最終弁論で結審し、判決日は12月26日(水)の午後1時10分にきまった。
 
昨日の結審で特徴的だったのは、両サイドの代理人の弁論の前に、原告の小林恭子氏が裁判官に最終陳述をしたこと。
 
陳述の内容は概略こうだ。
 
「八重山地区では従来合法的に教科書採択が行われていたが玉津石垣市教育長が八重山採択協議会の会長に就任して以来、市民の知らない所で大事な教科書採択が行われた。 全ては玉津氏の独善的規約改正によるものであり違法である。 その違法性を裁判で正したいと裁判を起こした。 ただこの裁判は文科省が証人尋問に応じていないので消化不良で納得できないが、原告の気持ちを理解した判決を望む」(趣旨)
 
小林氏は「一般市民であり母親である私たち」を何度も強調し、又「独善的玉津氏」を繰り返すことにより、論理では負けても感情で訴えると言った作戦のように見受けられた。
 
それにしても散々扇動しておきながら土壇場で責任者が敵前逃亡とは、井口弁護士も卑怯ではないか。(怒)
 
判決日を待たずに素人の筆者が判決を下すのも僭越至極ではあるが、あえて言わしてもらうと、この裁判は提訴された今年の2月の時点で原告の敗訴は明々白々であった。
 
 
最初から結果のわかっている裁判のため、争点も少なく、8ヶ月と言う極めて短い期間で結審を迎えた。
 
当日記の読者なら、被告の敗訴の理由は先刻ご承知のことだが、復習の意味で原告敗訴の理由を列記する。
 
(1)「教科書無償給付を受ける地位の確保の請求」というのが原告側の訴えであるが、無償給付の地位を与える権限を持つのは文科省である。 したがって被告に石垣市や与那国町を持ってきたのは、お門違いの訴訟であり、敗訴は最初から決まっていた。
 
(2)原告は「4月の新学期に間に合うように」として、「教科書無償給付」の仮処分請求をしたが、却下されている。 さらに「証拠物件が少なかったので却下された」という井口弁護士の説明で、再度同じ趣旨の仮処分請求をしたがこれも却下された。 
裁判の請求と同じ趣旨の仮処分を2度も請求し、いずれも却下されたとなると、裁判そのものを却下されたことと同じである。(涙)
 
(3)「9・8全教委協」による協議を正当化するため、竹富町の竹盛洋一教育委員長が証人となったが、何の資格も有さない竹盛氏が議長を務めた理由を原告代理人に問われ、このように答えた。
 
「どういう理由で議長になったのか」
 
「多数決です」
 
「多数決で決めることに、反対する人はいなかったのですか」
 
いましたが、多数決で決めるかどうかを多数決で決めました」
 
流石にこの奇妙な問答には看過できなかったのか、酒井良介裁判長を含む2人の裁判官が同じ質問をした。
 
「多数決を多数決できめるとは、おかしいと思いませんでしたか」(失笑しながら)
 
「いえ、あの場合やむを得ませんでした」   
 
これを聞いた3人の裁判官がお互いに顔を見合わせて失笑したのが印象的であった。          
 
          ☆
 
一時は石垣から大人数の応援団が駆けつけ、傍聴券を得るにも抽選する騒ぎだったが、昨日の傍聴席はガラガラで傍聴人は筆者を含めて8人ほど。
 
一時は連日一面、社会面の」トップを飾っていた発狂見出しは何処へ消えたのか・・・。
 
今朝の沖縄タイムスには、ない!
 
と思っていたら、27面の「ひと・まち」面(ローカル欄)に掲載されていた。 
 
それも、虫眼鏡が必要なベタ記事で。
 
どうせウェブ記事には載らないはずなので、面倒でも記録保存用に文字起こししておく。
 
八重山教科書
12月26日判決
 
那覇地裁で結審
 
八重山地区の中学校公民教科書問題をめぐり、石垣、与那国両市町の保護者や生徒らが両市町を相手取に、東京書籍版の」無償給付を受けられることなどを確認している訴訟は19日、那覇地裁(酒井良介裁判長)で結審した。 判決は12月26日。  原告側副代理人の寺田明弘弁護士によると、今後、新たな原告による2次訴訟を予定している。
この日は原告側の最終意見陳述が行われ、保護者は「同一地域で異なる教科書が一方は有償、一方は無償ではいふされるのは異常。 採択の努力を怠った石垣、与那国の両教育委員会に違法性を示し、納得できる判決をお願いしたい」と述べた。(沖縄タイムス10月20日)
 
             ☆
 
>原告側副代理人の寺田明弘弁護士によると、今後、新たな原告による2次訴訟を予定している。
 
どうせこの裁判は負けるので、新たにプロ市民を募って2次訴訟をする魂胆らしい。
 
敗訴を覚悟で騒動を起こすことに意義があるのだろう。
 
今度は証人として文科省役人を尋問するため、訴える相手を間違えず、文科省にして欲しいもの。
 
そして「9・8全教委協」協議の仕掛け人であり、八重山教科書問題の元凶である大城県教育長と狩俣課長を証言台に引きづり出して欲しいものである。
 
そしたら「沖縄のヒトラー」は、慶田盛竹富町教育長ではなく、大城浩県教育長とその手先の狩俣課長であることが、法廷で暴露されるだろう。
 
楽しみである。

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