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八重山教科書問題で18日、文科省が是正要求に踏み切ったことを受け、違法状態を指摘されている竹富町教育委員会の慶田盛安三教育長は「これこそ現場の混乱だ」と批判した。育鵬社版の採択を支持する関係者は「是正要求は法治国家として当然」と竹富町の方針転換を求めた。
町教委にはこの日午前、多数の報道陣が集まった。慶田盛教育長は「県からの連絡を待って対応を話し合う」と説明。「これまでとは違う。この次に出てくるのは違法確認訴訟ではないか。町長部局との絡みもある。これ以上は責任ある話はできない」と重い口調だった。
▼全文は「新聞オンライン.com」で
http://www.shimbun-online.com/latest/yaeyamanippo.html
この問題の発端は県教委がルール破りの慶田盛竹富町教育長を擁護し、挙句の果てには強引に「9・8全教委」協議に適法のお墨付きを与えたことにある。
だが沖縄2紙もプロ市民団体も県教育庁の「裏切り行為」言及する気配さえない。
八重山日報は流石に問題の本質を喝破しており県教育庁の無責任な対応に言及している。
< 異例の強硬措置は、竹富町の採択やり直しに向け、問題解決に消極的だった県教委に対し、本来あるべき責任を引き受けるよう迫るものとなった。(略)
県当局は当初、竹富町を擁護し続けたが、町が違法状態とする文科省の判断が下されたあとは水面下に退き「中立」を標榜(ひょうぼう)。 3市町村に対し、話し合いで問題解決するよう求めるだけで、仲介役としての責任を回避する姿勢に終始した。
法の厳正な執行より一部の世論を優先させた動きとも受取られ、教育行政に求められる本来の中立性からかけ離れた印象を与えた。>(10月19日付解説記事より)
一方の沖縄タイムス、琉球新報の両紙は昨日の社説で慶田盛擁護論をぶち上げたが、その内容たるや同じことの繰り返しで、少しでもこの問題を検証したものが読めば到底まともな議論に耐えうるものではない。
いずれも過去に当日記で批判の俎上に乗せたものばかりなので無視しようと思ったが、折角なので琉球新報の社説に少し触れておく。
ちなみに琉球新報は最近でも無知な社説を書いたので、斬っておいた。
琉球新報の無知な社説!文科相見解に、2013-10-03
琉球新報社説 2013年10月19日
八重山で中学公民教科書が一本化していない件で、下村博文文科相が県教育委員会に対し是正要求を指示した。竹富町教委が育鵬社の教科書を拒否して別の教科書を使っている点を批判し、町に是正措置を求めるよう指示している。 下村氏は違法確認訴訟についても「法治国家として行使はあり得る」と述べた。是正要求に従わなければ国が自治体を訴えるというわけだ。小自治体にとり訴訟費用の負担は重いから、これは「恫喝(どうかつ)」に等しい。
最高裁判例は教育行政が法令に基づいて行うことも「不当な支配」に該当する場合があり得るとしている。文科相の措置はまさにこれに該当するのではないか。県や竹富町はその不当性を問うていい。
八重山採択地区協議会が育鵬社を採択した過程は、石垣市教育長による協議会規定無視、非民主的運営の連続であった。その後、地区内全教育委員による採決で育鵬社版は否決された。
竹富町教委の判断はこれらを受けたものだが、国民の多くはその過程を知らない。逆に、教科書無償措置法違反と言えば竹富町が何か悪いかのように印象付けられる。文科相の指示はそれを狙った全国向けの政治的印象操作であろう。
そもそも違法か疑わしい。地方教育行政法は教科書採択権が市町村教委にあると定める。竹富町教委の決定はそれに基づく。法に基づく以上、合法ではないか。
教科書無償措置法は無償で教科書を配る義務を国に対して課す法だ。地区内の教科書一本化はその無償化の場合の要件にすぎない。竹富町は無償化の恩恵を受けず、寄付を得て自前で教科書を配った。なぜそれが違法か。国に義務を課す、国を縛るための法律で、自治体を縛ろうとするのは本末転倒だ。
地方教育行政法にも是正要求の規定はあるが、今回、文科省は地方自治法を根拠に指示した。文科省の権能として明確に定める法律でなく、あえて一般的な法を使ったのはなぜか。
地方教育行政法は、「教育を受ける機会の妨げ」が明らかな場合に指示すると定める。竹富町教委は別の教科書を配布しているから、「機会」は「妨げ」られていない。指示の根拠がないから、この法の適用を避けたのではないか。
そもそも教育の場に「恫喝」はふさわしくない。竹富町教委は「恫喝」に屈しない姿を児童生徒に示してほしい。
☆
>是正要求に従わなければ国が自治体を訴えるというわけだ。小自治体にとり訴訟費用の負担は重いから、これは「恫喝(どうかつ)」に等しい。
法に従がえと国が指導し、これに反旗を翻す自治体に罰則規定がないのなら、訴訟にでも持ち込まなければ法治国家とはいえないだろう。
国の無償給付を蹴ってプロ市民の寄付で教科書を配布する覚悟があるなら、いまさら訴訟費用の負担を言い出すのはおかしいだろう。 すでにプロ市民は訴訟をしているではないか。
ちなみに高裁判決ではプロ市民が敗訴しているが・・・。
>県や竹富町はその不当性を問うていい。
不当性を問う最適な場は法廷ではないのか。
>石垣市教育長による協議会規定無視、非民主的運営の連続であった。その後、地区内全教育委員による採決で育鵬社版は否決された
プロ市民が起した裁判では、「8・23八重山協議会協議」と「9・8全教委協議」の適法性が争われ、福岡高裁那覇支部の判決では、「8・23協議」を適法と認め、「9・8協議」は違法と認定しているではないか。
玉津石垣市教育長の判断は高裁判決でも適法と認められ、教育行政の最高責任者文科省の指導に適うものである。
これに対して不服というなら後は法廷で争う以外に術はないのではないか。
>竹富町教委は「恫喝」に屈しない姿を児童生徒に示してほしい。
「恫喝」に屈しないためには、「文科省・県教育庁連合軍」と竹富町教育委員会が法廷で堂々と戦う姿をみせるべきではないのか。
☆
【おまけ】
八重山教科書訴訟で原告側証人が「奇妙な答弁」をして裁判官の失笑を買う場面を記したエントリーを一分編集して再掲する。
⇒八重山教科書訴訟が結審!判決は12月2012-10-20
昨日那覇地裁で、八重山教科書訴訟の最終弁論が行われた。
この日は原告側の最終意見陳述が行われ、保護者は「同一地域で異なる教科書が一方は有償、一方は無償ではいふされるのは異常。 採択の努力を怠った石垣、与那国の両教育委員会に違法性を示し、納得できる判決をお願いしたい」と述べた。(沖縄タイムス10月20日)
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普天間の危険性を除去し辺野古米軍基地に統合縮小を実現する
沖縄県民の会ブログ
なお、今月の27日には辺野古公民会で、下記の通のイベントを開催します。
筆者は普天間基地を送り出す立場の宜野湾市民だが、普天間の固定化を避けるためには辺野古住民に感謝しつつ、辺野古移設を推進する立場で演壇に立つ予定です。
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