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力量見極め、世論注視、慎重姿勢… 新首相 海外反応さまざま (2/3ページ)2010.6.5 05:00
【中国】中国は、対中関係を重視する人物と評価し「引き続き両国関係は発展していける」(外交筋)と歓迎。一方、「参院選で民主党が負ければ、再び混乱する」(対日専門家)との懸念も強く、新政権発足で支持率が回復するかなど、世論の動向を注視する。
菅氏は4月、副総理兼財務相として北京を訪問し温家宝首相と会談。中国との協力関係を深めることで「日本の経済成長につなげたい」として対中重視を打ち出した。
小泉政権時代、一貫して首相の靖国神社参拝を批判しており、中国は「鳩山由紀夫首相よりさらに良い」(対日研究者)と評価。中国が嫌がる「人民元切り上げ圧力」にも反対姿勢だとして歓迎している。
一方、東シナ海ガス田共同開発での早期条約締結交渉入りについては、政局の行方を見極めた上で進めたい意向だ。(北京 共同)
◇
中国相手の外交で「相手の嫌がることはしない」と言った首相がいた。
相手の嫌がることはしないで、一国の首相が務まればこれに越したことは無い。
だが、現実の外交はそんな甘いものではない。
「外交辞令」というおべんちゃらはあっても国家観や歴史観、
そして自国の尊厳や国益に関わる事は首相たる者一歩も引くべきではない。
当然相手の嫌がることも言わねばばならない。
「相手の嫌がることをやらない」と公言した福田康夫元首相は、中国が嫌がる靖国神社の参拝を拒否した。
鳩山前首相は中国の嫌がる尖閣ガス田交渉で、大きな譲歩をして国益を損なった。
鳩山政権の8ヶ月余の短い間に、日本が失った国益は、
対中国に限ってみてもは次のようなものがある。
《2010年5月16日、『産経新聞』は、中国が2010年から圧力外交に転じ、日本に対して「白樺(しらかば)」ガス田(中国名・春暁)を共同開発より格下の「出資」とするように要求したため、鳩山由紀夫首相は関係閣僚と協議してこの要求を受け入れ、出資比率の5割超を中国側に譲る方針を決めたことを報じた[2]。
中国海軍は同年3月18日前後より、沖縄、沖ノ鳥島近海で軍事訓練を実施、艦載ヘリによる日本の海上自衛隊護衛艦への異常接近行為や、日本側哨戒機に中国艦が速射砲の照準を合わせるなどの武力示威行為をおこなった[3]。
4月10日にも東シナ海で中国海軍の武力示威行動が発生した[4][5]。
4月20日には海上自衛隊のP3C哨戒機に速射砲の照準を合わせ、撃墜の威嚇行動を取っていたことも判明[6][7]。
5月3日には中国の海洋調査船が日本の排他的経済水域(EEZ)内で調査中の海上保安庁測量船に接近し、調査の中止を要求する事態が発生したため、日本側は中国政府に厳重抗議をおこなった[8]。》(ウィキぺディアより)
福田首相そして鳩山首相は、中国に歓迎の意を持って迎えられた。
こうしてみると新内閣が、対中国外交で国益を損なうかどうかのリトマス試験紙は、一にも中国が歓迎するかどうか、ということになる。
で、菅新内閣に対する中国の印象、つまり歓迎の度合いはどうなっているのか。
>小泉政権時代、一貫して首相の靖国神社参拝を批判しており、中国は「鳩山由紀夫首相よりさらに良い」(対日研究者)と評価。
おやおや、相手の嫌がることをやらないどころか、喜ぶことしかしていないではないか。
中国に歓迎されながら国益を損なった鳩山前首相よりさらに良いとなると、菅首相が今後どれだけ対中国で国益を失うか空恐ろしくなってくる。
>中国が嫌がる「人民元切り上げ圧力」にも反対姿勢だとして歓迎している。
財務相をしていながら経済オンチであることを暴露してしまった菅首相だが、事が中国の国益となると、同盟国や自国の国益に関係なく無く反対する見境のなさ・・・益々不安になってきた。
鳩山内閣成立の時は、「米・日・中」の関係を二等辺三角形か否かが議論になったが、菅首相は中国に「鳩山首相よりまだよい」と認定された首相。
靖国参拝を憲法違反だと叫ぶ菅首相が描く「日米中」の三角形は、中国へ限りなく近い歪な三角形になることが危惧される。
民主党の弱点は外交安全保障問題だと書いたが、同問題は菅首相にとっては弱点というより辛うじてつながっているアキレス腱のようなもの。
そこを責めれば脆くも市民運動家首相の正体は暴露される。
それには、マスコミの「脱普天間作戦」をぶち破って、前政権が放り出した「渦中の栗」を合意通りに8月末までに菅首相に拾ってもらうことである。
来る6月23日に挙行される沖縄県の戦没者慰霊祭には、例年、時の総理大臣が参列するのが慣わしである。
菅首相が、理由をつけて代理参加でお茶を濁さないよう目を光らせるべきである。
6月23日の首相の沖縄戦没者慰霊祭への参列を機会に「普天間移設の解決」を
迫る大キャンペーンを張ることが、菅首相の正体を暴くことにつながる。
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