ミツバツツジが満開で汗ばむ山登りを癒してくれます。山頂に近い岩場を中心に結構たくさんありました。筑波山のミツバツツジはトウゴクミツバツツジと言われるもの。関東中部の太平洋側に分布している種です。新潟にあるミツバツツジはユキグニミツバツツジで日本海側を九州辺りまで分布する種とされています。花や葉を観ても簡単には見分けがつきませんが、花の咲く時期がトウゴクミツバツツジの方が早くユキグニミツバツツジは遅く咲きます。といっても一緒に栽培でもしていないと分からないことで、経験的には1週間位の時間差があります。
ミツバツツジは各地に多くの種が生育していていろいろな名前がついています。ミツバツツジとしてひとくくりでもよさそうなものですが、研究が進むとどうしても細かく分けられてしまいます。トウゴクミツバツツジとユキグニミツバツツジの形質的な差異は花のめしべの花柱に見られる腺毛でしょうか。あるのがトウゴクミツバツツジです。ユキグニミツバツツジは花柱は毛の類は何もありません。