越後の自慢できる野草の一つ、オオイワカガミです。雑木林の林床に群落を作って生育していますが、スギの植林地内では普通見られません。偶然スギの植林地の縁なのでしょうか、明るいスギの樹の根元にオオイワカガミが機嫌よさそうに生育していました。栽培するには厄介な野草だと聞きます。微妙な条件が必要なのでしょうが、相性の悪いスギ植林地の一角に偶然生じた一つの景観です。
オオイワカガミの花の色は桃色が基本で濃淡があります。純白の花は少ないのですがときどき出てきます。雪国植物園で見かけた純白の花です。
基本的な桃色の花。濃い色の花も見かけます。雪国植物園では花付きはまずまずで春の越後の自然を再現していました。問題は新葉が出て梅雨を迎えるころ。褐斑病という厄介な病気が発生すると翌年の花はかなり少なくなってしまいます。
