森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

サワシバ

2018年12月31日 | 自然観察日記
シデの仲間もありました。大きめの果穂を作るサワシバです。かなり大きな木になるのですが手前にあった幼木の葉で確認しました。

ツリバナの花

2018年12月31日 | 自然観察日記
すべて結実することはありませんがかなりの数の花が咲き丸い実がブラ~ンと垂れ下がります。そして、秋にこの実が赤く熟し割れたときがこの樹の晴れ姿。それまでは沢山花を咲かせてはいるもののほんとに地味な感じがします。

ヤマハタザオ

2018年12月31日 | 自然観察日記
例年は稀にしか出会えない種でも今年は各地で観た種です。軽井沢にも普通に自生しているようです。半日陰の礫の混ざる荒地に近い場所に生育しています。とても細長い種で写真に撮りにくく苦労します。

ヤマハタザオの花

2018年12月31日 | 自然観察日記
アブラナ科の花です。花は全開しないでおちょぼ口のような小さな花を咲かせます。果実はかなり長くなり花柄にぴたりと付き「旗竿」という名がなかなか合っています。

アマニュウ

2018年12月30日 | 自然観察日記
せり科のシシウドと同じ仲間のアマニュウという多年草です。シシウドほどではありませんが大型の種です。木漏れ日の小道の沢沿いに見られました。全北海道や本州・四国に自生する種とされます。新潟県内にも自生しているらしいのですが残念ながら私は今まで一度も県内では確認できていません。分布図集を見ると意外と広く平均的に採集記録があり驚いています。ただし、偏りも見られます。それでも私が歩いてきたような場所にも自生がありましたから、みる目のなさや注意力のなさを恥じています。

アマニュウの花

2018年12月30日 | 自然観察日記
線香花火のような花はせり科の特徴です。大型の花序ですからなかなか見ごたえがあります。二度目に訪れたときに確認した種ですから、アマニュウの花期がシシウドよりは少し早い時期に咲く種です。

アマニュウの葉

2018年12月30日 | 自然観察日記
アマニュウは葉に大きな特徴があります。1-2回3出羽状複葉という形式ですが小葉はあまり細かくなっている感じがしません。アマニュウは食用として利用されてきたいきさつがあり食べると甘いことから名付けられている話です。私の周りにはアマニュウはありませんが機会があれば一度食してみたいと思います。

ヒゲネワチガイソウ

2018年12月29日 | 自然観察日記
今まで何度か取り上げてきた種ですが、あまり印象に残らない種です。昨年も平標山の山麓部で花のない個体を認めたのですが、振り返ってようやく思い出した次第です。ナデシコ科の軟弱な多年草です。

ヒゲネワチガイソウの花後

2018年12月29日 | 自然観察日記
今回の収穫は花の終わった直後と思われる状態を観れたことでしょうか。花は上を向いて咲くはずですがこの個体はやや下を向いています。花弁も縮れていて花後時間が経っていないことを示しています。

ヒゲネワチガイソウの全体

2018年12月29日 | 自然観察日記
この個体は単独で生えています。群生しているものはなくまばらに他の種があまり生えていない場所を選んで生育している様子でした。本州から四国にかけて広く分布しているようですが実際に見られる場所はかなり偏っているようです。新潟県内の分布は正確には分かりません。個人的な記憶では県境に近い魚沼地域で観ているだけです。

ツマトリソウ

2018年12月29日 | 自然観察日記
同じサクラソウ科のツマトリソウが見られました。花の時期です。同じ科ですからなんとなく似た感じがします。ただ、花弁がツマトリソウは多く7弁です。

ミヤマハコベ

2018年12月28日 | 自然観察日記
川沿いの適湿地にはミヤマハコベも見られました。軟弱な地味な野草ですがよく見ると清楚な可愛い花です。新潟県内でも各地に見られますが分布に偏りをもる種です。キバナノアマナやセントウソウのような分布(阿賀野川沿い-弥彦山塊-佐渡のライン)が基本になって県北や中越上越地域にもポツンポツンと広がっているように見える種です。