森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

キバナノヤマオダマキ

2016年07月31日 | 自然観察日記
ヤマオダマキの黄色花のものをいうようです。全国的に見るとヤマオダマキと分布が重なるようですから独立した種として扱えるのかどうか。とはいえ八島湿原ではすべてキバナノヤマオダマキですから何かしらの住み分けのようなものがあるのでしょう。それにしても複雑な花の造形にはとても感心させられてしまいます。トリカブトやレイジンソウ・オダマキなどキンポウゲの仲間に不思議な形をした種が多いのはなぜなのでしょうか。

ヤマハタザオの花

2016年07月30日 | 自然観察日記
細くてのっぽのヤマハタザオを見つけました。高さ70cmくらいはあろうかという背高ぶりで全体を取るのがとても難しい。花をアップで撮るとアブラナ科の特有な4枚花弁がわかります。

ヤマハタザオの茎葉

2016年07月30日 | 自然観察日記
ヤマハタザオの茎葉です。茎を抱くのが特徴の一つのようです。この季節は根性葉は残っているのかいないのか?散策道を外れて湿原内に踏み込むことができません。それに、他の植物の葉で根元が覆われていて確かめることができませんでした。

オオヤマフスマ

2016年07月29日 | 自然観察日記
湿原の片隅というよりかなり乾燥した園路の脇に人知れず咲いている花。オオヤマフスマというナデシコ科の小さな花です。庭の雑草のノミノフスマの大型版というところ。そういうと身もふたもなくなりますが、山地性で私の住む環境下ではそう簡単に出会える種ではありません。カメラの調子がいまいちで細部の様子が鮮明に撮れないのが何とも悔しい限り。

乾燥化する八島湿原

2016年07月29日 | 自然観察日記
湿原の宿命なのでしょう、ここ八島湿原もかなり乾燥化してきているように感じました。八島が池の周りは十分な湿り気があると思いますが、それから離れるとどう見ても湿性植物ではないようなものが遠目でも見てとれます。湿原といわれる平坦地の一角がちょうど島のように盛り上がっていて周囲の植生と異なることがよくわかります。およそ15年ぶりに八島湿原を歩いて感覚として「変わった」と感じました。いづれは湿原は埋まり草原から低木へそして陽樹の高木林に変わっていくという説がありますが、それを忠実に行っているように思いました。

シロスミレ

2016年07月28日 | 自然観察日記
ビジターセンターの説明でシロスミレと知りました。かろうじて花が残っているという段階で幸運であったようです。湿原の木道の脇にぽつんと白いスミレが花を覗かせていたのです。

シロスミレの花

2016年07月28日 | 自然観察日記
湿原に踏み込んで写真を撮るわけにもいかず、正面からの花の写真が撮れません。周囲に多くの花があれば適するものもあるのですが今回はこれで精一杯でした。新潟では聞かない種ですが北は北海道にもある湿原の花だそうです。


グンナイフウロ

2016年07月27日 | 自然観察日記
山地性のグンナイフウロウがありました。新潟県内では見ることがなく私にとってはなじみの薄い種。かつてブログに載せたような気もしますが、再登場です。高山性のタカネグンナイフウロウより色が薄く高径性であることは直ぐに分かりますがその他の形質の差は分かりません。湿原の内部ではなくそれを取り巻くミズナラなどの雑木林の縁などに見られます。

グンナイフウロウの花

2016年07月27日 | 自然観察日記
控えめでくすんだ薄い青色の花はフウロウソウの仲間の中では大きい方の花。ややうつむき加減に花を咲かせています。周辺にも花数はそれなりにあるのですがあまり目立ちません。