森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オトメスミレ

2023年04月30日 | 自然観察日記
タチツボスミレの白花種と理解していますが、距まで純白のものをシロバナタチツボスミレといい距が薄くピンクがかるものをオトメスミレというのだそうです。スミレの愛好家が多いようで非常に細部にわたって形質の差異が注目され一つ一つに名前が付けられています。比較的このタイプのものがみられました。

オトメスミレの葉

2023年04月30日 | 自然観察日記
有茎性の種で葉はタチツボスミレと差異はないようです。いままでときどきシロバナタチツボスミレとして見ていたものは距の色まで意識がなかったのでオトメスミレとするほうが良いものも含まれているようです。

カッコソウ群落

2023年04月28日 | 自然観察日記
桐生にカッコソウを見に行きました。自然観察の森に行った後少しは離れた小平の里のカッコソウ協議会(守る会)による栽培保護場に行く機会がありました。もともとは鳴神山の山頂付近に自生していた種の保存法に指定された貴重種です。スギの林の中で金網で厳重に囲いされシカの食害や盗掘を防いでいます。訪れたときは花のピークのようで数多くの株に花がありました。

カッコソウの葉

2023年04月28日 | 自然観察日記
担当されている係の人の話では栽培に関することで決して弱い種ではないとのこと。株は植えぱっなしにしないで掘り上げては移植するとしっかりとした株になるとか。もともとの自生地は地盤が安定していないガレ場に近い環境でランナーで増える性質があるのですが、そのランナーが切断されたり株に刺激が当たる旺盛な生育を示すそうです。鉢に植えられていた株の葉の大きさには驚きました。

イチリンソウ

2023年04月27日 | 自然観察日記
雨の角田山に登っていたときに気づいたことは、この山塊にはイチリンソウがとても多いことということでした。キクザキイチゲも個体数は多いのですがそれを上回る密度です。

イチリンソウの葉

2023年04月27日 | 自然観察日記
調べて驚きました。イチリンソウは県内にパラパラと自生していることは知っていましたが、個体群密度が角田山を含めた弥彦山塊で突出しているようなのです。実際に葉のある時期に歩いてみてそれを実感した次第です。

三枚の葉のカタクリ

2023年04月27日 | 自然観察日記
変わったカタクリも見つけました。普通花を咲かせるカタクリは2枚の葉がでるのですが、この個体は3枚出ています。球根のところでどのようになっているのでしょうか?分球しているかもしれませんね。