派手な花が咲いていました。オーストラリアの植物かなという印象で説明を見ると原産は南アフリカとのこと。この手の植物は日本にはなく温室でしか見ることができない花で、温室を訪れる楽しみの一つになります。ところが、この手の花は切り花として花屋に多く見られるという話を聞きました。今は海外から輸入されるものも多いのだそうです。
これはホヤ・カルノーサという種だそうです。今はキョウチクトウ科(旧ガガイモ科)に分類される種です。サクララン属というグループで在来のサクラランは半球形の散形花序を作り花の色は白い色。九州南部以南に見られるそうです。
一般にはブラシノキの方が通っているようです。フトモモ科のブラシノキ属の常緑低木。オーストラリア原産となっています。蕊ばかり目立ちますが小さな花弁もあるのだそうです(内部をこじ開けて見ませんでした)。熱帯温室にはよく植えられている種で鮮やかな花が印象的です。この赤い花の種は「カリステモン・キトリヌス」となっていました。
果実がとても興味深い形質をしていました。一見害虫の卵かと思ってしまいます。もちろん食べれるような代物ではありません。固く枝にへばりついている様子からはどうやって種子を散布するのかいぶかります。なんと野火に晒されると割れて種子が出てくるという仕掛けと解説されていました。なるほど。原産地はオーストラリアの乾燥地でした。植物の進化適応の妙には改めて感心しました。
ショクダイオオコンニャクという世界で最大の花というのを知っているのですが、ゾウコンニャクという大型の花の存在をここで知りました。大きさは1ⅿを超す大型。圧巻です。ただ、花がほぼ終わりに近づいていることで苞はしなびれているのが残念でした。