ミツバツツジが満開で汗ばむ山登りを癒してくれます。山頂に近い岩場を中心に結構たくさんありました。筑波山のミツバツツジはトウゴクミツバツツジと言われるもの。関東中部の太平洋側に分布している種です。新潟にあるミツバツツジはユキグニミツバツツジで日本海側を九州辺りまで分布する種とされています。花や葉を観ても簡単には見分けがつきませんが、花の咲く時期がトウゴクミツバツツジの方が早くユキグニミツバツツジは遅く咲きます。といっても一緒に栽培でもしていないと分からないことで、経験的には1週間位の時間差があります。
ミツバツツジは各地に多くの種が生育していていろいろな名前がついています。ミツバツツジとしてひとくくりでもよさそうなものですが、研究が進むとどうしても細かく分けられてしまいます。トウゴクミツバツツジとユキグニミツバツツジの形質的な差異は花のめしべの花柱に見られる腺毛でしょうか。あるのがトウゴクミツバツツジです。ユキグニミツバツツジは花柱は毛の類は何もありません。
実は山頂に近い部分にはブナがたくさん見られました。それもかなりの高木・老木でかずもそこそこあって純林というわけではありませんが様々な樹種との混在する立派な林です。しかし、新潟で見るブナとはかなり印象が異なりました。その一番の原因は樹肌はあまり白くなく肌も荒れています。一瞬何の樹か判断できないほどでしばらく悩みました。
カエデ類はまだ葉が伸び出ていませんでした。ウリハダカエデのやや大きめの樹があって花を咲かせています。尾根筋は山頂に近づくにつれ常緑樹から落葉樹が主流になっていきますから花が付いている樹はとても目立ちます。
咲きそうなつぼみです。数時間もすれば黄色い目立つ状態になるのかもしれません。
ウリハダカエデもアブラチャンも新潟では普通に見られる樹木です。厳密にいうと、太平洋側のアブラチャンには葉などに毛がないのだそうですが、日本海側の種には毛があるためケアブラチャンといいます。同じような種でも微妙な点が異なります。環境の違いが長い時間を経る中で形質の変化をもたらすのです。
ウリハダカエデもアブラチャンも新潟では普通に見られる樹木です。厳密にいうと、太平洋側のアブラチャンには葉などに毛がないのだそうですが、日本海側の種には毛があるためケアブラチャンといいます。同じような種でも微妙な点が異なります。環境の違いが長い時間を経る中で形質の変化をもたらすのです。