森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

シラヤマギク 2

2007年09月30日 | 自然観察日記
 時にかたまって生えてもいますが、点々と生育している感じです。それに、花はそれほど沢山付いていないせいか、清楚な感じがいいですね。

シラヤマギク 1

2007年09月30日 | 自然観察日記
 秋の野菊も多種多様です。シラヤマギクもそのうちの一つで、道端というより山道を歩くとよく出てくる種です。数枚の互生する葉が比較的大きいのでそれとわかります。

シロニタケ 2

2007年09月29日 | きのこ・菌類
 幼菌はどことなく滑稽でかわいいものです。頭のトゲトゲがユニークで、ちょっとした森の「わらし」といったところ。キノコをもとにした童話ができるのもうなずけるというものです。

シロオニタケ 1

2007年09月29日 | 自然観察日記
 秋、林の中を散策すると白いキノコに出会います。表面にオツボツが目立ったら、シロオニタケという種です(いくつかの近似種があります)。食用の対象ではありません。比較的大型の白いキノコは猛毒菌が多いと思ったほうが安全です。ましてや、有毒種の多いテングダケの仲間です。
 とはいっても、これも森の住人で生態系の大切な一員ですから蹴飛ばさないでそっとしておいてやるのが礼儀だと思いました。

タイリンヤマハッカ 2

2007年09月28日 | 自然観察日記
 名前はあまり気にしないで、シソはシソです。葉の印象はカメバヒキオコシの方が合っていますから、これでもいいと思うのですが・・。
 紅葉が進む間もこの花は咲いていてくれますから、キノコ狩りの最中にでもめでることができます。やっと涼しくなって、いい季節になりました。

タイリンヤマハッカ 1

2007年09月28日 | 自然観察日記
 秋の野草はシソの仲間の花が目立ちます。そんな中で普通にあるのがカメバヒコオコシです。これは、葉の形がが「亀」のような感じがする同じシソ科の「ヒキオコシ」に似ているというところからきています。「ヒキオコシ」は薬草として扱われていて、この草を食べると「病人を引き起こす」のだそうです。
 このカメバヒキオコシの日本海側に生育している亜種がタイリンヤマハッカなのです。名前に共通性でもあれば理解もしやすいのですが、チトややこしいですね。しかし、面白いです。

タチアザミ 2

2007年09月27日 | 自然観察日記
 湿地などに群生するのですが、1個体はスラーッとして頂上に花を1~2個付ける花姿。スマートです。頭状花は近づいてみれば素敵な花ですが、少し離れると回りに溶け込んであまり目立たないのが不思議です。
 アザミの花の区別の仕方の一つに、花が下向きに咲く(これを「点頭」といいます)種か上向きに咲く種かがあります。

タチアザミ 1

2007年09月27日 | 自然観察日記
 春のアザミはノアザミの1種だけですから間違うことはありません。しかし、夏から秋のアザミは大変難しいといわれています。多種多様に変異しているためでしょうか。「変異が多い」ということはまさに進化している元気のいいグループで発展途上にあります。アザミもまさにそういう種だということになります。
 本種はタチアザミという日本海側の山地湿地によく見られるものです。それほど多くの分枝もしないで花が上を向いて咲いています。枯葉の目立ち始めた湿地にまだ花が残っています。

シラネセンキュウ 3

2007年09月26日 | 自然観察日記
 セリ科の植物は沢山あって、みんな似たような形ですから大変難しいグループですね。そんな中にあって、シラネセンキュウは山地のやや湿り気の多い場所に生える比較的多いものですから、環境と雰囲気を捉えていればまず間違いありません。かなりいい加減ですね(笑)。
 アップで見ればなかなかいい花ではないですか。

サワフタギ 3

2007年09月25日 | 自然観察日記
 サワフタギのもう一つの別名がニシゴリ(錦織)。灰を染料に利用することからできたものだそうです。ところで、この種はハイノキ科の仲間で、このハイノキも「灰の木」からきたといわれます。この仲間の多くが灰を取って染料に利用したことに由来しています。名前の起こりは実用面が優先しているのですね。
 それはそうと、じっと見つめていると吸い込まれるような不思議な気分になります。そう思いませんか。

サワフタギ 1

2007年09月25日 | 自然観察日記
 ブナの森の沢沿いで春に白い花を沢山咲かせていたサワフタギ、その実が秋の深まりとともに瑠璃色の輝きをしてきました。名前の由来は沢を覆うように茂っていることからと思いますが、別名ルリミノウシコロシというのはどこから来たものでしょうか。枝が固くこれで牛の鼻輪を作ったとされていますが、もう少し配慮のされた名付けがほしかったですね。

アブラガヤ

2007年09月24日 | 自然観察日記
 山間の湿地にはアブラガヤが沢山見られます。別名アイバソウというカヤツリグサ科の植物。脇役の植物ですが、独特の存在感があります。