森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

マサキ?

2018年06月30日 | 自然観察日記
ブナ林の縁、常緑の低木が生えていました。地面から50~60cmほどの枝が出ていてつぼみもつけています。周囲にこれといった親木なども気づきませんから偶然ここに実生で発芽し成長した個体でしょうか。葉の様子からはマサキに見えるのですが、葉はやや大きくなにしろこの程度の個体にすでにつぼみが沢山ついているのが解せません。成長したマサキは観ていますからそのギャップが大きいので「?」がついてしまいました。そう言えば、垣根や公園などではごく普通に見られますが、自生のマサキを県内で記憶がありません。暖地性の種とされますから自生個体は県内ではとても珍しいものかもしれません。

地面からでるマサキ?の幹

2018年06月30日 | 自然観察日記
若木で地面から単木で出ています。実生個体と考えるのが妥当でしょう。この株は何年生きているのか気になります。成長がよさそうな木のようにも感じていますが、耐陰性が強くゆっくりと成長する性質もあるのでしょうか。ほぼマサキとは思っているものの今まで感じたことのない生態を観た思いです。

カジカガエル

2018年06月30日 | 自然観察日記
しろ池から流れ出し小川にカジカガエルが沢山住んでいます。コロコロとなく声が独特で山に入ると鳥の声ばかりでなくハルゼミ等と共にカジカガエルの鳴き声に癒されます。

足元のカジカガエル

2018年06月30日 | 自然観察日記
声はすれども姿をしっかり観たことが少なくのですが、研修会に参加した方々は執拗に探してくれました。黒い体色ですからなかなか目に留まりませんが、一度分かると次々に見つかります。案外足元にもいてその個体数の多さに驚きでした。

ウワバミソウ

2018年06月29日 | 自然観察日記
新潟では「ミズ」といい山菜として利用しているものですが、和名はウワバミソウといいます。個人的には、この名前よりミズ(あるいはミズナ)の方がいいのではと思っている一人です。湿り気の多いところではどこにでもある雌雄異株の柔らかい多年草。

ウワバミソウの雄花

2018年06月29日 | 自然観察日記
ウワバミソウは雌雄異株です。雄花の花序は有柄です。撮影した時は雌雄異株を意識しないで撮りましたから雌花を探し損ねました。群生している株はみな同じ個体ですから、少し離れたところを探す必要があります。

ウワバミソウの葉

2018年06月29日 | 自然観察日記
葉は左右不対象の形質。これも大きな特徴です。秋に各節が赤みを帯びて膨らみます。いわゆるムカゴでこれが地に落ちるとそれぞれ発芽し成長します。このムカゴも山菜として利用できなかなか美味しいものです。

オオバボダイジュ

2018年06月28日 | 自然観察日記
シナノキの仲間が2種。オオバボダイジュとシナノキが見られました。いづれもヘラを持つ花序を認めるのですが、カメラに収まる状態ではなく遠目の記録になりました。オオバボダイジュはかなりの大木になりますが材が柔らかそうなのでシナノキほどの大木にはならない気がします。それでもこの株は15ⅿ以上です。

シナノキの虫こぶ

2018年06月28日 | 自然観察日記
シナノキには何種かの虫こぶが見られますが、これはシナノキハツノフシというものではないかと予想。ダニの仲間だそうです。個体によって全く見られないものと著しくついているものがあります。この差はどうして起こるのでしょうか。

サワグルミ

2018年06月27日 | 自然観察日記
しろ池のほとり諏訪社の碑の近くにサワグルミの大木が点在しています。サワグルミは湿り気の多い沢地や窪地、水気の多い場所を好みます。