キノコを見てもすぐに手を出して採らなくなりました。まず、じっくり観察、そして写真。最後に必要なものだけちょっと頂いて・・・。でも、このエノキダケはそのままにしておきました。キノコも上からばかりでなく下から見るとまた別の世界が見えてきます。アリなどの昆虫になった気分です。面白いなぁ・・。エノキタケの傘と柄の色の対比がなんともいえない美しさがあります。
雪が降っても出てくるキノコとして有名ですね。最近ようやく本来の色をしたエノキタケがスーパーなどで見られるようになりました。一頃は本物の絵を見せても分からない人が多かったのですが今はだいぶ改善されましたね。
以前、地中に埋まった枯れ木から山のように発生した「エノキタケ」を採取したことがあります。キノコに取り付かれたばかりの若い頃で、ろくに記録をとらないで採集だけをしていた時期の事です。大きくて色がもっと黒っぽくボリュウムのある美味しいキノコでしたが、それ以来同じような発生をしたものを見ていません。以来見ているのは全てこの絵のような小型で明るい褐色の個体だけなのです。しっかりとした資料が無いのでなんとも言えないのですが、近縁種がもう1種存在するのではないかと考えてはいます。そのうち再び巡り合えることを祈るだけですね。
以前、地中に埋まった枯れ木から山のように発生した「エノキタケ」を採取したことがあります。キノコに取り付かれたばかりの若い頃で、ろくに記録をとらないで採集だけをしていた時期の事です。大きくて色がもっと黒っぽくボリュウムのある美味しいキノコでしたが、それ以来同じような発生をしたものを見ていません。以来見ているのは全てこの絵のような小型で明るい褐色の個体だけなのです。しっかりとした資料が無いのでなんとも言えないのですが、近縁種がもう1種存在するのではないかと考えてはいます。そのうち再び巡り合えることを祈るだけですね。
赤い実を付けたものがありましたからアズキナシかなと思ったものの様子が違います。ツルウメモドキが高木によじ登り高い位置で実をつけていたのです。ツルはどこから上がっているのか確認はできませんでしたが、かなり寄り道をしている様子。冬晴れの気持ちのいい日、上を見上げて歩くような日でないと気づかない存在です。この実は鳥が好きなんだそうですね。昔我が家にも大つるがあって沢山実がつきました。しかし、雪が降ると沢山の鳥がやってきてむしゃぶりついて食べていたことを思い出します。真っ白い雪の上に赤い食べ散らかした実の残骸が一面に広がっていたものです。
ヤマウルシも結構大木になります。この季節でないと気づきもしないのですが散策路の傍らに10mはあろうかという亜高木が枯れた実を沢山つけてたたずんでいました。青い空を背景にこれも絵になりますね。その傍らにはアズキナシの樹も見えます。
枯れ葉色の実は余程気をつけていないと見過ごしてしまいます。Fさん、目の前にあるツクバネの実が見つけられなくて笑ってしまいました。しかし、彼は鳴き声だけで鳥の種類を言い当てるつわもので、私にとっては足元にも及ばない尊敬している人物です。何度聞いても覚えられない鳥の声、そういえば学生のころ音楽の成績が悪かったなぁ・・・・。でもくじけず教えを請うています。
ツクバネの実は落ちそうでなかなか落ちない気がしますね。雪に押されて地に伏すという感じで、何のために羽根を持っているのか分からない種です。おまけに半寄生植物といいますから、いったいどっちの方向を向いて進化しているのか奇妙な存在なのです。
ツクバネの実は落ちそうでなかなか落ちない気がしますね。雪に押されて地に伏すという感じで、何のために羽根を持っているのか分からない種です。おまけに半寄生植物といいますから、いったいどっちの方向を向いて進化しているのか奇妙な存在なのです。
もう2度も雪が降ったのにまだまだ残っている木の実が沢山あります。ナツハゼの実もそのうちの一つで、食べてみるとかなりボケてはいるものの甘みや酸味もあってまずまず。ピーッと鳴くヒヨドリも沢山いるのですが、お気に入りではなさそうですね。足元には朽ちかけ始めた実が沢山落ちています。
抜けるような青空です。冬鳥の鳴き声も聞こえます。鳥を観察するにはいい時期になったと野鳥を専門にしているFさんと里山を歩いてみました。コナラの枝先にウスタビガの繭を見つけその美しさに二人で感動しました。葉のある季節はカムフラージュにはなっても裸の木々になってはまったく目立つ存在です。もっともこの時期は中はもぬけの殻ですから目立っても実害はありません。この繭から糸をつむいで着物を作るという話しがあります。繭を集めるだけで途方も無い労力が予想されます。しかし、できたらそれはそれはすばらしいものになることは間違いありませんね。
師走の半ば。思いがけずの晴天で暖かい日に恵まれました。「小春」といいたいのですが、この時期はこの季語は使えないという話で「冬晴れ」なのだそうです。車を走らせていると前方の高台に真っ赤に色付いた高木が目の前に立ちはだかるという感じでそびえていました。色付くといっても紅葉ではなく赤い実がびっしりなのです。冬場、京都でクロガネモチなどの鈴なりの赤い実をつけた樹を目にしたことはありますが、越後ではほとんど見かけない光景、ちょっとした感動です。車を降りてしばらく見上げていましたが、正体を確かめたくても近寄るには難しい高台です。
デジカメの望遠で写してなんとなく樹種名は見当が付いたものの実の量の多さにまた感激。樹高も20mはあろうかという大物です。アズキナシです。里山には普通に生えている樹で特別珍しいものではないのですが、それが単木で存在していると不思議な気がしますね。山の中の木々も赤い実を沢山つけてはいるのですが、この樹は一回り多いようです。周りにさえぎるものが無いせいで特別にそう感ずるのかもしれません。きっとこの樹はこの町のシンボル的な存在なのだと思います。
近づき難い場所にあるのですが、遠回りしてその場所まで行きました。高台まで上ってみると、空き地の片隅に目指すものがあるのですが立ち入り禁止の囲いと険しい載り面を覆う潅木や藪が行く手をふさぎます。しかし、師走の藪は歩きやすく程なく目的の樹にたどり着きました。径50cmくらいの立派なアズキナシ、小枝に付いた落ちた実が幹の肌に寄り添っていました。色があせるのはもうしばらく先になります。餌はまだまだ多いのでしょうか、ついばみに来る小鳥の姿はありません。
バイカモは繁茂する公園の一角にコンクリートで舗装された場所があるのですが、そこを含めて地面一面にイシクラゲが繁茂していました。庭先などで大繁茂して「気持ち悪い」などと毛嫌いしている方もいるのですが、これも面白い生態をした藻です。キクラゲというキノコがありますが、まったく別系統のものになりますが雰囲気が似ているせいでしょうか「石くらげ」という名が付いています。調べると藍藻(らんそう)類ネンジュモ属の種だそうです。食べられるという記述もありました。機会があったら食べてみることにしましょう。
フォッサマグナパークのもう一つの入り口が小さな公園になっていてそこに根知川沿いに小川が流れています。清流でなんとバイカモが繁茂しているではありませんか。これには少々意表(いひょう)を突かれました。どこから湧き出しているのかこの水源が判然としないのですが公園の端の吹き出し口からかなりの水量があるれでて来ます。
その小川にバイカモが機嫌よく生息しています。人口の公園内ではあるにせよこの生育状況は野生の状態です。
その小川にバイカモが機嫌よく生息しています。人口の公園内ではあるにせよこの生育状況は野生の状態です。
これがバイカモである証拠に花がぽつんと咲いていました。これも驚きですね。糸魚川は暖かいのでしょうか、師走の声が聞こえる時期にバイカモも花が見られるのです。愛らしい花が清流の中に顔を出している光景言葉にならず大感激。一人至福の時間を過ごしました。今までの私の経験ではこれは夏の高原の湿地の光景なのですが・・・、今は冬・・・。