森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オウレン 3 八重の花

2009年02月20日 | 自然観察日記
 キンポウゲ科の植物は変異する種類が大変多い気がします。これは、花弁が八重咲きになっているもの。至るところにあるというわけではありませんが、ときどき出会います。おしべが花弁様に変化したもののように思われます。
 一般に、変異する種は元気のいい証拠です。発展途上の若々しい種でどんどん変わって環境に適応しようとする姿に見えます。
 自然も社会も寒風が吹き荒れるなか、オウレンを見ながら再び変身してみようかと考えているところです。 

オウレン 1

2009年02月20日 | 自然観察日記
 今年は早めの春が来たと喜んでいたのに現実はそう甘くありません。気が付けば再び数十センチの雪原が広がる景色になってしまいました。雪不足で悩んでいた国体関係者には恵みの雪だったと思います。しかし、花を咲かせ始めたユキワリソウやオウレンは再び雪に閉じ込められてしまいました。
 このオウレン、先週西山で撮影したのですが、今は雪の下になっているはずです。開花したばかりの花ですが、雪が溶けた後種子をつけることができるのでしょうか。

カンアオイ 若い花 2

2009年02月12日 | 自然観察日記
 春の自然を案内するときときどきカンアオイを教えてあげると、多くの方は驚きを示します。スプリングエフェメラル(春の妖精)、春の花とは程遠いイメージだからでしょうか。不思議な花ですね。花粉はアリが運ぶという説があります。種子もアリによって運ばれて、分布を広げるスピードが大変ゆっくりな植物であるとされます。

ユキワリソウ 7

2009年02月11日 | 自然観察日記
 自然保護を訴えてもユキワリソウの群生地が無くなって行きます。多くは業者(といえるかどうか?)が売らんがために盗掘するものです。店頭に並ぶ鉢物を買い求める人がいるから盗掘は無くならないのです。きちんと管理して栽培されたものは高くつきますから、地掘りものは安くこっそり出荷されます。消費者の安いものを買い求める姿勢がとことん自然を破壊する力になっていきます。悲しいですね。

ユキワリソウ 4

2009年02月11日 | 自然観察日記
 盗掘のせいでしょう、白い花ばかりが目立ちます。この当たりはかって濃いピンクや紫、周りが白くなるものなどさまざまなタイプのものが見られました。密度も非常に少なくなってしまいました。

ユキワリソウ 1

2009年02月11日 | 自然観察日記
 建国記念日。家の脇道をザックを背負った老夫婦が東山に向かってハイキングしていると妻が教えてくれました。本当にいい小春日和。雪もすっかり消えました。そういえば、昨日のニュースにユキワリソウが咲きはじめているというのがありました。沈んでいる気持ちを晴らす意味を持って、僕もユキワリソウを探しに行きました。

ガクアジサイ 葉痕

2009年02月06日 | 自然観察日記
 暗い話が毎日続いて気分がとても重いこの頃。私もそんな渦に巻き込まれつつありますからなおさらのことです。暖冬で雪の苦しみを味わうことが少ないのがせめてもの慰みというもの。野山の散歩で気を晴らしたいのですが、アウトドアはもう少し先になります。
 庭のガクアジサイの葉痕とにらめっこ。ユーモラスな「顔」を確認しては心を癒しています。