久しぶりに野生のモエギタケに出会いました。鮮やかな黄色のキノコです。しっとりとした森の苔むした倒木に出ていてなかなか美しい。夏のキノコです。
今ではときどきスーパーでも見かけるキノコです。ヒラタケ科の種。かつて、調査で野営していた場所にこのキノコが大量に発生していて２・３日キノコ三昧をしたことを思い出します。
カラマツの樹に立派なサルノコシカケ科のキノコが見られました。この科のキノコにしては形といい色彩といいとても魅力的です。「エブリコ」ではないかと思ったもののこの画像だけでは決めてになりません。
これもサルノコシカケ科のキノコですが傘の部分がありません。シカタケと思われます。この株は傘が全く見られませんが時にわずかにひさしのように出てくるようです。
クワガタソウ属でもう一種ありました。少し小さな種ですがテングクワガタと言います。亜高山帯で見られる種です。
大きさは５ⅿⅿ程度です。立ち上がっていることもあるのですが、ここでは日陰で這っていました。栂池で見た個体に比べ色は白い個体でした。
オオバヤナギなどが生える林の林床にヤマクワガタが見られました。この種は東北南部から中部北部の亜高山帯に見られる種とされます。
１㎝に満たない花ですが可愛い花です。めしべは１本、おしべは２本。オオバコ科のクワガタソウ属に分類されます。
類似種にクワガタソウがありますが、両種の違いうを開出毛あるかどうかで見分けました。クワガタソウはヤマクワガタより低地に見られ、やや太平洋側に偏っているようです。
千手が浜の湖畔で見られたヤナギです。樹高10ⅿ弱径30㎝程度。よく見ると何本もあり群落地になっているようです。
ヤナギの仲間は雌雄異株。実ができるのは雌株です。この種は長い穂状に実を付けるのが特徴です。しかし、雄株にはありませんから花が終わった後の識別はなかなか難しいと思います。
名前の通り葉が大きめですが極端に大きいわけでもないので慣れないと分かりにくいものです。中部以北に分布する種ですが個体数は少ない種です。
日光中禅寺湖畔の千手が浜のクリンソウ大群落の一角にサクラソウの群落がありました。人の手が加わっているとは思いますが、生育している環境を含めてこの種が見せる本来の姿に見えましたので興味をそそられました。
花の季節はほぼ終わっていて残りの花が少しありましたが、中には４弁の花があったりでどれも美しい形をしていません。合弁の種ですが、花弁の先端はサクラのように凹んでいますから「サクラ」とついても違和感がありません。
極度に密生した群落で葉が重なり合っいながら生育する姿。密生して生活するのも案外この種にとっては有利なスタイルなのかもしれません。
