森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ウラシマソウ

2018年05月10日 | 自然観察日記
長岡近辺で見られるテンナンショウの仲間は何種あるのでしょうか?いくつかは「マムシグサ」と呼んで嫌われることが多い花ですがなかなか個性的で不思議な花です。ウラシマソウも個性的という点では群を抜いています。何のためにあるのかあの長い釣り糸状の付属体(肉穂花序の先端の付属体)が目を引きます。比較的明るい雑木林の林床に時にまとまって自生しています。
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ウラシマソウの仏炎苞

2018年05月10日 | 自然観察日記
大きく見ればミズバショウやザゼンソウ、コンニャクと同じ仲間。いずれも仏炎苞というものを持ち中に肉穂花序と呼ばれる花を持ちます。この種は性転換することが知られています。小さい個体は雄性、大きくなると雌性になります。仏炎苞を剥いて肉穂花序を観ると雄花か雌花が分かります。種子が発芽した個体や親芋脇にできた子球の株はすべて雄株になることになります。雄株の仏炎苞の下には受粉を助けてくれるハエの抜け穴があるのですが、雌株の仏炎苞にはその穴がないのには感心させられます。なかなか巧妙でしたたかな戦略です。
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