3月7日の麻郷芸能のつどいの出し物。
日本昔話『鏡の中の親父』の朗読。
鏡というものを田舎ではほとんど知らなかったころの話、
若夫婦が夫の父親と三人で暮らしていた。
ある日父親は急な病で死んでしまう。
その息子が気晴らしに江戸へ出かけ、ぶらぶら歩いていると、
店先にピカリと光るカガミをのぞくと!
そこには、死んだ親父がいました。
びっくりした息子はなけなしのお金をはたいて、買って帰ります。
そして大事にしまい、暇さえあればのぞいて父親をみていました。
そんな夫を不審に思った女房はいない時こっそり見てしまいます。
なんと!そこには不細工なおなごが隠れていたのです。
さー!大変!大喧嘩になります、
夫は父親だと言い、女房は不細工なおなごを泥棒呼ばわり。
そこへ物知りの庄屋が現れ一件落着。
あげくのはて女房は「鏡にいたのは美人のおなごだった」と言う結末。
ざっとこんなあらすじで5分の朗読、
おもしろい筋立てになっているので、やろうと思いました。
朗読のスタイルで皆さんに受けるには、かなりの力量が。
いっそのこと憶えて舞台狭しと体を張って、
ドタバタ一人喜劇にしよう、などと目論んでいます。