「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

トレス・エルマナス村での堤防建設工事2日目

2011-05-13 23:28:38 | 中米防災協力(プロジェクトBOSAI)
中米時間 2011年5月13日(金)

8時にホテル発。
8時半、前々日に「蛇かご」用のフェンスを買った「フェレテリア」へ。
(注:日本で言えば建材屋さんかDIYの店というところ。)

運搬手段がなくて預けてあったフェンスを受け取り、
1時間ほど車に揺られてトレス・エルマナス村へ。

現地に着いたころにはかなりの雨!
地元の中学生がボランティアで
「蛇かご」用の石を河原から持ってくる作業をしていたのだが、
雨脚が強くなってその作業も中断のやむなきとなった。
結局この日、堤防建設工事は事実上出来ず。

ではあったが、成果がなかった訳ではない。
カウンターパートであるSINAPROCからは、
キーパーソン2名が参加してくれた。
状況を確認し、また、村人との多少の交流も出来た。

(この2人がトレス・エルマナス村は初めて、というのは
おいおい、というところだが。)

さらに、パナマの公共事業省(日本で言えば国土交通省的存在)から
この地域を担当する土木技術者が一人、パナマシティから来てくれた。
コミュニティBOSAI的参加型小規模土木工事は初めてのようだが、
さすがはプロの土木技師、言っていることはなるほどごもっとも。

(まぁ、経費についての感覚が桁4つくらいずれているのは、
仕方あるまい。)

この日の工事がキャンセルとなったこともあり、
少し早目にパナマシティに戻る。

夜は、JICAパナマ事務所の皆さんと、
火曜日にも行ったホテル2階の中華料理の店で会食。


                  (中米時間 5月25日深夜 遡ってアップ)

トレス・エルマナス村での活動初日

2011-05-12 23:11:04 | 中米防災協力(プロジェクトBOSAI)
中米時間 2011年5月12日(木)

8時半にホテルを出発、パン・アメリカン・ハイウェイを西へ。
途中、道を北に入り、カピラ市のトレス・エルマナスの村へ。
この日から3日間、彼の地での住民参加型堤防建設工事に携わる。
彼の地へは2回目の訪問となる。

コスタリカのカーニャス市で展開中のものは、
古タイヤを使ったものだが、
トレス・エルマナスでは、コア材にソイルセメントを用いて不透水性を確保、
その両側に「蛇カゴ」を副えて水流からコア材を守るという仕組み。

ソイルセメントの基礎の上に、
横から見ると凸型にコア部分が試験施工されている。
高さ約50cm、幅約1m、長さ約6m。
これを整形して(つまり両脇を削って)、
幅50cm、高さ50cmのコアを作るまでが今日の仕事。

ソイルセメントを扱うのは今日が初めてだが、
人力だけでしっかりしたものが出来るのだなぁ、と、
ひたすら感心。

また、コンパクション(地面を突いて固めること)次第で、
こんなに硬さが異なるものなのだなぁ、というのも確認できた。

土木の施工におけるコンパクションの意味、
しっかりと理解しておかなくては……。

夜は、馴染みの韓国料理店まで、ちょっとしたお散歩。
白いご飯、漬物(キムチ)があれば、生きていけるなぁ。
そんなことを改めて感じた夜であった。



                     (中米時間5月23日夜 遡ってアップ)

拙ブログ(5月2日分)、遡って追加・更新しました

2011-05-12 05:40:37 | 東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
パナマ時間 2011年5月11日(水)午後3時半過ぎ
日本時間 12日午前5時半過ぎ

5月2日分として、
「コスタリカ・サンホセ市にて日本大使館表敬、CNE表敬など」

http://blog.goo.ne.jp/tabino_bozu/e/d39a0d441c478630c94b3157137b35f9

遡って追加・更新しました。

SINAPROC長官表敬に始まり、大使公邸夕食会で終わった一日

2011-05-11 23:50:34 | 中米防災協力(プロジェクトBOSAI)
パナマ時間 2011年5月11日(水)

8時半にホテル発。パナマ運河の太平洋側の入り口であるパン・アメリカン橋を渡り、
旧米軍ホワード基地の広大な跡地の中にあるSINAPROC本部へ。
(※ SINAPROC:シナプロックと読む。パナマの国家防災機構の名称。)

9時からSINAPROCのA長官を表敬訪問。
H専門家の他、通訳兼務のスタッフZさん、事務所からは担当Mさん。
先方はA長官の他、プロジェクトマネージャーのMさんと、アカデミー校長のFさん。

政治家を動かすには、独特のノウハウが求められるのだろう。
防災機関の長というよりも、政治のにおいを露骨に発するA長官。
まぁ、それとわかる分だけ対応はしやすい。
人の話を最後まで聞かずにパッパとやろうとするので、
多少ヒヤヒヤモノではあったが。

その後、プロジェクト関係者で打ち合わせ。
何だかんだとしているうちに昼の時間となり、
SINAPROCの隊員食堂で昼食。
その後、翌日からのトレス・エルマナス村での活動のために、
必要な資機材の買い物。

残念ながら、
「蛇かご」に使えるような針金はないとのこと。
代用になりそうなものとしては、
フェンス用の針金(ネット状)が売っていたので、
これでやってみようという話になる。

その他、「蛇かご」作りに必要な諸々を買い込んだ後、
ホテルに戻って一息。

この日の夕食は、当地のM大使のご招待にあずかり、
大使公邸での夕食会となった。
M所長、H専門家と「旅の坊主」の3人、
高層マンションが立ち並ぶ一角に、悠然と構える日本大使公邸へ。

大使公邸での食事会に呼ばれたのはこれで2回目。
今回も感じたことは、出席者の話題の豊富さと日本酒が美味しいこと。
日本人ということで、美味しいお酒を選んでくれたのだろう。

その美味しいお酒(と食事)と刺激的な話題に応えるだけの、
活動を展開しているか、また、情報を提供できたのか。
まだまだ修行が足りない訳だが、
そのように我が身を振り返る機会をいただいたことには、
感謝、感謝であった。

この夜の話題のうち、
一つでも二つでも、具体化できるだろうか……。


                       (中米時間5月23日夜、遡ってアップ)

コスタリカ・サンホセからパナマ・パナマシティへ

2011-05-10 23:18:07 | 中米防災協力(プロジェクトBOSAI)
中米時間 2011年5月10日(火)

なかなかに思い出深かったコスタリカ滞在もこの日まで。
7時半にホテルに迎えが来て、何度となく使ったファン・サンタマリア空港へ。

出国手続き、免税店の冷やかしの後、パナマ行きE190の機中へ。

パナマでは、今回はさほどイミグレで待つこともなく空港の外へ。
ただ、頼んであったタクシーがなかなか来ず、30分ほど待ちぼうけ。

これまたなじみのトレス・デ・アルバに投宿の後、
JICAパナマ事務所に顔を出し、旧知の皆さんにご挨拶など。
所長室にて、旧知のM所長、担当Mさんらと、諸々の情報交換など。

ホテルに戻り、
この日の夕食はホテル2階の中華料理店にて。
事務所のNさんがお付き合い下さった。
(残念ながらザーサイはなし……。)



                 (パナマ時間 5月17日未明、遡ってアップ)