8月16日
この日から1泊2日の予定で、静岡県内の高校生を引率しての中越沖地震
現地調査・ボランティア体験ツアー。
この種のイベントにあたっては毎度のことながら、ほとんど徹夜状態で
朝を迎える。シャワーを浴びて身支度をし、5時半過ぎに学生に迎えにきて
もらい大学へ。荷物等を積み込み、集合地点の富士駅南口へ。マスコミの
取材が数社。一応は団長という立場ゆえ、それらしきことを言って0700
出発。まずは一般道を沼津へ。0745沼津駅北口。沼津から乗るメンバーを
加えメンバー24人全員がそろう。内訳は高校生12人、高校の先生3人、
本学学部学生5人、裾野市防災交通室と静岡県東部地域防災局から各1名。
そして本学職員のYさんと小村。
途中適当に休みを入れつつ、東名沼津IC⇒御殿場IC⇒一般道⇒富士
五湖道路⇒中央道⇒八王子JCT⇒圏央道⇒鶴ヶ島JCT⇒柏崎ICへ。
移動中はもっぱら爆睡なるも、途中、新潟県川口町を過ぎるころから、車窓に
ひろがる風景について解説を始める。中越地震の時の話、前回・前々回と
柏崎に入った時の話、高速道の段差の話、等々。
14時過ぎに柏崎着。さっそく国道8号の新田畑交差点近くのAさん宅で、
農機具移動を手伝う。人数が多い分作業はすぐ終わる。その後Aさんから
地震の体験談をいろいろと聞かせていただく。あっという間に1時間が経つ。
高校生にとっては、鮮烈な歓迎体験、か。
Aさん宅を失礼して、比角(ひすみ)地区の比角コミュニティ・センターへ。
主事Yさんと神戸からおいでになったボランティアTさんに、この地区の
被災状況とコミセンの活動について話を聞かせていただく。このコミセンで
作られていた被災地図は大したもの!聞けばTさんは阪神淡路大震災の時、
神戸市東灘区の魚崎小学校避難所のリーダーだったとか。なるほどと思う。
以下はこれからの課題として受け止めてもらいたいが、一点気になった
ことがあった。それは、この地図の被災区分が、全壊と半壊であったこと。
被災した住民自身が、自分自身の将来を考えるため、被災状況を「見える化」
してモノを考える、ということは、被災地の復旧・復興の上で極めて重要。
であるならば、公的に被災度合いを認定する「り災証明」の発行を先取り
して、自らも同じ基準・同じ方法で、行政と平行してチェックできないものか、
と思う。
現在、一義的には行政職員向けではあるが、一般の行政職員(つまりは建築に
ついては素人)であっても、半日程度の講習会とOJTでり災証明発行に必要な
被災状況調査ができるよう、パッケージ化された訓練システムがある。これを
住民サイドでも活かさない手はないと思う。あとはやる気の問題だけ、のようにも
思うのだが、いかがだろうか。
(つづく)
(8月23日、スマトラ沖地震津波についての4回目の現地調査で来ている
バンダ・アチェにて記す)
この日から1泊2日の予定で、静岡県内の高校生を引率しての中越沖地震
現地調査・ボランティア体験ツアー。
この種のイベントにあたっては毎度のことながら、ほとんど徹夜状態で
朝を迎える。シャワーを浴びて身支度をし、5時半過ぎに学生に迎えにきて
もらい大学へ。荷物等を積み込み、集合地点の富士駅南口へ。マスコミの
取材が数社。一応は団長という立場ゆえ、それらしきことを言って0700
出発。まずは一般道を沼津へ。0745沼津駅北口。沼津から乗るメンバーを
加えメンバー24人全員がそろう。内訳は高校生12人、高校の先生3人、
本学学部学生5人、裾野市防災交通室と静岡県東部地域防災局から各1名。
そして本学職員のYさんと小村。
途中適当に休みを入れつつ、東名沼津IC⇒御殿場IC⇒一般道⇒富士
五湖道路⇒中央道⇒八王子JCT⇒圏央道⇒鶴ヶ島JCT⇒柏崎ICへ。
移動中はもっぱら爆睡なるも、途中、新潟県川口町を過ぎるころから、車窓に
ひろがる風景について解説を始める。中越地震の時の話、前回・前々回と
柏崎に入った時の話、高速道の段差の話、等々。
14時過ぎに柏崎着。さっそく国道8号の新田畑交差点近くのAさん宅で、
農機具移動を手伝う。人数が多い分作業はすぐ終わる。その後Aさんから
地震の体験談をいろいろと聞かせていただく。あっという間に1時間が経つ。
高校生にとっては、鮮烈な歓迎体験、か。
Aさん宅を失礼して、比角(ひすみ)地区の比角コミュニティ・センターへ。
主事Yさんと神戸からおいでになったボランティアTさんに、この地区の
被災状況とコミセンの活動について話を聞かせていただく。このコミセンで
作られていた被災地図は大したもの!聞けばTさんは阪神淡路大震災の時、
神戸市東灘区の魚崎小学校避難所のリーダーだったとか。なるほどと思う。
以下はこれからの課題として受け止めてもらいたいが、一点気になった
ことがあった。それは、この地図の被災区分が、全壊と半壊であったこと。
被災した住民自身が、自分自身の将来を考えるため、被災状況を「見える化」
してモノを考える、ということは、被災地の復旧・復興の上で極めて重要。
であるならば、公的に被災度合いを認定する「り災証明」の発行を先取り
して、自らも同じ基準・同じ方法で、行政と平行してチェックできないものか、
と思う。
現在、一義的には行政職員向けではあるが、一般の行政職員(つまりは建築に
ついては素人)であっても、半日程度の講習会とOJTでり災証明発行に必要な
被災状況調査ができるよう、パッケージ化された訓練システムがある。これを
住民サイドでも活かさない手はないと思う。あとはやる気の問題だけ、のようにも
思うのだが、いかがだろうか。
(つづく)
(8月23日、スマトラ沖地震津波についての4回目の現地調査で来ている
バンダ・アチェにて記す)