「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

裾野高校⇒大学

2007-08-09 23:44:59 | Weblog
 8月9日

 研修2日目。いつもの生活パターンからすれば極めて早起きの
6時起床。朝の集い、朝食、荷物の片付け、掃除等々。8時半から
3時間余、研修その3。テーマは「高校生として地域のために何が
できるか」。

 事例として選んだのは、静岡県内で地震・津波防災を考えるなら、
まずこの地のことを考えたいと常々思っている沼津市の内浦地区。

 地域特性を確認し、その良さを十二分に意識させつつも、同時に、
この地域に襲いかかる地震と津波のリスク(場所によっては震度7
の揺れ、発災後10分以内に約10mの津波!)を、地図&CG等で
イメージさせる。では、どうすればいいの???

 簡単な答えなどあるはずもない。けれども、知ってしまったから
には何かをしなければ、待っているのは事実上の集落の消滅である。
無論、高校1、2年生にとっては相当難度の高い課題であることは
百も承知。「毎日考えよ」などと言う気はさらさらないが、年に1度
くらい、この種の議論を本気で考えてもよいのでは、と思う。年齢は
関係ない。

 10のチームのそれぞれが、自分達なりのアイディアを紹介する。
その後、少ない時間ではあったが、スタッフも含めての総括フリー
ディスカッション。さてさて、1泊2日で、高校生達に何を残せた
だろうか。

 閉講式ののち、スタッフ反省会&遅めの昼食。大学に戻り雑事。

 (8月22日 バンダアチェにて記す)