「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

「地盤サポートマップ」、これはすごい!

2015-06-12 23:03:25 | 地域防災
昨日のゼミの時の話。
4年生B君が、とあるサイトを紹介してくれた。で、その質の高さに興奮。

「地盤サポートマップ」
http://www.j-shield.co.jp/1million/cp2.htm

能書きに曰く、
「地盤を知ることから始まる、安心の住いづくり」
ジャパン・ホーム・シールドという地盤調査会社が、地盤調査・解析実績100万軒突破を記念しての
感謝キャンペーンとのこと。今までは業者向けに公開していたものを、誰でも利用可能にしてくれた。

確認できるのは地盤の強さ弱さだけではない。
色別標高図や地質図、微地形区分図、ゆれやすさ、液状化危険度、さらに各年代の航空写真、
断層の位置、土砂災害危険箇所等々が、
こんなに軽くてよいのか、という感じで、GIS上で表示される。
中でも気に入ったのが、旧版地図もレイヤーとして載せることが出来ること。
普段のDIGでは、いかにもアナログ的に処置しているものであるが、
これが、上述の情報に載せて示すことが出来るのだから、大したものである。

まだまだ使い勝手を十分把握している訳ではないが、これは使える!
さっそく土曜日の「ふじのくにDIGセミナー」でも使ってみる予定。
週明け月曜日の「災害と人間社会」でも使ってみようと思う。

この「地盤サポートマップ」一本で入手できる情報を一通りチェックしておくだけで、
アホな地盤の土地を買わずに済む。

これが世の中の標準になれば、つまりは「健全な一般人の健全な常識」になれば、
世の中を大いに変えていく可能性がある、と思った。

国土地理院がまとめている地理院地図でも同じことは出来るが、
申し訳ないながら、こちらのほうがはるかに軽い。
これから先、Web上で災害リスクを確認する時のde facto standardになるのでは?
そう思わせる何かがあった。

良いシステムは、しっかり使いこなせるようになりたい。
防災27年生として、この種のシステムの活かし方については一家言持っているつもり。
使っているうちに物足りない点が出てくるかもしれないが、
そうしたら、それをフィードバックしよう。そして、より良いものへと育てていくお手伝いをしたい。

読者のみなさま、この「地盤サポートマップ」、一度お試しあれ。
「旅の坊主」に足りない部分を補ってくれたB君に感謝を。


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