「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

安全保障関連法案に反対する学者の会

2015-07-20 23:58:31 | 安全保障・安保法制・外交軍事
世間的には海の日&三連休の最終日だが、最近の大学も半期15回の講義をしっかり行うこと、
とのことで、3コマ+学生の就活面接に向けた仕込みのお手伝い、という一日。
5限の講義が終わった後、何の気なしに点けたTVでは、どこかでみた顔が……。

男の顔は履歴書、と言ったのは誰だったか。
かの松下幸之助は、役員候補者について、人事担当役員に「運と愛嬌は備わっているか?」と聞いた、と、
最近読んだ雑誌に書いてあった。
「人相が気に入らない」といって、示された人事案に同意しなかったのは、リンカーンだったか。
ただ、何にせよ、まともなことをやっている人間には、まともな「面構え」がある、と思っている。

FNN系列の番組に緊急出演したという安倍首相の顔は、
バランスを欠いた者特有の顔、いわゆる「行ってしまった」者の顔に思えてならなかった。
人相見でもなく手相見でもない、、骨相学などもわかる訳もないが、
「この人について行きたいとは思わない」、そんな人間の顔になっていた。
運はともかく、愛嬌はないらしい。
短い時間であったが、言っている内容は支離滅裂だった。
日本の恥、である……。

同じく今日、「安全保障関連法案に反対する学者の会」が、竹橋の学士会館で集会を開いていた。
「旅の坊主」も、及ばずながら、賛同者の一員に名前を連ねさせてもらっている。
地方私大の一員にどれほどのことが出来るだろうか、との思いを一方で持ちつつも、
でも、ここで発言しておかなくては、後の世に申し訳が立たない、とも思っている。

そういえば、で思い出したことがあった。

今から20年近く前のことだが、弁護士先生2名と共に、安全保障基本法案の私案作りに取り組んだことがあった。
今、求められているのは、専守防衛という、いかにも日本的ではあるが、
それがゆえに、新しい時代を拓き得るコンセプトの下、
対案となるに値する、新しい安全保障政策と安全保障法案の、せめて骨子なりとも、作り上げること、だと思う。

少し探してみたら、ご無沙汰していた両先生の連絡先も見つかった。
20年近く前のものは、モノにならずに書庫入りとなり、見つけ出すのも大変だろうが、
でも、今、改めて作り直すべき時期なのだ、と思った。泥縄は情けない、と思いつつ……。

安全保障関連法案に反対する学者の会で、大学院時代の恩師ががんばっておられる。
不肖の弟子ゆえ、せめてこれくらいのことをしなくては、恩師に顔向けも出来ない。
しっかりと考えてみなくては、と思っている。


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