「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

安保政策の大転換に(うまく整理は出来ていないのだが……)

2015-09-20 23:55:43 | 安全保障・安保法制・外交軍事
2週間ほど、更新が滞ってしまっていた。

本来は掟破りと知りつつも、そういえばこの日は何を考えていたのか、と、
講義ノートなどを思い返しつつ、記録をアップデートさせたい、と思っている。

9月20日はシルバーウィークの連休に入って実質的に最初の休日。
幸いにも予定もなく、とはいえ、「旅の坊主」の本来あるべき姿からすれば、
常総市なり鹿沼市なりに飛び込んでいかなくてはならなかったはずだったのだが、
日頃の不摂生がたたってか、あるいは緊張感が切れたのか、
終日ベッドからゴロゴロしていた、という体たらくではあった……。

この時期の原稿メモを見ていると、
やはり、安保法制の大転換について、何かを言わなくては、と、
ない知恵を絞っていたさまが読み取れる。
メモには「政策と方法、方法と手続き」とあり、また、
「政治が手をつけてはいけない領域」の存在についてあった。
残念ながら、一つの考えにまとめるには、至っていなかったのだが……。

今後の安保政策の基本は、アメリカと中国という二大大国の間で、
どのようにバランスをとりつつ、いかにして日本の存在を主張していくか、ということにあったと、
理解している。

しかし、日本は、その選択肢を自ら狭めるような政策を選んでしまった。
否、わざわざ選択肢を狭める行為をしようという者を止められなかった、というべきかもしれない。
しかも、「問題の所在」が十分に明らかになった上で、とも思われず、
そもそも、立憲主義が当然としている手続きはあからさまにふみにじられてしまった。
政治的外交的な利害得失から、過程を問わず、結果のみを評価している国もあろうが、
こういう「筋の通らない」ことをしてしまったことは、これから先、
ボディーブローのように、日本の政治・外交・安全保障のあり方に、
マイナスの影響を与え続けるのだろうなぁ、と、思わずにはいられない。

次の参議院選挙と次の総選挙で、元に戻す「ばね」あるいは「バランス感覚」が
しっかりと機能してくれればよいのだが……。

(10月5日未明に)


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