「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

防災ボランティア・コーディネーターの研修プログラムを考える

2014-10-17 17:59:34 | 防災ボランティア
あちこちと動き回った一昨日(10月15日)夜の話。

静岡市教委の先生方とのブレストの終了後、車で沼津市社協へ。
19時近くから1時間ほど、来年1月に頼まれている、
防災ボランティア・コーディネーター養成講座をすでに受講した方々向けの、
フォローアップ研修のプログラム作りのためのブレスト。

ボランティア・センターで、泥かきなど肉体労働系の作業に、ボランティア希望の人を割り振る。

単純すぎるとは思うが、多くの関係者が持っている災害ボランティア・センターのイメージは、
こんな感じになると思う。しかし、実態はそんな単純なもので済むはずもない。

というので、10時~16時半の実質5時間半のプログラムを沼津社協のYさんと考える。

午前中は、

①沼津市で覚悟しておくべき地震と津波の被害についてのイメージを持たせること、
②被災者が求めるものが何でそれが時間の経過と共にどう変化していくかについてのイメージを持たせること、

この2本柱で行こう、とすんなり決まる。
今年6月、2日間かけてボランティア・コーディネーター養成講座を行った時のプログラムの流用。
流用というと語感は悪いが、これを外す訳にはいかないという重要なプログラム。

人をさばくことがボラセンの業務と思っているようでは、まだまだ、である。

午後のプログラム作りでかなりの議論となる。
ボランティア・センターのスタッフが直面する事態はどのようなものか、
それに向けて普段からどのような準備をしておかなくてはならないのか、
この辺りについて考えてもらいたい、という目標設定は一致しているのだが、
それを具体のプログラムにするとなると、なかなか難しい。

暫定的に、
①ボランティア・センターのスタッフの各役割を、
災害医療の世界では良く知られるようになった「アクションカード」に整理するプログラム、

②沼津市内に10箇所程度のサテライトを立ち上げることを想定した時、
ボランティア・コーディネーターとして発災前に準備しておかなくてはならないことは何か、

③(災害時要援護者への対応を念頭に置きつつ)ボランティア・センター運営にあたり
当然覚悟しておくべき事態を見越して(例:福祉避難所へ人を回してほしいという要望への対応。
素人さんではあまり役に立たない、というのがポイント。)、
普段からどういう方々と関係性を持っておくべきか、

この3つの課題を考えてもらうプログラムでどうか、ということになる。

来年1月末の企画ゆえ、まだ少し時間はある。
現時点でここまで作り込んでおけば、大きな問題はなかろう、
と思うが、さてどうだろう。


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