「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

大変遅まきながらRosetta Stone始動

2011-02-12 23:28:53 | 中米防災協力(プロジェクトBOSAI)
たまった仕事を片付ける土曜日。

塩気の強いオイルサーディンとパン、
コーヒーというあり合わせの朝食。

12時半、Sリーダーの車で、サラコサ市へ。
途中、日本が本店の?シュークリーム屋で差し入れを購入。

サラコサ市のショッピングモール内で、
練馬区社協からの現職派遣である防災隊員のSさんが、
地域の皆さんと共に、地震防災の写真展を開催中。
お互い出張でオフィスでは会えないチーム3人が、
週末のイベントでは顔を合わせることが出来る。

神戸市消防局?から提供された写真に、見知ったOさんの顔を発見。
地球の反対側でご尊顔を拝することができるとは……、でした。

理数科隊員で琉球大院在学中のBさんが、
地震とは何かについて、プレゼンしてくれる。

当地に来て、どうしても理解出来ないのが、
マグニチュードだけで震度のない地震&地震被害のイメージ。
同じエネルギーであっても、距離が変われば、
当然のことながら揺れは変わる。

別のところで起きた地震であっても、
揺れの大きさの目安である「震度」があれば、
比較もできようというもの。あるいは、
この家なら揺れに耐えられるかどうかの議論も、
多少は可能になると思われるのだが……。

どうにも、その感覚を理解してもらえない。
「旅の坊主」の理が勝ち過ぎているのだろうか……。

確かに、どのくらいの揺れを受けたら、
その国の平均的な建物が崩れるか、あるいは耐えられるか、
そのデータがそろえられる国は、途上国ではまずあるまい。

さはさりながら、「弱い家に潰されて人が死ぬ」
そのことは、地震防災の基本中の基本だと思う。

だからこそ、どうやれば家が強くなるか、そのことを、
小さな経済力を知恵で補ってこその、途上国の地震防災、
そう思っているのだが……。

こちらの説明力不足なのか、あるいは、
途上国でBOSAIをやろうとするに当たり、
「旅の坊主」が決定的に理解していないことがあるのか……。

サラコサ市の写真展会場で、
お客さまが少なかったのを良いことに、
日本人関係者に、ちょっと議論を吹っ掛けてしまった。
だが、この論点はペンディングとしておきたい。

16時半過ぎに自宅に戻り、そこからはPCの前に座り、
メールやら原稿書きやら、ともかく、たまった仕事。

で……。

当地に持ってきたまま、4ヶ月余も手つかずのものが幾つかあるが、
もっとももったいないのが、3台目のノートPCとRosettaStone。

PCは、ともかくバッテリーが長時間持つものを、出国直前に、
RosettaStoneはスペイン語の自学自習用に、派遣が決まりつつあった昨年の今ごろ、
いずれも購入していたものだったのだが……。

無駄な時間を使ってしまった、という思いをかみしめつつ、
明日からのパナマ出張の前に、大変遅まきながらセットアップ。

明日から始まる日々では、6時間ほどの陸路移動が続く。
道路事情は気になるところだが、ともあれ、
移動時間をスペイン語の練習と原稿書きに使うべく、
オフィスと共にRosettaStoneのセットアップを終わらす。
ためしにRosetta Stoneの1コマをやってみる。

うーん、これは……。
サバイバルにも欠けるレベルだが、
ゼロではないところまではスペイン語力を持ってきた今だからこそ
理解できることなのかもしれないが、
さすがに噂になるだけのことはある、かなり使える教材!

さて、これから、どこまで取り返せるだろうか……。