「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

仕掛け始め、かな?

2011-01-06 23:43:57 | 中米防災協力(プロジェクトBOSAI)
米海軍の戦闘機パイロットは、連続8時間の睡眠が義務付けられていると聞いた。
しかも、一度起きたら、ゼロからやり直し、とのこと。

時差ボケも加わっての話ではあるが、
四半世紀余の夜型生活と、6時には起きておきたい中米での生活、
まだまだ折衷は難しい……。

消防庁の自治体向け図上訓練プロジェクトでご一緒させていただいた、
気象庁のMさんに、ご無沙汰のお詫びも込めて、長文のメールを送る。

プロジェクトBOSAIは、2012年5月末で第1期の期限を迎える。
それまでの間に、何とか、プロジェクト終了後でも活かしてもらえるような、
そのような仕掛けを、1つでも2つでも作っておかなくてはと思う。
かつ、事実上の最終年度の活動計画は、ここ1ヶ月余が勝負。

という訳で、我々の撤収後でも活かしてもらえるような、
そんな仕掛けを本気で考え形にしなくてはならない時期が来てしまった。

地震への備えは一にも二にも建物ゆえ、それは、
「お隣さんプロジェクト」のプロジェクトTAISHINと一緒にやる話。
地すべりや洪水を考えるならば、その出発点は二つあって、
一つは地域のリスク把握だが、もう一つはミクロな意味での気象観測。

で、小学校などを訪問していく中で、
百葉箱&学級活動の一環としての気象観測の記録作りのような、
誰でもできるような仕掛けが考えられないかと思い、
プロのアドバイスを求めたような次第。

ありがたいことに、さっそくの返事をいただく。
さすがはMさん、アドバイスは的確。
ペットボトルを使った雨量計のイメージはあったが、
それを複数並べて累積雨量なり日雨量なりを整理して記録させては、
とのアイディアは、なるほど、であった。

小中学校やコミュニティセンターなどは、相当の数がある。
それぞれを観測拠点として電話(携帯電話)を用いて情報収集するならば、
精度の欠点を数でカバーできる訳で、かつ、
「(捨てられている)ペットボトルを見るたびに、雨量観測を思い出すように」
とまでの教育的仕掛けには、まいったの一言である。

そう言われてみると……、
09年の夏、エルサルバドル・サラコサで、
中学生を対象とするペットボトル雨量計作りのワークショップに参加したことがある。
その時に、盟友Aさんが、そのようなことを言っていたようにも思う。

この辺りが、来年度に向けた仕掛け所の一つであると確信。

翌日からは7泊8日の国外出張となる。
残り物での食事などして、旅支度。


                              (1月8日アップ)