「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

札幌~羽田~湯河原

2005-08-11 18:24:02 | Weblog
 8月11日(木)

 いつものように(?)、旅先での朝食バイキングを食べそこね、お茶だけ
口にして会場へ。この食生活のパターンを改めねばと思ってはいるのだが……。

 今日の「お座敷」は札幌市消防局。DIGの指導者養成ということで、消防
職員のみならず、各区の区民センターの方々など40名ほどが対象。
 特別ゲスト(?)に北海道社協のHさん。彼女とは、中越地震支援の現場
で面識を得る。せっかくの住民力向上のワークショップなのだから、関連する
組織・機関のスタッフとも「お誘いあわせで」やってもらえれば嬉しいのだが、
なかなかそうはいかないのが現実。だからこそ「出会いの場を演出するツール」
としてのDIGの意味があると、改めて思う。

 2~3時間の体験コースと異なり、1日プログラムはゆっくりできて嬉しい。
まぁ、5時間なり6時間なりを基本的には一人で切り盛りするのだから、長い分
だけヘビーな体力勝負となることは間違いないが。

 札幌では、市民に災害・防災を説いても、今ひとつピンときてもらえない
という。恥ずかしながら「旅の坊主」も、この地の災害リスクを見抜けない。
だからという訳ではないが、災害のリスクと共に、それ以外の様々なリスクに
ついても語ってもらうことにする。DIGは、まちの特徴を浮き彫りにする
ツールゆえ、この種のことはお手の物。直球勝負ではないが……。

 それにしても……。参加者のプレゼンはあまりにまともであった。行政職員の
プレゼンとしては完璧。でも、「市民との出会いの場を演出する方法を学ぶ」
研修のまとめとして、これでよかったのだろうか……。

 「旅の坊主」の教授法のどこかが間違っているのではないか。そんなことを
思い始める。                          (8月21日記す)