「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

湯河原~東大地震研~湯河原

2005-08-03 23:02:19 | Weblog
 8月3日(水)

 東大地震研での研究集会に参加。旧知の何人かの先生方とは久しぶりの
再会。「防災教育の出発点に自然理解教育は不可欠」というのは、ここ数年来、
時事通信のNさんを介して出会った多くの方々とのお付き合いの中で、特に
強く思うようになったこと。この日の研究集会に集まった面々は、そういう
志ある方ばかり。旧知の大阪市立大学のN先生のお世話になり、多くの実践
報告を聞く。

 中でも思わず身を乗り出したのは、これまた旧知の静岡大学のK先生の
プレゼン。東京ディズニーシーにある火山島がどういうメカニズムで誕生
したのか、それを火山学者の目から検証したもの。突っ込むK先生もすごい
が、突っ込みに十分耐え得るものを作っているディズニーシーはもっとすごい。
「真実は細部に宿る」は好きな言葉だが、それにしても、一流の火山学者の
検証に耐え得るものを作っているのだから、ディズニーシーのこだわりも
大したもの。よほどの知恵者がバックにいるのであろう……。

 「旅の坊主」も持ちネタを披露する。準備不足もあってプレゼンの出来は
今ひとつ。でも、研究集会の雰囲気は飲み込めたので、来年はもっとよいものに
するぞと心に誓う。翌日の仕込み等があり、懇親会を中座し、帰路につく。

 地震研の一般公開日の前日ということもあって、学生・院生・教授陣が
仕込みの最終段階であった。地震研1階のエレベーターホールにある地震研の
由来を示した銘板は、やはり感動的。
                                  (9月4日記す)