たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

能登の神々

2018-11-24 09:33:38 |  能登の神社

<輪島市名舟町>

 

今回、旅の日程が限られていたこともあり、

能登半島の神社を細かく見て回ったわけではないのですが、

本土側から半島の先へと進むに従い、

いわゆる「土着の神」を主体とした神社が、

徐々に増えて行く様子が見て取れました。

特に、羽咋と七尾を結ぶ邑知地溝帯を越えるあたりからは、

奈鹿曽彦、能登比古、阿良加志比古、加志波良比古など、

呼称さえわからないような社名や祭神名が目につき、

近隣のエリアと比べても、非常にプリミティブな

雰囲気が漂っていることを実感します。

 

仮に、大国主神が山陰方面から能登半島に上陸する際、

半島をぐるっと迂回して七尾側に向かったとすれば、

それは恐らく「能登の神々」の影響が大きかったのでしょう。

 

輪島市内などのいくつかの神社を除き、

能登半島の先端に行くにつれ、

大国主神を主祭神とする場所が少なくなるのも、

この地の神々の力を反映しているのだと思われます。

もしかすると大国主神は、この土地の神々こそが

「オロチ退治のためには欠かせない存在である」

と知っていたのかもしれません。