治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

読むかどうか迷う時間が無駄

2015-06-14 10:24:34 | 日記
栗本さんがやっとテレビを買ったようです。
どんくさい。
長い間、みんながテレビの話をしていると「みれなーい(汗」とかおとめちっくなこと言ってて、テレビなんていまどきそんな高いもんじゃないから早く買え! とかそのたびにどんくさがっていたんですけどね。壊れて長いことそのままにしておいたらしい。

栗本さん自身が本の中で「決定力と腰の発達」について触れてるわけで、「ぐずぐずと買えないのは腰が育ってないんだね」って言ってやったらやっと買うことにしたみたいですよ。

でも本もさあ
今回の「絶歌」に関してもよく見る現象だけど
読むかどうか迷う時間がほんと無駄。
その間にどんどん読めば情報と情報がつながるのに。

「矯正教育についてもっと知りたかった」という声があり、私もそこ抜かして書いているなあと思いましたが、それはそれで本が出てるしね。
今回改めて思ったのですがほとんど関連書読んでますね。
バラバラに出てますけどね。
本はね、読みたい本は迷わず読めばいいです。そうすると迷っている時間に読み終わります。そして本と本が、情報と情報がつながります。
そのかわり読みたくない本は迷わず読まない。
私に関していえば、発達障害関係でもカサンドラ方面とか恋愛もの、マンガ、このへんはきっぱり読みません。興味がわかない。未来は知らないけど、興味のないものは関係ありそうでもわりときっぱりと無視しますね。

さて矯正教育。
少年の受けていた矯正教育についてはリアルタイムでも相当報道があったと思いますが、当時はわかりませんでした、何やってるか。
でも愛甲さんと「脳みそラクラクセラピー」作った今はわかります。
あれは愛着障害の治療だったんだ、と。
そしてこのへん、ギョーカイはさけてとおりますね。青いお札を守るために。

「絶歌」は「ギョーカイが治せないものを治せるひとたちがいた」と教えてくれただけでも私にとっては希望の書だったわけですが
青いお札を守るために、ギョーカイメジャーは「大人になったら治らない、治る気のない人は治らない」とどうどうと「被害者」である私に言い放ち
「センターオブセンター」であるJDDネットの理事長が「医療は治せません」という報告を国のお金でやった研究成果として国に見せている。
治すためならなにかやってみよう、というんじゃないんですね。
最初に青いお札がくる。その結果治せない。その結果社会に我慢させるんです。

だからこそ
「治すのが自分たちの役目である」というひとたちがいたことを確かめられただけでも私には救いだったんですよ。

昨日の記事を書いて
「妖怪印税ガー」が来るのを待っていたんですけど、出ませんでしたね。
印税をめぐっておせっかいな人が多いのにも気づき、他人の財布に興味があるのは吉川方面だけじゃないんだなあ、と思いました。
そういうさ、自分のコントロールできないところまでコントロールしたいと思うひとにとって此の世はさぞ生きにくいでしょうね。

どうでもいいじゃん、元少年がもうかろうとどうだろうと。
遺族がこの本の印税を受け取りたいかどうか私にはわかりませんが
戻す先があるとしたら国庫でしょう。でもたぶん一〇万部じゃ全然たりないよ。

読後感は「平家物語」で
おそらく彼は人を殺めて出家して諸国を放浪する僧みたいな人なんで
印税で豪遊したりはしないでしょうね。



私はそういうこと、気にならないたちなもので
読みたいものはどんどん読むんです。
目も疲れない体質みたいだし。