もうそろそろ、実家にお帰りになる時期になりましたけど、今年の岬の白鳥さんたち、いつもの沼には寝ておりません。
いつもの沼は、去年の大震災後、浮島ができて、開放水面が少なくなってしまったんですね。いすみ市では浮島をとるって言っていますけど、今年の冬には戻って来るのでしょうか。
今の寝床は大きなダムで、白鳥までの距離がありすぎ。周りもあまり絵になりません。おまけにこちらは立ち入り禁止なんですね。
餌場の白鳥は、田んぼで落ち穂を突っついているだけで、シーズンに一度はメモで餌場の白鳥さんたちをとっていますけど、こちらも絵になりません。
伊豆沼にでも行ければいいのですけど、今の体の状況では夢のまた夢。おまけにこの雪ではフローズン・オイチャンになってしまう。マンモスのように何万年もたって、人類の祖先なんて崇められるっていうのも、あまりにもくすぐったすぎる。それにそのころはゴキブリの天下になっていたりして。。。
昨日、知人がバレエを見てきました。
ボリショイ・バレエの白鳥の湖でした。
東京文化会館や、ジャパン・アーツの催し物ガイドにはでてきませんね。
買い取り公演だったのですね。
白鳥の湖、、、陳腐過ぎますか?
そうかな、どこでも、いつでも見れるから、他との比較ができやすい。
それに、新しいキャラクターが出てくるってのも楽しいじゃありませんか。
今回は、スヴェトラーナ・ルンキナの白鳥ではなくって、ソリストのアンナ・ニクーリナと言う人でしたが、これがけっこう素晴らしい踊り手だったそうで、発見の喜びっていつでもあるんですよね。
写真とサインはエトワールのカップル、ルンキナとホールバーグです。
でも、ルンキナが素晴らしかっても、やっぱりねっていう思いがありますけど、知らない人がすごい踊りを見せてくれれば嬉しいですよね。
ものすごく前に、オペラ座の学校の卒業公演の「コッペリア」でマチュウ・ガニオがまだ学生のころに踊っていたのを見て、すごいと思いました。
彼のことは何も知らなくて、オペラ座のコッペリアは、オペラ座バージョンがあるんですね、それを見るためだったのですけど。ガニオの踊りをみて儲けものをしたような気になりました。後で、彼の毛並みの良さを聞いて、あぁ、そうかって変な納得をしましたけど、その後どんどん成長して行くのを見ていると、なんだかとても嬉しかったのを覚えています。今はトップのエトワールの一人ですからね。
絵でもそうですね。昔は芸大の卒業制作などをよく見に行き、これはと思う学生の作品を買って、お話をしたりしていました。その子たちが伸びて行くのを見ると、やっぱり嬉しいのですよね。その子たちにも少しは励みになってくれたかなって思う気もあったりして。。
もっとも、才能ありと思っていた人がその後何も聞かなくなるってこともあるんですけど。
コッペリアの時も、ガニオの相手役の可愛い子ちゃん、その後あまり名前を聞いていないし、卒業制作なんかで目をつけた子が、そうそうと結婚して制作から離れてしまったり、、、、
まあ、それも一興と思わなければならないのでしょうけど。
昔をしのびながら、キョンの鳴いている田舎の侘び住まいで書いております。周りには猪や狸、そしてチビ太の彼女のキョンの娘(たち)、、、、