夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

美味しいお茶を飲みたいな

2006年08月31日 01時25分53秒 |  非・常識的茶道
美味しいお茶を飲みたいな
酔うには 美しすぎる月だから

美味しいお茶を飲みたいな
酔いでは解けない心の蓋を
月の光が融かしてくれる

美味しいお茶を飲みたいな
酔っては触れぬ心の痛手
月の光が照らしてくれる

美味しいお茶を飲みたいな
月の光が教えてくれる
無垢な心のひだひだを
この世が闇に変わるまで
じっと見つめていたいから

美味しいお茶を飲みたいな
美味しいお茶を飲みながら
痛みを痛みと感じていたい


アートマネージメント

2006年08月30日 18時36分16秒 | 芸術・文化
アートマネージメントを教えるということは、子育てを教えるようなものじゃないかと思うことがあります。

そのそもアートマネージメントは、自分がこれは素晴らしい、これはぜひやるべきといった自分の心の中の琴線に触れるものを主催者であれ、観客であれ、それをどう訴えていくかの問題。
だから何が素晴らしいのか、その人なりの気持ちを見据えることが最初なんだろう。

そのうえでその作品をどう展開したらいいのだろうかとか、それが受けてくれる人や、見に来てくれる人、作家たちにどう受け止められるような仕組みを作るのだろうかとかといった点がその運営上の問題なんだと思う。

でも実際はせいぜい、職能的な作品の扱いや、企画の運営の技術的なことばかりをクラスで話をするのだと、これはどうみても学問ではないのかなとも思う。と、いって個人の評価を入れすぎるとそれもまた個人的な好みを学生に押し付けること。
「優秀な」学生は教師の言うことを全部鵜呑みにして、好みまで100%レプリカになってしまう。怖い、怖い。でも試験をすれば、こんな学生がトップを占めるのもまた現実。

自治体も最近は活動評価を押し付けられているから、これをやれば何人人が来てってことが重要、そんなことを言ってくる相手には、ならカラオケ大会をやってればいいよって冷たく言い放つのだけど、基本に自分がどれだけその作品に感激を受けたかがなければ、企画を持ち込むほうも同じこと。
食べていかなきゃいけない、有名になりたい、そんなことだったら勝手におやりよって言うしかない。
遊園地のアミューズメントを企画するわけじゃないんだものね。

反論を誘うようなテーゼをだして、若い、何もしらない学生であっても、自分のやりたいこと、やるべきこと、気持ちのそこを見据えてどうどうと反論を加えてくるような相手がいればもうちょっと面白いんだろうけど。

クラスでは話せない。
酒を飲みながら、どんなものが自分が素晴らしいと思うかを語るだけ。

でもマネージメントを志す人もそうだけど、作家も、優等生しか見えなくなってきている。

気持ちの沸き返るような作品を見たいね~。

唐紅に水くぐるとわ 

2006年08月30日 09時45分33秒 | 日記
千早振る神代も聞かず竜田川

     唐紅に水くぐるとわ 

         在原業平




たった一時間ほど前に「今日は七夕」なんて書いているけど、二日前には「涼風如秋」で書き出してますし、菊のお薄器を用意したことも書きました。
今年はうるうの7月だったから余計に遅くなっている。
より正確な太陽暦と陰暦のギャップが大きすぎますね。

朝夕は秋の気配がこの横浜の庭にもしみこんできています。
千早太夫と妹の神代に振られた竜田川の思いを偲んで一献。
もちろん肴はおからかな。



写真の茶器と薄器、上から撮ったのでえらく寸ずまりになってます。本当はもう少しすらっとした美人さんですよ。
銘は千早と神代;まさか。







今日は七夕

2006年08月30日 08時33分59秒 | 日記
どうも今日の夜は曇りそうですね。
逢引のシーンは見られそうもない。

でも、どんなにハンデがあっても、願いは通じるのかな。
ということで笹を切ってこよう。
短冊がないから、その辺の請求書を破って、、、

そんで何を書こう。
書くこと多すぎて、、、


「饅頭怖い」そのへんかな~

先達はあらま欲しきことなり

2006年08月29日 09時02分29秒 |  岬な日々
念願の草刈。
淡い役得への期待を込めたアマゾネス招聘も諸般の事情によりちょっと難しそう。
でも草はそんなことは関係なしにどんどんと伸びてきて、そのままにしておくと、雑草のジャングルで迷い子になり、白骨死体で発見されるというような事故が怒る恐れもある。
と言うわけで、人海戦術を方針転換し、科学兵器を用いることにして、刈払い機を購入。
土・日はその機械の性能を見るための試運転をやった。
結果はまあまあの出来。

性能的には;
一応三角の庭は丸くミステリーサークルが完了したし。
アプローチの道のU字溝や、隣の庭から伸びて道を塞いでいる薄やその他の雑草も刈り取り、道が見えるほどになった。
これでもう家に行くたびに車をU字溝に落としたり、コンクリートの壁にぶつけたりすることはないだろう。

機械の強度試験も完了した。
それによると庭に生えている木の幹に触れて跳ねられた歯が生垣のさざんか数本をなぎ倒すくらいの威力はあることを発見した。
ただし、ベランダの金属製の支柱は残念ながら傷をつける程度に終わった。

今後の刈払い機への要望としては
刈払い機の先端にカメラと手元にディスプレイが欲しい。
刈払い機を使うところは当然草が生い茂っているのでその先に石や舗装の段差があっても見えない。おかげでだいぶ刃先を磨いでしまった。

今度は横浜に持ち込んで、あのジャングルで耐久試験をやろう。

でも、そのまえにちょっとやることができた。あの機械は。本来ストラップを首に付けそれで全体を支え、ハンドルは左右に振るだけで草を刈るのだろうけど、ストラップの調整がどうしても旨く行かず、前傾した姿勢で、機械を両手で保持しながらの作業になったので、腰から上がバリバリになった。
ちゃんと機械のことを教えてくれ、あんまもしてくれるような、優しいアマゾネスを発掘することは必要なよう。
「すこしのことにも先達はあらまほしきことなり」
兼好法師の教えが身に沁みた週末でした。



唐詩選 上、中、下 岩波文庫

2006年08月25日 11時45分36秒 | 日記
何度も何度も購入する本がある。
この唐詩選もその一つ。吉川版などさまざまな唐詩選が出ているし、王維、李白、陶淵明など個人に的を絞った出版物もでているのだし、それはそれで買ってしまうのだけど、この唐詩選は私にとって特別な意味があるのだろうか?
それとも多分、自分の中で定番となっていて、他で見てもこれで再度確認してあんしんするということなんだろうか。

この本を最初に購入したのはいつなんだろう。もしかしたら、高校生時代に初版で手に入れたのかもしれない。それ以来、引越しや、置き忘れなどでいつもなくなってしまったりしていた。なくなると、しばらくしてあれは何だったのだろうかとついこの本を探そうとして、手元にないと不安になり、また購入する、そんなことの繰り返しだった。

今回もまた、「ない!」って気が付き、おろおろが始まって、結局購入してしまった。専門家でもないし、特に興味があるわけでもない。本棚に並んでいて、あれなんだっけというときに引っ張り出せる、ただそれだけの意味なんだけど。
でも子供のときから慣れ親しんだ中国の詩、折に触れて、あの詩、あの詩人の作品、こう言う感じを読んだ作品って、なんだか自分の一部になっているようで、どうも手元にないと不安を感じてしまう。

ところでAmazonの中古をみたらこの本が1円で売りに出ている。半信半疑で注文を出したが、ちゃんと手元に届いた。なんだか欲しい本が手に入った喜びよりも、1円で購入できた喜びが大きいんじゃないかと、自分のロマンの欠乏にがっかりした。
それにしても古本屋のチェーンで105円の棚の本を見ながら、実は郵送代が300円以上かかるので、むしろこちらのほうが安いのだと、いまさらながら気が付いた。










唐詩選〈上〉

岩波書店

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天王山

2006年08月24日 12時53分21秒 | 芸術・文化
昨日、和菓子を買ってきて久しぶりにお茶を点てました。
お茶の缶が冷凍室にごろごろしていて少し処理しなきゃというのも一つあったのですけど。

お茶缶を見てますと普通に使っているお茶じゃないのがあり(多分誰かから貰ったのでしょうけど)、これから飲んでみようとあまり期待しないで点てましたけど、結構これがいい。口当たりがいいのです。宇治のお茶屋さんの「天王山」~めっけものでした。

私が買いだめしているお茶は、大きな御茶屋さんでも取り寄せしないと買えないので面倒。最近町に出るのが億劫になって、貴重品扱いになっています。でもこのお茶ならその辺のお店ですぐに買えるのだろうと、嬉しくなりました。

で、これからお茶を頻繁に点てますかってお聞きですか?
そうですね、考えておきましょう。

どちらかというと、点てていただくのがいいな。

美登里や、これから行きますけど、釜の湯は沸いてますか?

誕生日雑感  この一年

2006年08月23日 01時57分49秒 | 日記


門松は 冥土の旅の一里塚
     めでたくもあり めでたくもなし
              一休和尚

今は誕生日で歳をとるから、さしづめ

バースディケーキは冥土の旅の一里塚
     めでたくもあり めでたくもなし

ということになるのだろうか。
歳をとってくると、めでたいほうは少なくなり、旅も終わりに近づくのだから、多いにめでたくもなしなのだろう。

この一年は激動の一年だった。
事務所を退職したのがちょうど一年前、転職を知らない人間だから、この退職は人生の大きな転換だった。
退職と同時に引越しをしたが、母が上京するというのでさらに半年もしないうちに引越し、母も様子見に上京してきたりと、住処の方でも慌しい出来事が重なった。
それ以上に決定的だったのは、子供を崖から突き落とすライオンの親の気持ちをいやというほど味わったことだろう。子供からは恨まれ、でもその子供も相手を見つけ、独り立ちをしていっているようで、理性的には親としての自分の行動に誇りをもてるのだろうけど、でも感情としてはおそらく一生ディメンシアで苦しむのだろう。


これからの余生、もはや生きる意味がなくなった人生の残りをどう時間をつぶしていくのか大きな問題。


冗談のようなまじめな話;  眠い

2006年08月22日 23時13分12秒 | 日記

この数ヶ月、ものすごく眠い。
朝起きるときにも、目が痛いくらいに眠たい。
朝ごはんを終わって、予定がないとまた眠る。
昔は二度寝すると頭が痛くなったり、筋肉が痛くなったりしたのだけど、今はそれもない。
1、2時間して起き上がる。でも頭すっきりとはいかない。
昼からまた寝て、夕方にも眠れる。そしてそれだけ寝ているのに、夜になると目がシパシパしてきて眠い。

無呼吸症候群でもなさそう。
なんなんだろうと不思議でしかたがない。

一度完全にスケジュールを空けて、2日でも3日でも寝れるだけ寝てみようかとも思う。
もしかするとそれでも眠さは取れないのかもしれない。


そのうち眠っているのが通常になって、たまに起き上がって何かをして、また眠っているようになるのだろうか。
そしてそうこうしている間に、目が覚めなくなったりして。
それって、最高!