夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

チビ太は思うんです

2016年02月03日 21時54分36秒 |  薄暮の中に


チビ太は思うんです。
毎朝、毎夕、こうやって、おいちゃんを散歩に連れ出していますけど、ほんとにこれが老化予防になるのだろうかって。

おいちゃん自身が言っていたことがあります。
昔、テレビで活躍している100歳以上のお年寄りを特集したシリーズがあったらしいのですが、おいちゃんが一番ビックリしたのは、剣道の師範をしている人が、剣道の道具を肩にかけ、自転車で混んでいる道をどんどん走っているところ。老化予防には瞬発力の必要な運動も必要なんだな~って思ったそうです。

ところが現実は、、
やはりおいちゃんの見たテレビのドキュメンタリーですが、どこかの老人ホーム。入居者たちが何列かになってのろのろと散歩をしている風景。もちろん、それも外界の様子を肌で感じられるし、引き籠りしているよりも運動にもなるし、無駄ではないと思うとは言っているんですけど。
それに、それだけでも今のホームの環境からして、働いている人々に過大な労働を強いているし、それをやるホームは少ないのだと言うのはおいちゃんにも分かっていて言っているんでしょうけど。

おいちゃんの現実もまた、チビ太に連れられてのろのろと散歩をしている。
それだけがおいちゃんの運動であり、外を見るまれなチャンスなんですよね。
他人と話をするなんてことも、ほとんどないし、、、
だからといって、過度に体を動かすのは、おいちゃんにとって自殺にも相当するような行為なんですよね。
本来なら、チビ太、もっと速足で、時には走って散歩をしたいし、しなきゃいけないんですけど、それもおいちゃんがいると無理。
おいちゃんの様子をうかがいながら散歩しなきゃいけないんですよ。



チビ太自身も、「それに」備えなきゃいけない歳になってきているのだけど、


何を言いたいのかですって?
いや、別に何を言おうとも思ってないのですよ。
ただ、チビ太は思っているだけなんです。それだけの話ですけどね~